狂喜乱舞(きょうきらんぶ)
こちらも、とても喜んでいる姿を表現した四字熟語です。本来は文字通り「狂おしいほど喜んで踊る」という意味で、あまりの喜びについに踊り出してしまったことがわかります。 ここまでにご紹介した喜びを表現する四字熟語のなかでは、最も馴染み深い熟語ではないでしょうか。
欣喜雀躍の対義語2つ
とても喜んでいることを表現した「欣喜雀躍」に反して、深い悲しみを表現した四字熟語もいくつかあります。このように、反対の意味を持つ言葉、つまり対義語としては「九腸寸断」と「仰天長嘆」の2つを解説します。嬉しいときと悲しいとき、これらの熟語を使い分けてみてください。
九腸寸断(きゅうちょうすんだん)
非常に悲しんでいる様を表現した四字熟語です。 「九腸」とは、身体の中のはらわた全体を意味しています。そして「寸断」とは、細かく切られている様を意味します。 要するに、はらわたすべてがバラバラに千切られてしまうかのような悲しみ・辛さを「九腸寸断」と表現するのです。
仰天長嘆(ぎょうてんちょうたん)
「仰天」とは文字通り、天を仰ぎ見る姿を表現しています。 そして後半部分にあたる「長嘆」は、長い)ため息を表す熟語です。前半と後半を合わせると、天を仰ぎながら長い溜め息を吐く、つまり非常に悲しいという意味になります。
欣喜雀躍の使い方は?
欣喜雀躍という四字熟語を実際に使ってみようと思うと、なかなか難しいですよね。喜びを表現するのに、わざわざ四字熟語を用いることは、なんだか堅苦しいような気もしてしまいます。 ではどのような使い方をすれば、違和感なく使うことができるのでしょうか。本章では欣喜雀躍の使い方を例文と会話例とに分けて解説します。
例文
1. 努力を続けた結果、昇進が決まった彼女は欣喜雀躍した。
2. 彼は溢れるような喜びを抑えきれず、欣喜雀躍のごとく飛び上がっている。
3. 母の日に豪華なプレゼントを渡したら、きっと母は欣喜雀躍してくれることだろう。
いずれの例文も、何らかの理由から非常に喜んでいる人の姿が浮かんでくるものばかりですね。
会話例
Aさん「何だか今日は、いつもよりご機嫌ですね。」
Bさん「それはそうですよ。何といっても明日から長期連休になるのですから。」
Aさん「そういえばそうでしたね。すっかり忘れていました。」
Bさん「私なんて、起きたときから欣喜雀躍するほどでしたよ」
Bさんがどれほど連休を心待ちにしていたか、よく伝わってきましたね。
「欣喜雀躍」を正しく使おう!
欣喜雀躍という四字熟語について、解説してきました。欣喜雀躍は、小躍りしてしまうほど喜んでいる姿を表現した四字熟語です。 ただ「喜ばしい」と伝えるよりも、溢れるような喜びをストレートに表現できる熟語であるため、本記事でご紹介した使い方の例を参考に、ぜひみなさんも「欣喜雀躍」をどんどん使ってみてください。
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