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2023.01.20

【白粉】←なんと読む?どんな意味? 用途別のおすすめ、由来、「白粉花」について紹介

「白粉」とは、肌を美しく見せるために使用する化粧品のことです。「白粉」の歴史は古く、美肌を演出するために世界中で愛用されていました。今回は、「白粉」の意味や由来、そして「白粉花」について紹介します。

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「白粉」の意味や由来は?

 「白粉」は想像以上に長い歴史を持ち、用途によって様々な種類のものが生み出されました。ここでは、「白粉」の意味や由来について紹介します。

歴史的な日本の人物や建物を描いたモデルのハイアングル

意味

「白粉」は「おしろい」と読み、肌をなめらかにして、美肌を演出するために使用する化粧品のこと。元は白いものを指すときに使われた言葉で、「御白い」という丁寧語が名前の由来であるといわれることもあります。

奈良時代に中国から「白粉」が伝来して以来、パウダータイプで化粧崩れしにくい粉白粉や、液状で薄化粧に適している水白粉ムラになりにくく厚化粧に適している練り白粉など、様々な種類の「白粉」が誕生しました。今日においても、「フェイスパウダー」として、化粧の仕上げや化粧崩れを防止する際によく使用されます。

由来

先述の通り、「白粉」の歴史はかなり古く、古代エジプトで重宝されたものが古代ギリシアやローマに伝来し、紅と並ぶ貴重な化粧料として「白粉」を使用する化粧法が根付きました。

日本には、奈良時代に中国から伝来。そして、鉛を使用した「はふに」と呼ばれるものや、水銀を使用した「はらや」と呼ばれる独自の「白粉」が製造されるようになったといわれます。平安時代に入ると、女性にとって「白粉」を塗ることは、お歯黒と同様、身だしなみを整える上で重要なことであると考えられるようになりました。

また、それまで顔に塗るのが一般的だった白粉を、耳の下から胸にかけて塗るようになったり、鼻に塗って美しい鼻筋を演出するようになったりと、白粉の塗り方もバラエティ豊かなものに。

欧米の文化が流入すると「美容」を重視した化粧法が考案されるようになり、それに伴って白粉も有毒な鉛を使用しない安全なものへと進化することになります。この、欧米の影響を受けた美容のための白粉が、現在私たちが使用している「フェイスパウダー」のもとになっているのだとか。

「白粉花」とはどんな花?

「白粉」と聞くと、「白粉花(おしろいばな)」を思い浮かべるという方もいるかもしれません。「白粉花」という名前は、「白粉」に由来するのです。

「白粉花」の種子は黒色で、種子の中には胚乳(はいにゅう)と呼ばれる、種子を構成する組織が含まれています。この胚乳が白い粉状で、白粉に似ていることから、「白粉花」という名前が付けられました。実際に、江戸時代には白粉花の胚乳を白粉の代わりとして使っていたのだとか。

ピンクの白粉花

「白粉花」は南アメリカ原産で、江戸時代に日本に渡来してからは、観賞用の花として親しまれるようになりました。夏から秋にかけて色とりどりの花を咲かせる白粉花は、俳句では秋の季語にもなっています。

また、夕方に花を咲かせることから「夕化粧」と呼ばれることも。

「白粉」は危険?

先述の通り、近代以降になると安全性を考慮した白粉が考案されるようになりましたが、それ以前のものには鉛や水銀などの人体に有害な成分が含まれていました。

時代が近代へと移行した16世紀から17世紀のヨーロッパでは、日焼けしていない白い肌こそが、美しさと高貴さの象徴であると考えられていました。そのため、上流階級の貴族たちは、白粉を顔に塗って、大理石のような白い肌を作り上げるようになったのです。

ベルサイユ宮殿、入口

このときに使用されていた白粉には、「鉛白(えんぱく)」という有毒成分が含まれていました。したがって、毎日のように長時間使用することで、鉛中毒を起こしたり、肌の色が不自然な色へと変色する「白粉焼け」と呼ばれる症状を引き起こしたりすることも少なくありませんでした。

産業革命が起こった18世紀末になると、白粉の有毒性が問題に。1916年に体内に吸収されることのない酸化チタンが発見されると、これを原料とした「無鉛白粉」が主流となります。日本でも、明治時代に入って白粉の成分が見直され、1930年代には鉛を使用した白粉の生産が禁止されました。

このような歴史があるため、「白粉」を使用するのは危険であると誤解されることが多いです。しかし、現在販売されている「白粉」には、人体に著しく悪影響を及ぼす成分は含まれていないため、安心して使用することができます。

「白粉」のおすすめ

白粉は「フェイスパウダー」とも呼ばれ、ベースメイクの仕上げなどに使用されます。持っていると便利なフェイスパウダー。粉末状の「ルースパウダー」と、ルースパウダーを圧縮して固形にした「プレストパウダー」の二種類があり、好みで使い分けるのがおすすめ。

ここでは、おすすめの「白粉」を用途別に紹介します。

フェイスパウダーとブラシ、ミニブーケ

化粧崩れを防止したいとき

化粧をするときに気になるのが化粧崩れ。フェイスパウダーを使って厚塗りすると、より化粧が崩れやすくなるのでは? と心配な方もいると思いますが、実は使った方が崩れにくくなるのです。フェイスパウダーは、ファンデーションやクリームの油分を落ち着かせ、マスクによるこすれで化粧が崩れるのを防ぐ効果が期待できます。

テカリを抑えてなめらかな肌に見せたいというときや、マットな仕上がりにしたいというときには、密着度が高いプレストパウダーがおすすめ。固形で持ち運びしやすいプレストパウダーは、外出先での化粧直しにも便利です。

肌をカバーしたいとき

毛穴や肌の赤みなどをカバーしたいときには、肌なじみがよく、カバー力の高いプレストパウダーがおすすめ。しかし、肌をカバーするのに適したルースパウダーも販売されているため、肌悩みをカバーしながらツヤ感や透明感を出したいという方は、こちらを使ってみるのもよいでしょう。

透明感を出したいとき

透明感を演出して優しい印象の肌に仕上げたいというときや、ナチュラルな仕上がりにしたいというときには、軽いつけ心地のルースパウダーがおすすめ。ブラシを使うことでより透明感を出すことができ、円を描くようにブラシを動かすと、パウダーをしっかり肌になじませることができます。

出典:資生堂 美容の情報

最後に

今回は、白粉の意味や由来、おすすめのタイプについて紹介しました。美肌を演出する化粧品として、古来より世界中で重宝されてきた白粉。日常使いはもちろん、特別な日にも、ぜひ白粉を使ってみてください。

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