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2024.02.27

【相互扶助】の正しい意味は?|言葉の由来や例文をまとめてチェック

公的扶助は生活保護など

先述のとおり、公共団体から経済的な援助を受ける制度を公的扶助といいます。公的扶助の考え方に基づいて運用されている制度のひとつが「生活保護」です。

生活保護とは、生活に困窮するすべての国民に対し、困窮の程度に合わせて必要な保護をおこなう制度のことを指します。憲法第25条に記されている「生存権の保障」に関連するもので、健康で文化的な最低限度の生活の保障と、自立への支援をおこなうことを目的とした制度です。

「相互扶助」の類語と対義語

最後に、「相互扶助」と言い換えられる類語と、反対の意味を持つ対義語についてチェックしていきましょう。「相互扶助」の類語と対義語には、以下のような表現があります。

【相互扶助の類語】
相互協力・相互協力・共存共栄

【相互扶助の対義語】
孤軍奮闘、孤立無援

それでは相互扶助の類語と対義語について、一緒にまとめて確認しましょう。

「相互扶助」の類語と対義語
  1. 「相互扶助」の類語
  2. 「相互扶助」の対義語

円陣を組む人々

「相互扶助」の類語

「相互扶助」と言い換えが可能な類語とそれらの意味は以下のとおりです。

相互協力(そうごきょうりょく)

お互い力を合わせること。

共存共栄(きょうぞんきょうえい)

ふたつ以上のものが敵対することなく、ともに生き、ともに栄えること。

共存共栄」とは、「共存」と「共栄」という2つの言葉でできた言葉です。「共存」は「ふたつ以上のものが同時に生存・存在すること」、「共栄」は「幾つかのものが共に栄えること」ということを表しています。

「相互扶助」の対義語

対して、「相互扶助」と反対の意味を持つ対義語とそれらの意味は以下のとおりです。

「相互扶助」の反対語
  1. 孤軍奮闘
  2. 孤立無援

孤軍奮闘

援軍もなく孤立した状態でよく戦うこと。誰からの援助も受けず一人で努力すること。

孤立無援

仲間がおらず、助けてくれる存在がいないこと。

ひとつの言葉だけではなく関連する言葉もあわせて覚えて、効率的に言葉の表現力をあげましょう。

まとめ

「相互扶助」とはお互いに助け合うことを意味する言葉で、社会保障を支えている考え方です。使用する際は、一般的に「相互扶助の精神」や「相互扶助の理念」などというように名詞として使われています。

「相互扶助」は社会や組織の一員としてお互い助け合うという考え方で、健康保険などがその理念に基づいて作られました。また公的扶助という考え方によって作られた生活保護などの制度もありますが、公的扶助は国や地方自治体などの公共団体から補助を受けることです。

言葉が持っている意味や語源、使い方、類語などをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使えるようになりましょう。

車椅子の人と立っている人が、手を取り合って夕日を眺めているシルエット

写真・イラスト/(C) Shutterstock.com
イン・アイキャッチ画像/(C)Adobe Stock

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