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2022.10.27

お食い初めで赤ちゃんの服装はどうする?伝統と近年の動向をチェック

 

赤ちゃんから目が離せない毎日では、お食い初めの衣装選びをするのも一苦労かもしれません。とはいえ、かわいい我が子の大切なお祝いはすてきな記念日にしたいものです。衣装選びや小物使い、写真映えのアイディアを紹介します。

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「お食い初め」で赤ちゃんの服装に決まりはあるの?

お食い初め」の日に赤ちゃんに着せる服には、伝統的な祝い着があります。しかし近年は、形式にこだわらずに、自由なセンスで服を選ぶ傾向がみられます。

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祝い着はあるものの自由

お食い初めは、生後100日目ごろに行われる儀式です。赤ちゃんはまだ食べられませんが、祝い膳を用意して食べる真似をさせ、一生食べものに困らないよう願います。生後100日目は赤ちゃんの乳歯が生え始めるころなので、歯が丈夫になるようにと願う「歯固め」の儀式も行います。

伝統的な正装は、色付きの小袖(着物)です。平安時代、産後に着せていた白装束を、七夜の後に色のついた装束に替える「色直し」が行われていました。室町時代になると、百日の後に白小袖から色小袖に色直しをするようになったのが由来です。

しかし、近年のお食い初めでは、服装に関しては自由な風潮です。昔からのしきたりにこだわらない、カジュアルな服装を選ぶ人も増えています。セミフォーマルなベビー服やアイテムも豊富なため、ママやパパのセンスで衣装を選ぶとよいでしょう。

「着脱のしやすさ」「着回し」を重視

生後100日ごろは、まだ首がすわらない赤ちゃんも。頭からかぶるように着る服は、着脱時に特に気を付けなければなりません。

赤ちゃんは汗をかいたり、よだれで服が汚れたりと、着替えが必要なことが多いもの。着替えがしにくい服は負担を感じやすいため、イベント時は避けるのが無難です。

首がすわる前であれば「前開き」、首がすわった後であれば「肩にスナップボタンが付いたもの」も候補に入ります。和装にしたい場合は、お宮参りのときに「掛け着」にした着物を、写真撮影の際だけ使うのも一つの方法です。

新調する際も、お正月・桃の節句・端午の節句・お呼ばれの結婚式などで着回せる服をセレクトすると、着せるたびに赤ちゃんの成長を実感できるでしょう。

お食い初めを行う場所で赤ちゃんの服装を選ぶなら

自宅や実家で行うのか、料亭やレストランで行うのかによっても、選ぶ服装は変わってきます。会場の雰囲気に合わせた上で参加する人の気持ちも考慮しながら、その場に見合った服装を選びましょう。

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自宅や実家で行う場合

自宅や実家で行う場合は、普段着でも問題ありません。写真撮影のときだけ小袖やセレモニードレスに着替えれば、お祝い事の華やかさも楽しめます。

ベビー服には、「袴風ロンパース」や「タキシード風ロンパース」「ドレス風ロンパース」など、少しだけ特別感のあるものも多くあり、普段使いもできるおしゃれ着を選ぶ人が多いようです。

料亭やレストランで行う場合

料亭やレストランで行うなら、フォーマルな衣装でばっちり臨むのも一つの方法です。

格式高い料亭で本格的な祝い膳を用意する場合、赤ちゃんは正装の小袖、ママや女性ゲストは着物で行くのも記念になります。お店の雰囲気に合わせて衣装を選びましょう。

和風レストランなら「袴風ロンパース」、洋風のレストランなら「フリフリのドレス」や「タキシード風ロンパース」がぴったりです。とびきりおしゃれに見えるロンパースには、夏物の半袖もあれば、暖かい冬物もあります。

両親・祖父母の服装も会場に合わせて統一を

参加者の服は「会場の雰囲気を損なわない範囲」で、基本的には自由です。

両家の祖父母を呼ぶ場合は、当日の服装を事前に打ち合わせしておくと安心。正装で統一するのか、少しだけ特別感のある服にするのか、全体の雰囲気を合わせましょう。

あくまでも赤ちゃんが主役のため、写真映えを意識するのも一つです。赤ちゃんは華やかに、参加者は落ち着いた色でまとめるなど「色調を合わせる」家族もいます。

また「合わせることで誰かが負担にならないか」にも配慮が必要。例えば、赤ちゃんを和装にする場合、参加者も全員和装でそろえると見栄えは良くなります。しかし、ママは着物では授乳が難しく、祖父母に着物をお願いするのも気を遣うものです。こういったケースでは「参加者はセミフォーマルな服でそろえ、ママは授乳口付きのワンピースを着る」などの方法もあります。

思い出に残るすてきな写真を撮るためのポイント

お食い初めは、人生で一度きりの行事です。晴れの日にすてきな記念写真を撮るために、小物使いや部屋の飾り付けを工夫するなど、ちょっとした演出をしてみましょう。

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赤ちゃんの服装は小物にもこだわろう

写真撮影では「料理と赤ちゃんが両方映える近距離ショット」を撮りたくなるかもしれません。そこで、赤ちゃんのかわいらしさを引き立てるのが、ワンポイントアクセサリーです。

「蝶ネクタイの付いたスタイ」「丈の長い袴風スタイ」エプロンドレス風スタイ」などを使えば、普段着でもセミフォーマルな印象になります。

お花・リボン・レースなどをあしらった「ヘアバンド」やちりめん細工の「かんざし風髪飾り」、ゴージャスな「ティアラ」などのアイテムなら、服装と合わせてめいっぱいオシャレを楽しめます。

和風ハチマキ王冠なども、王道の写真映えアイテムです。顔周りがグッと明るくなるアイテムを使うと、よりすてきな写真が撮れます。

背景や部屋の雰囲気も意識して

自宅のお部屋をペーパークラフトやガーランド(旗)、バルーンなどで飾り付けして「赤ちゃんの洋服に合わせた雰囲気」にすると、映える1枚が撮れます。

洋風にするなら「100DAYS」の文字やハートのバルーン、カラフルなガーランドで壁面を飾ったりするのも、簡単に特別感が出せる方法です。

和風にするなら、千代紙のペーパーフラワー(屏風折りの紙を開いて作った花)や、和風のモビール(メリーのようなもの)を吊るす人もいます。

写真館であれば、事前の準備いらずで「撮影場所の世界観とマッチした衣装」で記念撮影ができます。和装か洋装か迷っている人は、事前に写真館で試着してみるのもおすすめです。また、衣装レンタルとスタジオ撮影のセットのプランを利用して、撮影日にお食い初めをする家族もいます。

服装や形式よりもお祝いの「気持ち」を大切に

和装・洋装・少しかしこまった普段着など、お食い初めの服は自由に決めて構いません。衣装の入手手段は、実店舗・通販・レンタルサービス・知人に借りるなど多数の選択肢があります。

衣装だけでなく、小物使いやお部屋の雰囲気なども工夫すれば、赤ちゃんのかわいらしさを引き立てることができます。

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一番大切なことは、赤ちゃんの健やかな成長をお祝いする気持ちです。「健康に育ってね」と赤ちゃんに声をかけ、すてきな一日にしてください。

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『赤ちゃん・子どもの お祝いごとがわかる本』(朝日新聞出版)

赤ちゃんが生まれてから小学校入学までのお祝いごとや、子どもが楽しむ年中行事を、わかりやすいイラストと料理写真とともに解説。お祝い・行事ごはんを作るのがはじめての人でも、カンタンにできるおいしいレシピが満載です。

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監修/和文化研究家

三浦康子

古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などで提案しており、「行事育」提唱者としても注目されている。連載、レギュラー多数。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭もとっている。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)ほか多数。

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