入学・卒業シーズン到来。写真に残るのはマスク姿?
卒入学シーンの写真は、大事な歴史
これから3月、4月は卒入学シーズン。雑誌やWebでは、それに関連したいろんな特集が組まれていて、私もモデルとしていくつか撮影に参加させていただきました。と同時に、プライベートではこの春、長女と次男の卒入学があり、計4回出席する予定です。
いちばん初めに入学式に参加したのは、長女の幼稚園の入学式の9年前。そのときは、ベージュのセットアップを着て、髪を巻いて…。その後、2回ほど着物で出席することもありましたが、以降はすべてネイビーのセットアップを着ています。やっぱり落ち着くのはネイビーですが、さて今年何を着るか、まだ決まっていません。
▲7年前、ネイビーのセットアップで出席した長男の幼稚園の入学式。このとき次男を妊娠中で、切迫早産に対応するためにシロッカー手術を受けていたのですが、おなかが張ってなかなか動けず…。興奮して動きまくる長男をなだめるのに必死でした。
私の子どものころのアルバムをめくると、やっぱり卒入式の写真は大切に保管されています。私の隣にいる母のスタイルは、そのときどきの時代を表しています。90年代は前髪も含めて髪全体をカーラーで巻き、胸元には大きなコサージュ。色も白っぽいツイードを着ていることが多かったようです。それがだんだん落ち着いたトーンに変化していき、パンツスタイルが増えていったのも、時代の流れですね。
私自身も成長するとともに、家族との写真が減り、友達と写っている写真が増えていきます。子どもたちも、そうなっていくのだなと思うと、いま一緒に撮る写真は、大切にしなくてはとますます思えてきます。
また、服選びやメイクはできるだけ時代を感じさせないものがいいのかしらと思ったり、逆に、いっそのこと今っぽさ全開にするのもありかもしれないとも思ったり。みなさんはどうしていますか?
コロナ禍はマスク写真ばかり。それも時代の象徴?
今年、いつもと違ってさらに悩みのタネとなっているのが、マスク問題。参列のとき、マスクまでコーディネートに入れるか、あるいはシンプルに白いものがいいのか。これは、周囲のみなさんの状況を見ながら、柔軟に考えていくのがよさそうです。
どうしてマスクのことを気にかけるかというと、それはやっぱり写真を撮ることを考えるから。コロナ禍になってから、子どもの遠足や学芸会などのイベントも形が変わったり減ったりして、写真を撮ったり選んだりする楽しみが減ってしまいました。学校で販売される写真を買うときは、いつもは服装などで自分の子どもは認識できるのですが(全員が同じ服を着ている運動会は別ですが)、マスクで表情がわからないので、見分けるのが難しい。集合写真だけが、マスクなしの顔が見られるという貴重な一枚です。
式典でたくさんの人が集まる場所だからこそ、感染症対策はしっかりしないといけない。一方で、写真はマスク姿のものばかり…。これも後々になってみれば「そういう時代だった」と懐かしく思うことができるのでしょうか。
さて、式典の本番まであと1か月。コロナが少しでも収束すること、そして服装が早く決まりますように!
▲長女と次男とも4月にはピカピカの一年生に。先日次男は一年生になったら100人友達ができるの?と聞いてきたばかり。お姉ちゃんも1時間半の通学時間が始まります。楽しいスクールライフになることを願ってるよ!
▶これまでの連載:モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところバックナンバー
モデル
牧野紗弥
愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子どもとアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦の在り方を模索中。