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2022.11.12

私立高校の「併願優遇」とは? 流れから併願校選び、落ちる確率まで

<4>2月頃:一般入試を受験する

私立高校の一般入試を受験。入試の当日は一般入試の受験生と一緒に試験を受けることになります。ほぼ合格は決まっていますが、きちんと実力を出し切るようにしましょう。

併願優遇 とは 落ちる 高校

「併願優遇」の不合格確率は?100%合格とは限らない

一般的に、併願優遇を利用した場合の合格確率は、かなり高いとされています。しかし、100%合格できるとは言い切れません。例えば、当日の試験や面接で目に余るような酷い態度を取ったり、白紙の答案を提出したりすれば、不合格となることもありえます。ただ、実際にはそういった行為を取る人はいないと想定されるため、併願優遇の合格は確かなものだと考えられているのです。

併願高校の決め方

受験が近づくと、どの私立高校を併願するか、併願高校を検討します。ただ注意しなくてはならないのは、併願優遇のない私立高校もあるという点です。自分の受験する私立高校が決まっている場合は併願優遇を行っているかどうか、確認する必要があります。

また、学区や都道府県別の併願優遇における基準がまとまった一覧もあるため、そちらも参考にしてみましょう。東京都の場合、23区内・外や神奈川県、埼玉県など近隣の都道府県など選択肢は様々です。ただ併願優遇の制度を利用した場合、都立高校が不合格になった際には、申請していた私立高校に行くのが必須条件となっています。そのため、併願優遇の学校選びは、実際に通学するビジョンも考えて慎重に行いましょう。

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「併願優遇」のメリット・デメリット

「併願優遇」に伴うメリットとデメリットを押さえておきましょう。

メリット

併願優遇のメリットとしては「都立受験に向けた勉強に専念することができる」という点が挙げられます。12月の時点で私立の合格を確定させることができるため、本命の受験への勉強に十分な時間を取れるのです。もしも普通に私立受験をした場合、私立の傾向に合わせた勉強も並行して行わなくてはなりません。併願優遇ならば、合格を確保しておきつつ、安心した状態で第一志望に挑むことができます。

また併願優遇を利用する場合、「都立高校の合否が出るまで入学手続きを待ってくれる」という点もメリットとして挙げられます。第一志望である都立高校の合格と入学が決まった場合は、私立高校へ入学金を納入する必要はありません。

デメリット

一方、併願優遇のデメリットは「受験できる高校が制限される」という点です。先述したように全ての私立高校がこの制度を採用しているわけではありません。さらに併願優遇を利用すると、その他の私立を受験する権利が制限される場合があります。

また、併願優遇で入る高校の中が、必ずしも自分の実力と合致するとは限りません。一般的に人気の高い上位校はあまり併願優遇を実施しない傾向にあるとされています。そのため都立の上位校を本命としている生徒にとっては、レベルに合っていない進学先になりかねない可能性も。そうしたことを理解した上で、総合的な視点で受験校を選ぶようにしましょう。

最後に

内申点を用いて合否を判定できる私立高校の受験制度である「併願優遇」について解説してきました。後悔のない高校受験のためには、制度を理解した上で情報収集を行い、準備していくことが大切です。また、日ごろからしっかり勉強に励み、満足いく内申点を取ることで、自分に合った私立高校を選択できるようにしましょう。

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