プロ伝授!ベースメイクお直し方法
毛穴の開きをカバーするメイク崩れ対策
毛穴が開いているなら「ファンデーションで隠せばいい」と思いがちですが、マスクの蒸れやこすれで崩れた部分はファンデーションがはげた部分と溜まった部分が混在。そのまま状態でファンデーションを重ねるとヨレが余計に目立ってしまうことになるんです。
ライブやテレビ番組でアーティストなどのヘア&メイクも手がける佐伯エミーさんに素早くキレイにカバーする方法をうかがいました!
佐伯エミーさん流 毛穴カバー術はこの2ステップが肝!
STEP1 断ち切りブラシでファンデのヨレをならす
断面が平たいブラシを肌に垂直にあて、クルクルと動かしてファンデーションのヨレをなじませます。力を入れすぎず、磨くように細かくクルクルするのがキレイにならすコツ。
STEP2 ポアカバー下地で毛穴を埋める
小鼻や頰の大きい毛穴があるので、ブラシでならしても凹みがぼっかり残っていることも。ポアカバー下地をつけ、薬指で軽くトントンしながら埋めましょう。そのあとにファンデーションを軽く重ねればお直し完了です。
ならし・埋めの作業は慣れれば20〜30秒程度で終了するほど簡単です。マスクだけでなく蒸し暑くなるこれからの時季にも便利なのでぜひ試してみてください。
ならし・埋めの毛穴カバーにおすすめのアイテム!
ならしで活躍する“断ち切りブラシ”
▲(右)たっぷり濃密な極細毛で、適度なコシがあって使いやすい。適度にカーブしたハンドル部分で力加減がしやすく、面が広いので頰などもサッとならせます。ロージーローザ パーフェクトポアカバーブラシ ¥968
(左)フラット面が斜めになっているので、小鼻などの凹凸がある部分にもフィット。長すぎず短すぎず、さらに肌あたりのいい毛束で使い勝手抜群。コンパクトで持ち歩きにも便利です。資生堂 ファンデーション ブラシ 131 ¥1,980
外出先でも使えるモバイルタイプ!毛穴を埋める“ポアカバー下地”
▲(右)ハチミツ由来の成分で保湿しながら毛穴の凹凸をカバー。テカリを防止するうえに皮脂によるくすみや赤みを防ぐ効果も。ハニーロア ハニーポット フラットプライマー 8g ¥2,860
(中)余分な皮脂や汗を吸収しながら毛穴をカバー。リキッド状でなじませるとすぐサラサラになるのでファンデーションのノリがよくなります。フジコ あぶらとりモバイル 7g ¥990
(左)クリアブルーのリキッド状でテカリを防止して毛穴カバーするだけでなく、皮脂でくすんだ肌のトーンアップも兼備。ひんやり感触でムシ暑い時季にうれしい。エテュセ フェイスエディション(プライマー) フォーベリーオイリースキン 5.5mL ¥1,320
マスク対策におすすめの「ほうれい線」を隠す方法
ファンデーションを厚塗りしたわけではないのに、午後になるとファンデーションがほうれい線に溜まっている…。40代になると、そんなことも増えますよね? 口元は食事や会話などで動かす頻度が多いためファンデーションがヨレやすくなっています。さらに夏は汗や皮脂が出やすいので、いつも以上にファンデ溜まりが気になるところ。けれど、ほうれい線をカバーするために「ファンデーションでお直しするのは逆効果」なんだとか。ヘア&メイクアーティストの佐伯エミーさんにうかがいました。
佐伯エミーさん流の【ほうれい線カバー術】はこの2STEP!
STEP1. ファンデーションのヨレを指でなじませる
まずは、ほうれい線に溜まったファンデーションを指でならします。力を入れ過ぎるとファンデーションがはげてしまうので、薬指でやさしくヨレを伸び広げるようにトントンします。
STEP2. 練りハイライトをほうれい線に沿って直塗り
ほうれい線をなぞるようにして練りハイライトを塗ります。ハイライトの面でアイロンするようにほうれい線を広げながら塗り、その上から薬指でトントンしてなじませたら完了。
ほうれい線にはピンク系の練りハイライトがおすすめ!
明るさで影を飛ばしながら、ソフトな輝きで肌なじみもいいピンク系が40代にはベスト。
▲(右)みずみずしく肌にフィットするテスクチャーでありながら、なじませるとすぐ肌表面がサラサラに変化するのでマスク崩れもしにくい。保湿ケアだけでなく、ニキビの悪化を防ぐ成分やナイアシンアミドなどスキンケア成分を贅沢に配合。デュオ ザ リタッチコントロール 8g ¥3,300
(中)バームのようなとろけ感でほうれい線にスルッと入り込み、立体感・ツヤ・保湿の機能を発揮。毛穴に働きかける美容成分も入っていて、広めに使えばほうれい線まわりのたるみ毛穴も目立ちにくくなります。バイユア セラムフィット ボリューミング グロースティック 3.8g ¥2,090
(左)軽やかなオイルベースでベタつかず、狙ったところにピタッと密着。サラッとした仕上がりながらも乾燥せずにしっとり感が続きます。白浮きしないベージュニュアンスで自然なレフ板効果があります。フジコ ミニ ベール グロウ 01 2.2g ¥1,210
内勤の日のメイク直しのコツ
ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんにうかがいました!
「皮脂がそれほど出ていないからといっていきなりファンデーションを塗るのはNG。保湿ミストで肌を潤し、ヨレをならすひと手間が必要です。肌の質感を整えながら保湿もできる練りハイライターやクッションファンデーションもマスト」(長井さん)
STEP.1:保湿ミストで肌をうるおす
「皮脂がそれほど出ていないからといっていきなりファンデーションを塗るのはNG。保湿ミストで肌を潤し、ヨレをならすひと手間が必要です。肌の質感を整えながら保湿もできる練りハイライターやクッションファンデーションもマスト」(長井さん)
まずは油分や保湿剤配合のミストを、顔より上に吹きかけて降ってきたミストを浴びるように付けましょう。その後手のひらで軽くフィットさせて。
STEP.2:ハイライターで明るさとツヤをプラス
ほんのりとピンクがかった練りハイライターがおすすめ。くすみをカバーし、ツヤも出ます。頬骨の高い部分から目尻まで、そして目頭に直塗りしたら指でトントンとなじませていきましょう。たくさん付けるとヨレるので欲張らないで。
STEP.3:部分的にクッションファンデを重ねる
ファンデーションは全顔に塗るのはタブー。乾燥しやすい目元や毛穴やシミがあらわになった部分のみトントンと重ねましょう。
大人の目もとのお直し方法
「40代のアイシャドウ」メイク直しテクニック
時間が経って消えかけたアイシャドウを塗り直すとき、「朝のメイクと同じように明るい色や締め色を順に塗っていく」という人は多いのではないでしょうか? 実は、このお直し方法が通用するのは30代まで! 40代は午後になるとまぶたが落ちくぼみやすくなるので、締め色が悪目立ちしてしまうんです。では、40代はどうお直しすべきなのか? ヘア&メイクの佐伯エミーさんに伺いました。
「疲れが出始める午後は肌が全体的にくすみやすくなりますが、目元ではくすみに加えて上まぶたが落ちくぼむことで影ができやすくなります。この不必要な影のせいで目元が暗く小さく見えてしまうことが“お疲れ顔”の原因なんです。そこで、お直しのポイントは上まぶた全体にツヤを足すことです。目元のトーンアップと透明感が同時に叶い、締め色を使わなくても目元がはっきりクリアになります。これはどんな色のアイメイクにも通用するルール。ツヤパウダーは、しっとり系でパールが微細なものを選びましょう。広範囲につけるので明るいベージュやシャンパンカラーなどの肌なじみのいい色が適しています。目元がとくに乾燥しやすい人は、よりしっとり感のあるクリームタイプがおすすめです」(佐伯さん)
- 乾燥しやすいまぶたに溶け込むようになじむ「しっとり系」
- キラキラではなく「ツヤ」をまとえる微細なパールがさりげないトーンアップと透明感のカギ
- 肌なじみのいい明るいベージュやシャンパンカラー
ツヤパウダーを使ったお直しはこの2ステップが肝心!
STEP.1 落ちくぼみよりもオーバーめにツヤパウダーをのせる
落ちくぼみができる部分は、眼窩と呼ばれる目周りの骨のキワ。それよりもややオーバーめにツヤパウダーをのせることで影をカモフラージュしやすくなります。パウダーをとったブラシをまぶたの中央に置き、目尻に向けてサッとのせて。さらに目頭から目尻全体にのせます。全体にツヤのベールをまとう程度でOK。眉頭の下や鼻筋の横までツヤをのせるとやり過ぎるので気をつけましょう。
STEP.2 まぶたの中央のみ、丸く重ねづけ
まぶたの中央のみ、ツヤパウダーを丸く重ねづけすることで立体感がプラス。目元にメリハリが生まれます。パウダーをブラシにとったら、まぶたの中央にトントンしながら丸くつけます。
目の下の気になる「クマ」を隠すコツ
メイク直しの際、クマをカバーしようとしていきなりコンシーラーをつけてはいませんか? 皮脂や汗でベタついた肌では化粧ノリが悪いうえ、ベースメイクのヨレがさらに目立ちやすくなります。また、日中の肌は乾燥ダメージを受けていて、これも化粧ノリを悪くする原因になりますし、乾燥でクマが濃くなりやすいのでカバーするためつい厚塗りになりがち…。だからこそ「メイク直しの下準備が必要」と話すのはヘア&メイクアップアーティストの佐伯エミーさん。
佐伯エミーさん流【クマの時短お直し】
STEP1. 乳液で化粧ノリのいい肌にリセット
乳液1滴を手の甲に出し、指のはらで少量とったらクマの部分にのせて左右に軽くやさしいタッチで動かしながらなじませます。クマよりもひと回り広めになじませたら綿棒で乳液をオフします。オフした部分に何もつけていない指のはらをペタペタと置いてなじませたら下準備は完了。
STEP2. クマ隠しはリキッドコンシーラーを使う
目元の肌は表情によってよく動くので、トロッとしたリキッドタイプのコンシーラーを使うと自然になじませることができます。付属のチップや手持ちのブラシについているコンシーラーを、手の甲に軽く置いて少し落としてから目元にのせるのが、厚塗りを防ぐコツ。クマを隠す場合は、オレンジなどの温もり感のある色がおすすめです。クマよりひと回り広めに塗り、縁だけ指でトントンしてなじませます。
ハイカバーなのに自然!でクマをキレイに隠せる【リキッドコンシーラー】
▲ディオール バックステージ フラッシュ パーフェクター コンシーラー 全13色 各¥4,290
クマをカバーしつつも明るく軽やかな仕上がり。蓋部分には、狙ったところに正確にコンシーラーをのせられるスナイパー ブラシがついています。汗・水に強いウォータープルーフ処方。
▲ボビイ ブラウン インテンシブ セラム コンシーラー 全10色 各¥5,720
粉っぽさゼロの薄膜ベールでクマをサッと隠し抜く。目元用美容液のような保湿力も併せ持ち、つけたての美しさやイキイキとした明るさを長時間キープできるのもうれしいところ。
持ち運びにもおすすめの化粧直しアイテム
メイクジェニック メイク直し用乳液コットンシート
▲上:メイクジェニック メイク直し用乳液コットンシート(15枚入) 価格:693円(編集部調べ)
手のひらサイズのコットンなのですが、目元のメイクがヨレた時に、サッ!と拭き取ります。
なおかつ乳液コットンで潤いを与えてくれる為、乾燥知らず。そのあとのメイク直しを快適にしてくれます。
Fujiko あぶらとりウォーターパウダー
▲¥1,980
開けてみると、クッションファンデーションのような作りになっています。日中の化粧直しを想定している商品の割には、少し大きくてかさばるかも? と個人的には感じました(直径約9.3cm)。とは言え、かわいいパッケージは持ち歩くのにテンション上がります。
使い方は簡単で、本体からあぶらとりウォーターパウダーをパフに適量染み込ませてからテカリの気になるところをポンポンするだけ。たくさんつけてしまうとヨレる原因になるので、パフに少量取ってから少しずつ付けるのがポイントです。
▼実際に使ってみるとこんな感じ
テカリの気になる鼻周りや頬に付けてみました。ティッシュ等でオフせず、ダイレクトにウォーターパウダーを付けてみたのですが、しっかりとテカリを抑えてサラサラ肌に仕上がりました。肌に乗せるとヒンヤリとした感覚が気持ちよく、夏のメイク直しにぴったりです。化粧直しでファンデーションを重ねるのと比べると、厚塗り感がなく同時に保湿もしてくれるので快適。ベースとして使うこともできるので、朝の段階で仕込んでおくのもおすすめですよ。
※記事中な内容は、筆者個人の感想です。
お直し用におすすめのプレストパウダー2つ
▲(左)パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル・プレストパウダー 全4色(写真は3 ローズ・ヴェイル)¥7,480
左半分の2色は気になる肌悩みの色ムラを補正するカラー、右半分の2色は輝くような明るさを与えてトーンを均一にするハイライトのようなカラー。肌に元気がなくてくすみがちな時に使いたい、ピンクとベージュのハーモニー。
(右)ジルスチュアート デュアル ルーセントグロウ セッティングパウダー 全2色(写真は01 ルーセントベージュ)¥3,300
セミマットな仕上がりをかなえるシフォンパウダーと、ツヤ肌をかなえるシマーグローパウダーがひとつのセットに。顔全体などテカリやすい部分には左半分のマットを、頬の高い位置などツヤを与えたい部分には右半分のシマーグローをオン。シルキーなピンクカラー。
ルナソル フィックス&セットエアリーミスト
▲50mL ¥2,420
メイクの仕上げやメイク直し、乾燥が気になるときに活躍するミスト状ローション。シュッとひと吹きするだけで、やわらかで繊細な霧が顔全体を包み込み、うるおいをプラス。うるおいながらもベタつかず、メイクをフィックスしてくれる優れもの。
セルヴォーク ムード パレット 01
▲¥4,400
血色感とツヤをさりげなくまとえる。コンシーラー、ファンデ、ニュアンス発色のクリームチークがセット。
セルヴォーク インテントスキン スティックファンデーション N
▲¥5,280
肌にするすると伸びて密着するスティックタイプのファンデーション。マスクの中でもヨレたり浮いたりせず、しっとりしているのに、肌の表面はさらり。うるおい成分であるアルガンオイル、マカデミアナッツオイル、擬似セラミド、さらに抗菌効果があるカミツレ花エキス成分配合で、肌荒れにもGOOD。毛穴やニキビ跡などの凸凹肌もケアしてくれる、メイク直しにもぴったりな逸品。
KOBAKO アイラッシュカーラー ミニ
▲¥1,320
高さ約6cmとコンパクトで、化粧ポーチにも入れやすいサイズです。化粧直しのついでに、まつげもささっと上げられます。
背面のレバーを押すとゴム部分が上昇し、まつげを押し上げる仕様です。目頭や目尻にもフィットしやすいので、通常サイズのビューラーの後に使うとよりきれいな仕上がりに近付けます。
ただしマスカラやつけまつげでの使用はできないため注意!