――ミュージカルは夏に上演ですが、小野塚さんの大人になってからの夏の思い出を教えてください
むかーし、地元の友達と、朝までお酒飲んで、そのまんま海に行ったとかですかね。20歳くらいの頃の話です。勢いで行ったけど二日酔いで何もできませんでした(笑)。ただ日焼けして帰ってきたっていう。その頃、無尽蔵の体力あったんですけど、それでも何もできませんでした。若い夏の思い出でした。海に行ったのはそれが最後ぐらいかな。
あ!あと、結構いろいろなところで話しちゃってますが劇団(EXILE)で川に行ったのも思い出ですね。
――それは豪華ですね
全員ではなかったですけど、何人かで川に行って泊まりでコテージ泊まって…っていうのが楽しかったですね。
――ちなみにこの夏したいことはありますか?
この夏…もきっと何もできないような気がします(笑)。コロナもそうですし、舞台もありますし何もできないと思うんですが、やりたいことと言ったら、うーんなんだろうな、バーベキューとかね、やっぱりしたいですよ。(マネージャーさんの方を見ながら)したいなー笑!!
――笑
花火大会とかも見たいし、みんなでバーベキューもしたいし、公園で花火とかもいいですよね。そういう学生時代にやってたようなことをやりたいですよね。この2年何もできてないですから。夏祭りとか花火大会とか。別に毎回積極的に行ったわけじゃないですけど、ないとないで、ちょっとなんか久しぶりにやりたいなみたいなありますよね。
――海外に行きたいなとか思ったりしますか?
僕、コロナ前も海外行ってなくて、あまり海外欲がないんです。でも行きたいです。だれか全部スケジューリングしてくれてあとは行くだけ!とかになったらいいな(笑)。
――作品の話に戻りますが、「世界は急にガラッとかわったりしない、少しずつ今の常識を変更しつつ変わるのだ」というすごく強い言葉がありますが、何か小野塚さん少しずつ自分の中で変化したことはありますか
間違いなく「ミュージカルに挑戦すること」もそのひとつですね。ドラマも舞台も映画も経験してきて何か〝慣れ〟みたいのものが生まれてきている中で、新たな挑戦をすること。自分の中でミュージカルに苦手意識があったんですけど、「やろう、やっていいものだ」っていう自分の中で消化できてきたのも、1回自分の中で(ミュージカルを)やった経験があるからだと思うんです。自分が1回挑戦してみた結果から少しずつ気持ちが変わっていく。何かまさに「世界は急にガラッとかわったりしない、少しずつ今の常識を変更しつつ変わるのだ」という言葉じゃないですが、自分の価値観とか、そういったものも自分が経験することや周りの人たちの生の芝居を見たり、現場にいることによって、結構思考が変わってくることがあると感じました。
なんかこう、パンッと跳ねないようになりましたね。全てのことにおいて。前だったら「こう思う、自分は絶対こうだ」と言ってたんです。友達が「これしようかな」って言ったら「いや絶対それじゃない」って自分の大したことない物差しで測ってしまってたんですけど、それをやめましたね。「そういう考えもあるんだ」って。「ちょっと興味ある。なんでそういうふうに考えたの?その世界は何があるの?」って聞くことが自分の人生においても得だなっていうのに気づけましたし、なんか変にイキって角立てたところで、自分がもってる世界なんてちっぽけなものなんで、なんか豊かな人生じゃないなと思ったんです。だからいろいろ否定をすることをあまりしなくなり、「知る」という方にエネルギーを注ぐようになりました。それが変わってきたことですね。「1回やってみよう」になりました。
――幅広い役柄を演じられている小野塚さんですが、「この役は大変だった!」「この役は自分に近かった!」など印象に残っている役はありますか
自分に近かったのは『結』ですね。あれは完全にもう全開放したときの自分というか。体も素っ裸に近かったですし、開放的な末っ子っていうその兄弟設定もあったりして、ほぼ自分でした。うん、自分に置き換えてやってましたね。
一番大変だったのはやっぱ1個前にやったミュージカルの『インタビュー』ですね。本当に歌も難しかったし、解離性同一性障害ということで自分の中に6人7人ぐらいいたりしたので、その差別化というか、ただ違う人を演じるだけじゃない難しさというか、解離性同一性障害がなぜ起きるのかっていうところから学びました。(解離性同一性障害)で悩んでる人もいらっしゃいますし、なんとなくじゃやれないなと思い、どこまで説得力をもってできるかを結構考えて、追い込んでやったのが『インタビュー』だったので。他にもいっぱい難しい役や大変な作品があったんですけど、精神的にも技術的にも難しいなと思ったのは『インタビュー』でしたね。
――ありがとうございました!最後に、この作品を楽しみにしていらっしゃる方にメッセージをお願いします
本当に先ほど話にあった通り「何かに打ち込むことは素晴らしい」ということで、今は情報社会で、いろんなことにチャレンジできる世の中だと思いますが、この作品は「常識にとらわれない」という意味では、今にリンクするんじゃないかと思います。「常識をひっくり返したい」って思ってる若い世代がどんどん出てきてると思うので、そういう人たちに向けてはもちろん、ちょっと遠慮しちゃってそうできない人たちにむけても、「やりたいことがあるなら前向きにやる」と少しでも背中を押せるような作品になればいいなとも思います。すごく曲も素敵だし、舞台演出もきれいだったり、もちろん話がとても素敵な作品なのでぜひ観に来ていただきたいなと思います。
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【応募の方法】
●DomaniのTwitterアカウント(@Domani_magazine)をフォローしてください。
※当選確認の際に必要となります。
●本記事告知ツイートをリツイートし、WEB Domani小野塚勇人さんのインタビュー記事の感想を添えて、コメントをしてください。その際、必ず「#Domani」「#シデレウス」「#小野塚勇人さんサイン入りチェキ希望」のハッシュタグをつけてください。感想はリプライ、引用リツイートどちらでもOKです。
●応募の締切:2022年6月5日(日)23:59まで
※厳正な抽選にて当選者を決定します。
※当選のご連絡は、2月中旬までにさせていただきます。この連絡をもって当選者の発表と代えさせていただきます。当選についてはTwitterのDMでご連絡させいただきますので、DomaniのアカウントからDMが受け取れる状態にしておいてください。DM送付後、3日以上ご連絡いただけない場合は、自動的に当選キャンセルになりますので、あらかじめご了承ください。
※当落のお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
※いただいた個人情報はプレゼントの抽選、当選者へのご連絡以外には使用しません。
※発送は日本国内のみに限らせていただきます。
ミュージカル『シデレウス』
公演日時:2022年6月17日(金)~6月30日(木)16回公演予定
会場:自由劇場
作/作詞:ペク・スンウ
作曲/作詞:イ・ユジョン
※上演時間は約110分(予定) 休憩なし
チケット
プレミアムグッズ付き指定席 : 12,100円(税込)
指定席 : 9,900円(税込)
主催/企画/制作 : LDH JAPAN
公式ホームページ : http://musical-sidereus.jp
公式Twitter : @sidereus_jp
権利表記
BOOK & LYRICS BY SEUNGWOO BAEK
MUSIC & LYRICS BY YOUJEONG LEE
ORIGINAL PRODUCTION BY RANG Inc.
公演に関するお問い合わせ
LDH JAPAN ミュージカルお問い合わせ窓口 : th_info@ldh.co.jp
チケット発売情報
<一般発売>
◎受付開始 : 2022年6月4日(土)よりスタート
<申し込みURL>
・ticketbook
https://e-ticketbook.com/sidereus/2205-tb/
・ローソンチケット
https://l-tike.com/sidereus
・チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/sidereus/
・イープラス
https://eplus.jp/sidereus/
取材MEMO
インタビュー中、難しい質問で困らせてしまうことがありましたが、ずっと腕を組んで一生懸命考えてくださった小野塚さん。絞り出した答えに、周りのスタッフから「長い時間考えて出たのがその答え!まさかすぎる!」と突っ込まれるシーンも(笑)。チェキにサインをいただいたあと、ペンをケースにしまって渡してくださったり、Domaniがラスト取材だったのですが取材スタッフが片付け終わって帰るまで取材ルームに残って見送ってくださる優しさあふれる小野塚さんでした。
俳優
小野塚勇人
1993年6月29日生まれ 千葉県出身。劇団EXILEのメンバー。2012年9月に舞台「あたっくNo.1」の出演をきっかけに劇団EXILEのメンバーに。 主な出演作は「仮面ライダーエグゼイド」、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり2019」、「共演NG」、「再雇用警 察官3」、映画「恋のしずく」」、ミュージカル「INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~」、舞台「結-MUSUBI-、劇団EXILE公演『JAM -ザ・リサイタル-』などがある。8月にはミュージカル「DOROTHY~オズの魔法使い~」<Wキャスト>に出演。
ツイッターアカウント:@Hayato_Onozuka インスタグラムアカウント・@hayato_onozuka_official
撮影/黒石あみ 構成/岡野亜紀子
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