抜け感メイクとは?
素材を生かしたナチュラルなメイク
「抜け感メイク」とは一般的に、フルメイクからパーツメイクを引き算していくメイク方法のこと。すべてのパーツに気合いを入れるのではなく、どこかに〝抜け〟をつくること、これが大切だと言われています。そんなバランスのいい大人の抜け感メイクの方法をご紹介!
大人の抜け感メイクのポイント
ポイント1:まずは肌づくりから
ヘア&メークアップアーティストの中山友恵さんに「美潤ベースメークの黄金3ステップ」を聞きました!
1. まずは「仕込み保湿」。とことん潤いをチャージして
化粧水をコットンまたは手にたっぷりと取ったら、肌に明るく透明感が出るまで優しくパッティング。その後オイルを500円玉大手のひらに広げて、全顔にのばしギュギュッと入れ込んで。
▲(左)カネボウ化粧品 ルナソル オイルインソリューション Ⅰ 180mL ¥5,500(税込)
▲(右)コスメデコルテ AQ オイル インフュージョン 40mL ¥11,000(税込)
2. メイクのりがアップする下地をオン
スキンケアでしっかり入れ込んだ潤いをシールドしながら、ダメ押しで保湿クリームをを下地に使って。適量を白さが肌になじむまで薄くのばし、メイクのりのよさもアップさせます。
3. 程よくツヤの出るリキッドファンデでキメを整える
リキッドファンデーションを手に一度出し、ごく少量を指先でスタンプのように頬中心にのせて。そのまま外側に広げたら、反対側の頬も同様になじませていきましょう。最後は額にのせてTゾーンから鼻下、あごに広げていって。
もっちりうるうる肌が完成!
ポイント2:グラデーションアイシャドウをやめると一気に垢抜け
グラデーションアイシャドウでやりすぎ感のある目元は卒業! これをやめると一気に表情が垢抜けます。
1. まぶた全体にライトベージュをのばす
2. 二重幅にブラウンをのせる。
立体感がありながら垢抜けた雰囲気の目元が完成!
ポイント3:アイラインは引かなくてOK
アイラインを引くと目元がはっきりしますが、やり方を間違えるときつい印象を与えてしまう可能性も。でもアイラインをやめると、途端に力を抜いたヌーディーな目元に! あえてアイラインを引かない、今っぽい抜け感のあるナチュラルフェイスが人気です。
ポイント4:まつ毛は上げて瞳に光を取り込む
ヘア&メークアップ アーティストの長井かおりさんに「大人の優しげな目元づくり」を教えてもらいました!
1. マスカラのブラシを曲げておく
アイホールにライトベージュのアイシャドーを塗った後、マスカラを。マスカラをつける前に、ブラシの根元を折れない程度に軽く曲げておきましょう。こうすることによってキワまでつけやすくなります。
2. 上まつげの根元から毛先へ動かす
ブラシを上まつ毛中央の根元に差し込んだら、毛先へ動かして。目頭側、目尻側も同様に。
3. 目尻と目頭はブラシを縦にして強調する
目頭と目尻は、ブラシを立ててマスカラをつけ強調することで、優しげでもしっかり目力のある目元になります。
締め色やアイラインを入れなくても目力のある目元が完成!
ポイント5:チークはベージュオレンジ系でヘルシーに
チークは入れるのではなく〝まとう〟が正解!「いかにも塗ってます」では、張り切りすぎた印象になり抜けを感じられません。ベージュオレンジ系のチークをまとうように入れて、ヘルシー感を出しましょう。
粉をブラシに取り、黒目の外側の延長線上にある頬骨を始点に、もみあげ、耳たぶ、エラの3方向へサッとのせて。頬の高い位置に丸く入れたり、濃く色づくまで重ね塗りしたりするのはNG。
▲(左)ローラ メルシエジャパン ブラッシュ カラー インフュージョン 04 ¥4,180(税込)
自然な血色感をまとった、ヘルシー顔の完成!
ポイント6:リップはぼかすのが肝!
輪郭をはっきりとさせずに軽くぼかして塗ると、抜け感のあるリップに。
ティッシュオフを1回挟んで、唇とリップを一体化させて。
応用|パーツ別最新抜け感メイクのやり方
肌|抜け感あるカジュアル肌のつくり方
ファンデーション不使用! 肌悩みをしっかりカバーしつつ、抜け感ある肌をつくる方法って?
\How to/
まずは日焼け止めを塗布します。ファンデを使わない「コンシーラーだけメイク」のときは、ブルーやラベンダーの色つきUVがおすすめ。日焼け止めを塗った後は水で濡らしてしっかり絞ったスポンジで顔全体を軽くトントンすると、日焼け止めが肌に密着。汗や皮脂で崩れにくくなるうえ、塗りムラを防ぐ効果も。
シミやクマ、毛穴など、肌悩みが気になる箇所にコンシーラーをオン。リキッドタイプのコンシーラーを薄くつけたら、中指と薬指を使って軽く叩き込むようになじませましょう。
チークの血色感は、薄いシミや色ムラ、毛穴をカバーしてくれるので、ぜひ活用したいところ。マルチカラークリームを使って先に唇にうっすら塗り、その後バランスを見ながら頬にも薄めに塗布します。頬骨の高い部分にサッとつけたら、もみあげに向け楕円形になるよう濡れスポンジでトントンとなじませて。
最後は生え際やTゾーン、フェイスラインなど、汗や皮脂で崩れやすい部分に色のつかないタイプのフェイスパウダーをのせます。大きめのブラシにパウダーをとったら、手の甲で2〜3回トントンなじませ払うように肌にのせていきましょう。頬や目元はツヤを残すためつけないのがベター。
アイブロウ|色を変えるだけでやわらか抜け顔に!
眉の色が違うだけで、こんなに顔は垢抜ける!
〈暗めの茶眉〉
〈血色カラー眉〉
\How to/
眉をいつも通り描いたら、その上から赤みのあるパウダーをのせます。平たく薄いブラシを使い、毛を描き足すイメージでつけると赤みが強く出過ぎないためおすすめです。眉毛が密集している中間から描きはじめ、毛流れに沿って眉尻まで描いていきましょう。最後は眉頭にもプラス。
次にダークブラウンカラーの眉マスカラをのせます。地肌にのせた赤みを程よくトーンダウンしてくれ、さらには眉の立体感をアップさせる効果も。つき過ぎないよう必ず先にティッシュオフして、まずは眉頭へ塗布。ブラシを真上に向けて動かし、毛をしっかり立たせましょう。そのほかは毛流れに沿って軽く整える程度でOK。
アイメイク|抜けをキープしながらおしゃれ映え
目のキワのちょこっとオレンジなら、濃いメイクにならないのにおしゃれ映えが叶う!
\How to/
オレンジのアイライナーで盛る分、アイシャドウはマットタイプのベージュで控えめに。パウダーアイシャドウを指に取ったら二重幅からアイホール全体へ、指をワイパーのように動かしながら広げていきます。目尻側をややオーバーめに広げることで、目の大きさをカバー。
マットベージュを下まぶたにも塗りましょう。まぶたの影をつけるイメージで、目頭から目尻まで平たいブラシを使って細めに塗ります。これでよりいっそう目元が大きくはっきりします。
ペンシルタイプのオレンジアイライナーを目頭5mm空け、まつげが生えはじめるあたりから目のキワに沿って引いていきます。目尻は2mmほど延長して。マスカラはナチュラルブラウン、リップとチークはコーラルカラーで目元とリンクさせるとバランスよくなります。
リップ|温もりベージュがこなれ感ある抜け顔を演出
簡単に抜け感を出したいときは、リップの色を変えてみるだけでもまったく違った印象に!
温もりベージュカラーのリップなら、ワントーンメイクのようなこなれ感がありながらも、ほんのりと血色感が宿るためやわらかく明るい印象になります。カジュアルめの仕事服にもマッチするので、ひとつ持っておくと便利!
▲左 アルビオン エクシア ルージュ ルフレ BE400 ¥4,950(税込)
深みとかっこよさのあるヌードベージュ。なめらかな光沢感で唇の曲線を引き立てる。
▲中 シャネル ルージュ アリュール レクストレ 812 ¥7,590(税込)
まろやかな発色と上質なツヤで、落ち着いた女性らしさを印象づける。クリーミーなつけ心地。
▲右 クレ・ド・ポー ボーテ ルージュアレーブル 10 ¥6,600(税込)
フレッシュな明るさに加え繊細なツヤもあるベージュ。みずみずしい潤い感と輝きのある仕上がりが長続きします。