セルフケアで改善しやすいシミと難しいシミの違いは!?
化粧品などを使いシミを薄くし、目立たなくすることはできますが、完全に消すのはなかなか難しいようです。中でも自分ではケアが難しいシミの特徴を、皮膚科医の山崎まいこ先生に教えてもらいました。
「薄く茶色っぽく見えるシミは、セルフケアでもある程度薄くすることができますが、くっきりと輪郭が出ているものや色が濃いものは難しいかもしれません。青っぽかったりグレーがかっているものや、肌が分厚く、盛り上がって見えるものも、セルフケアだけでは改善が難しいでしょう。〝シミ〟とひと言でいっても、〝老人性色素班〟や〝脂漏性角化症〟〝肝斑〟などの種類があります。症状によって対応が変わってくるので、なかなか改善しない場合は、美容医療を試してみるのもよいでしょう」(山崎先生)
ダウンタイムがないと人気! クリニックで受けられる美容医療
刺激が少ない光でシミにアプローチする「フォトフェイシャル」
「施術を受けてから肌が元の状態に戻るまでの期間(ダウンタイム)がなく、その日のうちにメークをして帰れるということで人気なのがフォトフェイシャル。お顔全体の美白を目的とした施術ですが、繰り返すとシミもだんだん薄くなっていきます。レーザー治療の場合は、取りたいシミにピンポイントでアプローチすることができますが、術後、テープを貼ったり、色素沈着でシミの色が濃くなってしまう期間があります。また、紫外線対策が必須のため、春から夏の間は施術できないというデメリットも。その点、フォトフェイシャルは刺激も少なく1年中できるので、比較的気軽に試せるようです。メンテナンス感覚で、月に1回程いらっしゃる方が多いですね」(山崎先生)
フォトフェイシャル(M22)とは?
IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる特殊な光を使用し、様々な肌トラブルを改善する光治療のこと。しみ・そばかす・くすみ・しわ・赤ら顔・毛細血管拡張・にきび・にきび跡・毛穴などの改善に効果が期待されています。フォトフェイシャル(M22)を肌に照射し、トラブルの原因であるメラニンや毛細血管などに当てると、光のエネルギーが熱に変わり、肌トラブルの原因があった部分にだけダメージを与えます。そのため、正常な素肌にはダメージを与えることなく、肌への負担を最小限に抑えながら、美肌・美白効果をもたらすことができます。
(まいこ ホリスティック スキン クリニックHPより)
ピリピリしにくいうえ美肌が叶う「マッサージピール」
「ピーリングの中でも、刺激が少ない〝マッサージピール〟が特におすすめ。これまでのピーリング治療とは異なり、剥脱を引き起こさずにシミを薄くしたり、ニキビ改善の促進などが期待できるので、肌により優しい治療法と言えます。また、肌が明るくなる〝コウジ酸〟が配合されているため、続けることでお顔全体の美白にも繋がります」(山崎先生)
ピーリングとは?
薬剤を用いて皮膚表面の余分な角質を除去することで、肌のターンオーバーを促す施術。肌のターンオーバーはホルモンバランスや加齢、ストレス、紫外線の影響、化学物質など外的要因によってサイクルが乱れやすく、本来は剥がれ落ちていくはずの不要な角質が肌表面に蓄積してしまいます。これが肌のくすみやしみ、にきびの原因に。ピーリングを定期的に行うことで新陳代謝を促し、しみや小じわの改善、予防、にきびの改善、毛穴のつまりの除去などが期待できます。
(まいこ ホリスティック スキン クリニックHPより)
「どちらの施術も月1回程度受ける方が多いですが、単発でも肌の変化を感じやすいので、シミに悩まれている方はクリニックに相談してみるといいと思います。もちろん、美容医療に頼るだけではなく、日焼け止めをきちんと塗ったり、ビタミンCを積極的に摂取するなど、自分でできることと平行して試してくださいね」(山崎先生)
フォトフェイシャルとマッサージピールは、どちらも術後のダウンタイムがないため、「翌日も仕事」という働く女性に人気が高いそう。刺激が少なく、肌に優しいのもうれしいですね!
山崎まいこ
皮膚科医。勤務医として形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医として務め、2017 年東京・代官山にクリニックを開業。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく、身体の内側、腸内の健康、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求している。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評があり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。さまざまなアイテムの揃うECサイト「まいこホリスティックオンライン」の監修も務める。
まいこ ホリスティック スキン クリニック