女性の約7割が、生理痛やPMSの症状が辛くても我慢している現実
漢方薬を製造販売している【ツムラ】は、10代〜40代の男女15,000人に、生理とPMSに関する本音と理解度について調査を実施。
その結果、生理を経験した人の約7割が、生理痛やPMSの症状が辛くても我慢をしているという状況が浮き彫りになりました。
生理痛やPMSの症状が辛くても、いつも通り仕事や家事を行う、通学することがあるかと聞くと、「頻繁にある」 (31.0%)、「時々ある」(41.6%)で、合計(72.6%)の人が「生理痛やPMSの症状が辛くてもいつも通りにする」と答えています(図1)。
最近ではだんだんと、女性の生理周期についての認識が広まってきていると思いますが、それでも生理痛やPMSの症状に辛さを感じていても、約7割の人は我慢しながら家事や仕事をし、通学するというのが、実態のようですね。
また、生理やPMSについて話題にすることについて、10代〜40代の男女15,000人に行った調査では、約6割が「タブーではないと思う」と回答。(図2)男性でも半数以上が生理やPMSについて触れることがタブーではないと答えていることから、生理やPMSの知識には自信がないものの、社会全体で正しく理解しようという動きは、徐々に高まっていると言えそうです。
生理痛やPMSの症状が辛いときは、医療機関へ相談を!
今回の調査結果について、「霞ヶ関ビル診療所婦人科」の丸山綾先生は、「婦人科はハードルが高いと思われがちですが、自分の状態がわからないので知りたい」という場合でも、気軽に受診していただきたいです」とコメント。
「例えば、生理期間に“座っていれば、仕事や勉強・家事 は何とかこなせる”という方は、低用量ピルや漢方薬などを服用することで“座っていなくても、通常通りに仕事や勉強・家事がこなせる”ことが期待できます。またPMSのイライラ感は、薬を使用しなくても、白砂糖系のスイーツや辛い物などの刺激物を避けることで緩和が期待できるなど、生活上の“養生のコツ”もあります。もちろん婦人科では、子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患の有無も調べられるので、定期的に活用していただきたいですね。これらを放置しておくと症状の悪化だけでなく、不妊やがんの原因となることもあるので、ぜひ定期的に体調を見直していただきたいですね」(丸山先生)
“このくらいなら我慢”と不調を見過ごしてしまうのではなく、生理周期を意識して体調を整えることで、ヘルシーな生活を送っていきたいですね。