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LIFESTYLE 子育ての悩み

2022.12.14

2度の長期育休を経験!かかったお金や活用した制度は!?【パパが育休とったらこうなった】

 

1回目は約1か月半の育休中にハワイステイを経験、2回目は約1年間の育休取得。そんな長期育休を2度経験したパパに、育休中のお金事情や利用した会社の制度、知っていると役に立つ社会制度などについて教えてもらいました!

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keiko kido
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育休中の海外ステイでかかったお金は? 知っておくべき制度はコレ!

5歳長女と1歳長男のふたりの子供を育てる小原功嗣(こはら こうじ)さん。コンサルティング会社に勤務されていますが、現在は約1年間の育休取得中。そんなイクメンパパの小原さんに、育休中のお金事情や実際に活用した会社&社会制度について伺いました。

①長女の育休について▶︎育休を海外で!語学学校に通いながら子育てに奮闘したパパのリアル体験談
②長男の育休について▶︎1年間の育休でパパが育児&家事をやってみた!

3週間ハワイに滞在した1度目の長期育休では、何にいくらくらいかかりましたか?

「ハワイではコンドミニアムに滞在し、夫婦ともに語学学校でプライベートレッスンを受けていました。なので、大きな出費はコンドミニアムと語学学校の費用ですね」(小原さん 以下同)

ハワイ滞在中の出費(合計 約6,000ドル)

・コンドミニアム:2,500ドル ・語学学校:2,000ドル ・食費:1,000ドル ・生活費:500ドル ・渡航費:マイルで節約

 

育休中に利用した5つの制度

1:フレックス/リモートワーク
従業員が仕事と生活との調和を図りながら、創造性を発揮し、生産性や業務効率の向上を図ることを目指し、始業・終業時間や就業場所を従業員に委ねる制度。

2:特別有休休暇
「配偶者の出産予定日1週間前」から「育児休暇対象期間内」に、5日間の特別有給休暇を取得できる制度。

3:男性の育児休業
配偶者の出産予定日から子どもが1歳の誕生日を迎える前日までに申請すれば取得できる制度

4:パパ・ママ育休プラス
原則として子供が1歳までである休業可能期間を、子供が1歳2か月に達するまでに延長できる特例。(ただし、夫婦それぞれの取得可能な期間は各1年1か月)

「男性の育休を取得できる期間は原則として、子供が1歳になるまでですが、両親がともに育児休業を取得する場合は、休業開始日のタイミングなどの要件を満たせば『パパ・ママ育休プラス』が適用されるため、こちらも利用しました」

5:男性の育休の延長
子供が1歳となる育児休業終了予定日に保育所に入所できない場合など、一定の要件を満たす場合は、子供が1歳6か月になるまで育児休業を延長することができる。

「1歳6か月の時点で保育所等に入れないなど一定の要件を満たす場合は、さらに2歳になるまで再度延長が可能です。延長期間中であっても、育児休業給付金や社会保険料の免除は適用されますので、私はこちらも利用しています」

育休中のお給料は月給の50%~67%

男性の育休中もお給料がもらえるのでしょうか?

「国の補助である育児休業給付金で、月額の50%〜67%が保証されており、会社からボーナスも非課税で支給されます。育児休業給付金の支給額は、支給対象期間(1か月)当たり、原則として休業開始時賃金日額×支給日数の67%(育児休業の開始から181日目以降は50%)相当額です。

また、育児休業給付金は非課税のため、所得税はかかりません(翌年度の住民税算定額にも含まれない)。 さらに、育児休業中の社会保険料は、労使ともに免除されます。 給与所得が無ければ、雇用保険料も生じません」

参考/育児休業給付の内容と支給申請手続き

育休取得のために貯金はしましたか?

「国や会社の制度を利用してレバレッジし、必要最低限の出費で対応できるよう試算して準備しました。上記の国や会社の補助制度を利用することで、最低限の生活は保障されますので、その金額をベースにし、足りない金額を毎月預金していった感じです。

我が家は、毎月妻が家計簿を管理しながら預金することができていたことに加え、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)にも相談しながら資産管理を行ってきたので、大きな預金の切り崩しというのもありませんでした。

ハワイに行く際も、ホテルではなくコンドミニアムに滞在したり、マイルを利用して渡航するなど、できる限り旅費などを抑える工夫をしました」

育休取得には「改正育児・介護休業法」の理解と会社制度の把握がポイント

育休取得に向けて準備しておいたほうがいいことはありますか?

「出産・育児による従業員の離職を防ぎ、希望に応じて男女とも仕事と育児を両立できることを目的に、『育児・介護休業法』が2021年に大きく改正されました。企業には、従業員が育児休業を取得しやすくするための環境整備などがこれまで以上に義務づけられるほか、『出産時育児休業制度』が創設され、男性の育児休業取得を後押しする施策が、2022年4月から段階的に施行されます。『育児休業の分割取得』や『夫婦間での交代取得』も可能となるため、今まで以上により柔軟な育休の選択肢が増えています。

だからこそ、この制度を正しく理解したうえで、会社ではどこまで対応できるのかも併せて確認しておくことで、自分たちにとってベストな選択ができると思います」

東京都主催の「育業」プロジェクトにも参加

東京都は、「育休」を「仕事を休む期間」ではなく「社会の宝である子供を育む期間」と考える社会へと転換するために募集した育児休業の愛称を、「育業(いくぎょう)」と決定しました。小原さんは、この「育業」という言葉や考え方を広めるプロジェクトにも参加されているそうです。

「育業パパ応援キャンペーン『集え!育業ヤロー!進んでやろう 家事・育児』の一環として行われた座談会、『TOKYO〝育業〟会議』に参加させていただきました。育業を取り巻く現状や課題について、育業を経験した先輩パパや専門家の方々と一緒にお話することで、改めて男性の育児参加の重要性に気づかされましたし、これからも自分の経験をSNSやメディアを通して発信していきたいと思いました」

育業キャンペーンや先輩パパたちの情報発信を通して、男性も女性も育児にポジティブに参加し、楽しみながら家族の絆を深めていけると良いですね!

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ファザーリングジャパン会員

小原功嗣(こはら こうじ)

妻、長女(5歳)、長男(1歳)の4人家族。※ 現在、約1年間の育児休業中。製薬会社に勤務した後、コンサルティング会社に転職。プライベートでは、子育て世代の父親を支援するNPO法人「ファザーリングジャパン」会員として、家族の絆を深め、夫婦共に仕事も人生も両方楽しむために、男性育休取得の推進プロジェクトを牽引。自身のインスタグラムでも、子育てに励む日々を発信中!

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