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2023.09.03

「覆水盆に返らず」の意味とは? 由来や類語・対義語、英語表現を解説

 

後悔先に立たず

「後悔先に立たず」は、「してしまったことは、あとで悔やんでも取り返しがつかない」という意味です。まさに「一度したことは取り返しがつかない」という意味の「覆水盆に返らず」の類語といえるでしょう。「後悔先に立たず」は、後悔しないように今の行動を見直そうという教訓の意味合いも含まれています。

後の祭り

「後の祭り」は、「手遅れ」や「(タイミングが遅いために)無駄なこと」を意味します。過去のことは変えられない、今さらどうしようにもできないという意味の「覆水盆に返らず」と似た表現といえるでしょう。

破鏡再び照らさず

すこし難しい表現も紹介しましょう。「破鏡再び照らさず」は「はきょうふたたびてらさず」と読みます。割れた鏡は、元のようには物を映さないようすをあらわしており、「一度壊れた男女の仲は元には戻らない」という意味です。「覆水盆に返らず」と同じ意味を持っているので、言い換え表現としてぴったりですね。

「覆水盆に返らず」の対義語とは?

「覆水盆に返らず」の対義語は、「夫婦関係や男女の関係が元に戻る」という意味を持つ言葉です。一つひとつ言葉の意味や由来も解説していきましょう。

「覆水盆に返らず」の対義語
  1. 元の鞘に収まる
  2. 焼け木杭に火が付く

元の鞘に収まる

読み方は、「もとのさやにおさまる」。馴染みのある表現なので意味を知っている方も多いかと思いますが、「絶交や離婚した人同士が、元の関係に戻る」という意味です。ちなみに「鞘」とは、刀を入れておく筒状のもののこと。使う時に刀を鞘から抜いても、最終的には鞘に戻すことから、このことわざができたそうです。

繋いだ手

焼け木杭に火が付く

「やけぼっくいにひがつく」と読みます。意味は、「過去に関係のあった男女が元の関係に戻ること」です。「木杭」は木の棒のことで、一度焼けた木杭は、再び火をつけると燃えやすいことからできた言葉。ちなみに、「焼けぼっくりに火が付く」と覚えてしまっている人もいるかと思いますが、「焼けぼっくり」ではなく、「焼けぼっくい」が正しい表現です。

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「覆水盆に返らず」の英語表現とは?

「覆水盆に返らず」の代表的な英語表現は2つ。「What is done cannot be undone.」と、「It is no use crying over spilt milk.」です。

「What is done cannot be undone.」は、「したことは取り返しがつかない」という意味。「It is no use crying over spilt milk.」という英語は、「こぼれてしまったミルクを嘆いても仕方がない」という意味。まさに「覆水盆に返らず」をそのまま英語にしたような表現ですが、英語だと「ミルク」になるのが面白いですね。

最後に

後悔の気持ちをあらわすような「覆水盆に返らず」でしたが、いっぽうで、「後悔しないような行動を」、「念入りな準備を」という教訓ともとれるような言葉でした。あとで悔やむことのないよう、周囲の人と接する時や仕事をする時に、「覆水盆に返らず」という言葉を心がけておけるといいですね。

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