「プロジェクトを成功に導くための目論見を立てる」
「目論見を立てる」とは、「計画を立てる」ということ。ただ単に計画をするのではなく、成功という目標に向かって「戦略を考える」ことを表現する言い回しです。
類語・言い換え表現とは
「目論見」の類語・言い換え表現には「計画」、「企て(くわだて)」、「企画」、「はかりごと」、「青写真」、「腹積もり」など、多くの言葉が挙げられます。それぞれの詳しい意味や使い方などをみていきましょう。
「計画」
「計画」は「物事を行う際に、前もってその方法や進め方を考えることや、その内容」のこと。目標に対してどのようなことをするのか、またどのような手順で行っていくかを具体的に考えることを「計画を練る」や「計画を立てる」などといいます。
「企て」
「企て(くわだて)」は「計画を練ること」という意味。「企てる」を名詞化した言葉です。主に「政権転覆を企てる」や「彼の企てが明らかになる」など、ネガティブな意味合いで使われることが多いでしょう。
「企画」
「企画」は、「ある物事を行うため、またそれを実現させるための計画を立てること」という意味。「企画書」や「イベントを企画する」などと用いられます。
「はかりごと」
「はかりごと」とは「物事が上手く運ぶよう、事前に考えられた計画や手段」のこと。主に「陰謀」や「策略」といった悪い意味で使われる言葉です。
「青写真」
「青写真(あおじゃしん)」は「おおまかな計画」のこと。先々のプランを立てるときに「老後の青写真を描く」などと表現されます。
「腹積もり」
「腹積もり(はらづもり)」とは「事前に考えておく、おおまかな予定や考え」、または「心の準備」や「心構え」といったことを表す言葉。相手の考えていることを聞く際に「相手の腹積もりを聞いておく」と表現することができます。
「目論見」の英語表現とは?
「目論見」を英語で表現するには「計画」を意味する「plan」、またはネガティブな意味を表現する場合は「scheme」や「plot」を使って表すことができます。
・He has plan a foray abroad.(彼は海外進出を目論んでいる)
・Our plan went wrong.(我々の目論見が外れた)
・She must be scheming something.(彼女は何か目論んでいるに違いない)
・I saw through his plot at once.(私は彼の目論見をすぐに見抜いた)
最後に
「目論見」は、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使われる言葉です。そのため、使い方を誤ると相手に誤解を与えかねません。この機会に、正しい意味や使い方、言い換え表現をきちんと押さえておきましょう。
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