【むくみ】と【乾燥】が“メイク崩れしやすい肌”を招く伏兵
肌がむくむと「顔が大きく見える」のはよく知られていますが、メイク崩れも引き起こすことはご存じでしたか? 肌がむくんでいる時はスキンケアの浸透が悪くなるので、キメが乱れがちに。するとファンデーションなどの密着が弱くなり、メイク崩れしやすくなるのです。さらに、むくんだ肌はたるみやすく、それもメイクの密着力を低下させます。
そしてもうひとつの要因が乾燥です。汗をたくさんかいたり、エアコンの冷気にさらされ続ける夏は、肌内部はとても乾燥しがち。乾燥ダメージが蓄積すると肌表面は硬くゴワゴワした状態になり、これもメイクの密着力を弱めてしまいます。
つまりメイク前に「むくみ」と「乾燥」の両方をしっかりケアすることが、日中も崩れない肌になる秘訣なのです。
ノースリーブニット¥22,000(ビームス 公式オンラインショップ〈スローン×デミルクス ビームス〉) ピアス¥22,000(ワームス ルミネ新宿店〈ルフェール〉)
ヘア&メイク 佐伯エミーさんレクチャー!
「メイク前スキンケアはコレを投入して!」
投入アイテム1. 洗顔後は【プレ美容液】でむくみをスッキリ!
むくみというと冬のイメージが強いですが、夏は冷たいものを飲んだり、エアコンなどによる冷えで血流が悪くなってむくみやすくなります。「できたらメイク前にマッサージするのが理想ですが、時間がない時などにも便利なのがむくみにアプローチするプレ美容液です。洗顔後すぐにプレ美容液をハンドプレスしながらつけてスキンデトックスを行うと、その後のスキンケア成分がしっかり浸透できますし、血行がよくなってむくみを解消できます」(佐伯さん)
▲(右)大人のゆるみに着目。マッサージしながらつけることで溜まりを流して引き締まった肌に。美白有効成分やハリ成分も配合されています。ベネフィーク リュクス リセットセラム[医薬部外品]85mL ¥12,100
(左)ややとろみがありながらもサラッとした後肌の美容液。マッサージしながら使うことで不要なものを流し、すっきりしたみずみずしい肌に。イプサ セラム 0 50mL ¥11,000 ※8月上旬にリニューアル予定
プレ美容液はハンドプレスしながらなじませる
洗顔後、まだ湿り気のある状態でプレ美容液を顔全体にサッと広げます。広げたうえから手のひら全体を当て、肌に軽く圧をかけるようにハンドプレスします。深呼吸しながらゆっくり行い、顔の内側→外側、顔の下側→こめかみへ手を移動させながらハンドプレスします。
ブラウス(スタイリスト私物)
時間に余裕のある朝はコレもおすすめ!
投入アイテム2. 補水力の高い【シートマスク】でうるおい満タンに
日中もうるおった肌をキープするには、メイク前にしっかり補水することが肝心。「手持ちの化粧水をコットンパックするのもいいですし、顔全体にパッと貼れるシートマスクを使うのも手。夏は肌が水分不足になりがちなので、水分によるうるおいをしっかり送り込むことがメイク崩れの防止になります」(佐伯さん)
▲(上)濃縮ハトムギエキスに加え、ハトムギオイルを新配合してリニューアル。みずみずしい潤いが溢れる澄み肌に整います。アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル ペーパーマスク N[医薬部外品]14mL×8枚入り ¥3,300(5月17日発売)
(下)肌に透明感とうるおいを与える美肌糖を高濃度配合。BOXタイプで手軽に使えるのも忙しい40代にはうれしいところ。コスメデコルテ イドラクラリティ トリートメントエッセンス イルミネイティング マスク 14枚入り ¥4,950(5月16日発売)
シートマスクの上からハンドプレスしてさらに浸透アップ
シートマスクを顔にのせて5分程度置いたら、はがす前に顔全体をやさしくハンドプレスします。この最後の一手で、水分や美容成分がググッと入り込み、潤い保持力が格段にアップ。
化粧水でコットンパックする方法はこちらからチェック!
「シートマスクの後は、普段のスキンケアステップでOKです。ただし、乳液やクリームなどの油分があるものは量をたくさんつけると崩れやすくなるので要注意。そして、最後にしっかりハンドプレスして、なじませることもポイントです。手の甲で肌に触れ、ペタペタやヌルヌルなどの液体残りがなければなじんだサイン。肌がシトッと湿っているのはOKです。なじませきれない時はティッシュオフしましょう」(佐伯さん)
●この特集に使用した商品の価格はすべて、総額(税込)価格です。
撮影/向山裕信(vale./人物)、黒石あみ(静物) ヘア&メイク/佐伯エミー スタイリスト/柿原陽子 モデル/樋場早紀 構成/片山幸代
ヘア&メイクアップアーティスト
佐伯エミーさん
美容誌をはじめ、様々なジャンルのヘア&メイクを手がけ、女優やアーティストからも指名を受ける。流行りのメイクを独自に分析し、その人に似合うメイクを提案することが得意。また、スキンケアや美容ツールの指南役としても活躍。