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2022.10.03

【金子】は読み方によって意味が異なる!人名以外のケースをわかりやすくご紹介

 

金子は「かねこ」などの読み方で名字に用いられることも多いですが、「きんす」と読んでお金のことを指したり、「かなこ」と読んで採鉱人を指したりすることもあります。 読みの違いによってどのように意味が変わるのか、また、それぞれの使い方を例文を通して見ていきましょう。

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金子の読み方と意味の違い

インターネットで「金子」と検索すると、金子(かねこ)という名字の有名人や歴史上の人物についての情報が表示されますよね。“金子”が人名以外にも使われるのはご存じですか? この場合は、「きんす」と呼ぶことが一般的です。

【金子】きんす
1.金貨。
2.おかね。金銭。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

他には、「かなこ」と読むケースも(後述)。次の項では、「金」と「子」ふたつの漢字に分けて詳しく見ていきましょう。

「金」の読み方と単語例

「金」の読み方と単語例

「金」という漢字は、「きん」「こん(ごん)」「かね(がね)」「かな」などの読み方があります。「きん」と読むときの単語例としては、次のものが挙げられます。

・金塊(きんかい)
・金貨(きんか)
・金色(きんいろ)

いずれも金属の一つである金(ゴールド、Au)を指す言葉です。また、その他の金属や金属一般を指すときにも「きん」と読むことがあります。

・白金(はっきん)
・合金(ごうきん)
・冶金(やきん)

「金」の読み方と単語例

お金を指すときにも、「きん」と読むことが多いです。例えば、次の例でははいずれも「きん」と読み、お金を指します。

・借金(しゃっきん)
・賞金(しょうきん)
・金額(きんがく)

金を「こん(ごん)」と読む例としては、次のものが挙げられるでしょう。

・金色(こんじき)
・金剛(こんごう)
・黄金(おうごん)

金を「かね」と読むときは、お金を指すこともあれば金属を指すこともあります。単語によって意味が異なる点に注意しましょう。

・お金(おかね)
・金目(かねめ)
・針金(はりがね)

金を「かな」と読むときは、金属一般を指すことが多いです。具体例としては、次の単語が挙げられます。

・金具(かなぐ)
・金棒(かなぼう)
・金網(かなあみ)

「子」の読み方と単語例

「子」の読み方と単語例

「子」という漢字は、「し」「す(ず)」「こ」「ね」などの読み方があります。「し」と読むときの単語例としては、次のものが挙げられます。

・君子(くんし)
・才子(さいし)

いずれの場合も、「子」は立派な人物といった意味で使われています。実際に中国では学問に優れた人を指すときに「子」を使うことが多くありました。

例えば、歴史上の人物としても有名な「孔子(こうし)」や「孫子(そんし)」も、その優れた人格や頭脳を称えて「子」と表現していると考えられます。しかし、子を「し」と読むときは、必ずしも人間を指すとは限りません。

・電子(でんし)
・種子(しゅし)

このような場合では、「子」は小さなものといった意味で使われています。次に「す(ず)」と読むときについて見ていきましょう。

「子」の読み方と単語例

・椅子(いす)
・様子(ようす)
・綸子(りんず)

いずれも慣用的に使われる読み方といえます。また、子を「す(ず)」と読むときは、生地について指していることが多いようです。絹の紋織物である綸子以外にも「緞子(どんす)」や「繻子(しゅす)」といった言葉があります。

一方、子を「こ」と読むときは、子どもを指すことが多いです。

・子宝(こだから)
・親子(おやこ)
・子役(こやく)

「子」の読み方と単語例

日本では名前に使うことも多いでしょう。例えば「洋子(ようこ)」や「恵子(けいこ)」「裕子(ゆうこ)」など、「子」のつく名前の方は少なくありません。

なお子を「ね」と読むケースは十二支(じゅうにし)の一番目に限られています。意味は「ネズミ」です。

「金子」を読み方別に詳しくご紹介

「金」も「子」も読み方の種類が多いため、自然と「金子」も読み方が多くなります。主な読み方としては、次の3つが挙げられるでしょう。

・きんす
・かなこ
・かねこ

それぞれの単語は読み方だけでなく意味も異なります。どのような意味があるのか、また、どのようなシーンで使うことができる単語なのか具体的に見ていきましょう。

金子(きんす)

金子 きんす 読み方 意味

この言葉は、元々は「貨幣」の意味で使われていたようです。江戸時代などの中世においては、現代語の「お金」とほぼ同義に使われていたと考えられるでしょう。

また金貨がなかった頃は、金や銀の重さでお金としての価値を定めていました。金は「金子(きんす)」、銀は「銀子(ぎんす)」と呼び分け、経済的な価値を示す基準としたようです。なお、関西では銀子が経済の中心でしたが、他の地域では金子が中心として用いられていました。

現代では、金子(きんす)という言葉は主に次の2つの意味で使われます。

・金貨(きんか)
・金銭(きんせん)

それぞれの意味と使用シーンについて見ていきましょう。

【意味1】金貨

金(きん、ゴールドの意味)で作られた貨幣を金貨(きんか)と呼びますが、金子(きんす)と呼ぶこともあります。

現代、日本の貨幣は金貨ではありませんが、記念コインや江戸時代などに使われていた小判(こばん)は金で作られた、あるいは金が含有された金貨です。

【意味2】金銭

金子(きんす)をお金(おかね、マネーの意味)の意味で使うこともあります。例えば、お金を貸して欲しいときに「金子(きんす)を貸して欲しい」と表現できるでしょう。

金子(かなこ)

金子と表記して「かなこ」と読むことがあります。これは、江戸時代の鉱山の採鉱人(さいこうにん)のことです。実際に鉱山を掘る人と鉱山の権利を持つ人の間に位置し、採掘の下請けをしたり、労働者をまとめたりしました。「金児」と書く場合もあります。

金子(かねこ)

金子と表記して「かねこ」と読むときは、名字(姓)を指すことが一般的です。金子姓の方は比較的多く、著名人も数多くいます。例えば、詩人の金子みすゞや、歌人の金子薫園(くんえん)なども広く知られている金子姓の著名人です。

読み方による意味の違いに注意しよう

金子は、読み方によって意味が異なる単語です。「かねこ」と読み、名字(姓)として使われることが多いですが、「きんす」と読むこともあります。

また、あまり多くはありませんが、「かなこ」と読むこともあるでしょう。意味の違いに注意して、正しく使うことが大切です。

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