対義語とは?
続いて「泰然自若」の対義語を紹介します。
右往左往
右往左往は「うおうさおう」と読みます。日常生活でも度々耳にする表現ですね。意味を辞書で調べてみると、
うろたえてあっちへ行ったりこっちへ来たりすること。あわてふためいて混乱したさまをいう。(<小学館デジタル大辞泉>より)
となります。慣れない場所で道に迷っているときや、トラブルにみまわれてパニックになっているようなときに使います。何が起きてもどっしりと落ち着いている「泰然自若」とは正反対な言葉といえますね。
・会場を探して右往左往してしまった。
・先輩はどうしたらいいかわからず右往左往していた私を助けてくれました。
戦々恐々
戦々恐々は「せんせんきょうきょう」と読みます。意味は以下の通りです。
おそれて、びくびくするさま。おそれつつしむさま。(<小学館デジタル大辞泉>より)
何かに対して怯えていたり、恐怖心を抱いている状態を表す言葉です。心が動揺して平常心が保てていないため、「泰然自若」とは正反対な表現ですね。
・戦々恐々として父の怒りが治まるのを待った。
・A国とB国は未だ、戦々恐々とした状態が続いているようだ。
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周章狼狽
周章狼狽とは、「しゅうしょうろうばい」と読みます。意味は以下の通りです。
あわてふためくこと。うろたえ騒ぐこと。(<小学館デジタル大辞泉>より)
「周章」は、「あわてふためくこと」。「狼狽」は、「不意の出来事にあわててうろたえること」です。思いがけないことが起きて慌てたり、騒いだりする様子を表しています。
・警察官に詰問されて周章狼狽した。
・今さら周章狼狽しても仕方がないと諦めた。
英語表現とは?
「冷静」という意味の「cool」「calm」があります。「really」や「extremely」を前に付けて、「非常に冷静」と表現することもできます。また、「self possessed」は直訳すると「自分自身を持っている」という意味ですが、「冷静沈着な」という意味で使用できます。
・He’s always really calm.(彼はいつも非常に冷静だ)
・She is a self-possessed woman.(彼女は落ち着いた女性だ)
最後に
「泰然自若」の意味や使い方、類語・対義語などはご理解いただけましたか? 「泰然自若」は、「落ち着いていて物事に動じないさま」を表す四字熟語。ビジネスの場面では特に必要な能力でもありますね。「泰然自若」を座右の銘に選び、どんな時でも冷静に対応できるビジネスパーソンを目指してみてはいかがでしょうか?
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