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40代が見直すべき老け見えする【NGメイク】
ファンデーションの厚塗り
シミやくすみなど肌悩みが増えてくる40代。ついやりがちなのが「ファンデーションやパウダーを多めに塗る」こと。でもこれでは隠蔽感ある仕上がりになるだけでなく、化粧崩れを起こしたり、化粧崩れ後の肌が汚く見えてしまったりする原因に…。
40代は下地やファンデ、パウダーの各工程でとにかく薄く・均一に・密着させて塗ることを意識しましょう。ファンデーションだけに頼ろうとせず、他のベースメイクの力も借りながら薄く何層にも重ねて塗ることで、キメ細かく毛穴や色ムラの目立たない美肌が叶います。
盛りすぎアイメイク
ついついやりがちな盛りすぎアイメイク。でも40代は、20代の頃と同じように濃いアイメイクでは過剰に見えてしまいます。しっかりとしたグラデーションやたっぷり塗ったマスカラ、太すぎるアイライナーなどをやめることで、自然と垢抜けた雰囲気になるはず。
血色感のないメイク
濃く見えないようにとカラーレスなアイテムだけを使っていては、ノーメイクのように見え老け見えの原因に。チークやリップで色が濃く出るのが苦手という方も多いかもしれませんが、大人に血色感は必須です。
どうしても血色カラーが苦手、彫りが深い顔立ちでメイクが濃く見える、という人は、ベージュかベージュみのある血色カラーを使って顔に深みを出しましょう。
40代は美人より【かわいい】を目指すべき
大人は「ふっくら丸く」を目指すと若返る!
可愛すぎる67歳! として活躍する美容ジャーナリストの天野佳代子さんによると、大人が目指すべきは「美人」であることよりも「かわいい人」であることだそう。
「大人がやってはいけないのは、ぼやけてきたパーツを補おうと、くっきり描く、シャープに描くこと。正解は、淡く明るい色を使って影を消し、パーツをぼんやり丸く描くことです」(天野さん)
古い眉を脱ぎ捨てよう!
眉毛には流行がありますが、歳を重ねると眉の形はアップデートできなくなってくるもの。それを無理に描き足してしっかり眉を装うよりも、自眉に毛を足すようにして自然に仕上げたほうがよい、と天野さんは言います。
「眉尻は短め、眉山に角をつくらない、塗りつぶさない、自眉より気持ち明るめ。これだけで古臭い顔から脱却可能。表情もうんとやさしくなり、『かわいい人』になれます」(天野さん)
NG例は2000年代に主流になった、くっきり長めのエレガント眉。できる女風だけれど、古臭さが残ります。OK例は毛が足りない部分をぼんやり足すくらいの今どき眉。角がなく明るいトーンで優しげな表情に。
目はくっきりではなく、さりげなく大きく
ぼやけがちな40代はどうしても目を大きくつくろうとしますが、天野さん曰く、くっきり描くことで余計にたるんで小さくなった目を強調してしまうことになるのだとか。
「若い頃と同じように黒のアイライナーでくっきりラインを描いてしまうと、たるんで小さくなった目をさらに強調する結果に。それを避けるためには、ブラウンのアイライナーを上まぶたの粘膜に入れ、黒目を大きく丸く見せることが大切。目の際にぼやけた影を入れ、目の形を丸く見せてください」(天野さん)
チークは赤みのある血色カラーを
大人の顔には血色感が必須です。とは言え、色選びを間違えるとかえって老けた印象を招いてしまうリスクも…。40代は赤みある血色カラーがおすすめだそう。
「チークは赤みのある血色カラーを選びましょう。青みピンクは若づくりに見え、かえって老けた印象に。頬骨を中心に赤みのあるコーラルピンクをフワッと入れると、ツヤ感が出て笑ったときのように頬が高く見えます」(天野さん)
リップは唇のしぼみをカバー
40代は唇が薄くなることに悩んでいる人も多いはず。リップを塗るときは、ボリュームアップさせることで若々しさが保てるようです。
「歳を重ねると、唇のまわりの口輪筋の衰えが影響して、唇にしぼみが生じるそう。唇のしぼみは顔を貧相に見せるので、リップペンシルで唇を大きく描きましょう。上唇も下唇も外側に丸くふくらませ、唇の山もボリューミーに。口角も上がり、若々しく幸せそうに見えます」(天野さん)
悩みの増えてきた肌をヘルシーに仕上げる【ベースメイク】術
肌悩みが増える40代。でも厚塗りで一生懸命隠そうとすると、古臭い肌に見えてしまいます。ここでは、肌悩みをしっかりカバーしながらも軽やかで自然な印象に仕上げる4STEPを紹介。
STEP1:サラッと軽めの下地を使う
ファンデーションはクリームタイプを使用するため、下地はみずみずしく軽やかなアイテムを選ぶのがポイント。直径8mm程度の量を中指と薬指の腹にとったら、頬の内側から外側へ向け伸ばしましょう。続いてあご、額、鼻筋へ。両手を使ってスピーディに顔になじませていきます。
STEP2:クリームファンデーションで肌を補正
次にクリームファンデーションを塗っていきます。顔の内側にはシミや赤み、毛穴が多く目立ちやすいため、ここをしっかりとカバーすることできちんと感のある肌に。スポンジを水で濡らししっかり絞ったら、直径5mm程度のファンデーションをとって、トントンとスタンプするように顔の内側全体になじませましょう。顔の外側はスポンジをサッとすべらす程度にして。
STEP3:オレンジコンシーラーでクマを消す
オレンジのコンシーラーでクマを隠しつつ、血色感を出して素肌っぽさを演出します。目元はよく動くパーツなので、リキッドタイプのコンシーラーがおすすめ。クマがある部分よりも少しオーバー気味に直接塗り、その上からファンデーションを塗布する際使ったスポンジで軽くトントンとなじませます。
STEP4:ノンパールタイプのフェイスパウダーで整える
最後はフェイスパウダーで肌を整えます。粒子が細かくすべすべ質感のノンパールタイプがおすすめ。ブラシにフェイスパウダーをとったら、手のひらでくるくる回転させ、余分な粉を落とします。頬、鼻筋、額、フェイスラインへとブラシをすべらせ、サッと塗布しましょう。目尻の下、頬骨の一番高い部分はつけないほうがベター。
ぼんやりした目元に程よく意志を宿す【アイメイク】方法
茶色メイクが沈んで見えないアイメイク術
無難なブラウンもいいけれど、目元がくすみやすくなる40代には少し疲れて見えることも。ブラウンの知的さを生かしながら目元を明るくするには、黄みカラーを加えることをおすすめします。
STEP1:イエローをまぶた全体につける
まずはイエローのアイシャドウをブラシにとり、手の甲でトントンなじませたら上まぶたへ塗布します。二重ライン上でブラシを左右に動かした後、ワイパーのように左右に動かしながらアイホール全体へと横幅広めになじませて。黄みが少し強く感じる人は、ベージュをサッと重ねてもOK。その後、ブラウンのアイシャドウをブラシで二重幅に入れ目元を引き締めましょう。
STEP2:パールブラウンを目の下に塗布する
次にパール感あるブラウンを、ニュアンス程度に下まぶたへ塗布します。ピンクみのあるブラウンやベージュ、グレージュもおすすめ。ブラシにアイシャドウをとったら手の甲でトントンし、目尻から目頭へとなじませます。そのまま再び目尻へリターン。さらにブラウンをブラシにとり、目尻5mm程度に重ね奥行きをつくります。
STEP3:ネイビーアイライナーで目を引き締める
最後はネイビーのアイライナーで、抜け感をキープしつつ引き締めます。目頭から目尻1/4まではキワに沿って細めに引き、目尻1/4からはやや太めに引いていきます。目尻まできたら1〜2mm程延長し、奥行き感を出しましょう。
きちんと感をキープした濃くならないアイライン術
目元のぼんやりは解消したいけれど、アイラインは微調整が難しく濃くなりすぎて上手に描けないという人も多いでしょう。40代は柔らかさがのあるブラウングレーカラーで、まつ毛の間をペンシルで、目のキワと目尻をリキッドで描くと程よく強調された目元が完成します。
STEP1:ペンシルアイライナーでまつ毛の間を埋める
反対の指で上まぶたを軽く持ち上げ、目元が見えやすいようにスタンバイ。ペンシルアイライナーを下から当て、まつ毛とまつ毛の隙間をちょんちょんと埋めるように描いていきます。目頭のまつ毛生えはじめから目尻まで埋めましょう。
STEP2:はみ出たラインを平筆でならす
少し手間ですが、これをすることで仕上がりの美しさは大きく変わります。平筆をまつ毛の上から当てたら左右に小刻みに動かし、はみ出たラインをぼかしていきます。
STEP3:リキッドアイライナーでラインを細く入れる
最後はブラウンがほんのり溶け込んだグレーカラーのリキッドアイライナーで、黒目の上から目尻までラインを引きます。太さは0.5mm程度。目尻まで描いたら目を開け、目尻から2mmほど目のフォルムに沿って延長させましょう。
やりすぎ・やらなすぎでおばさん顔を防ぐ【チーク】の塗り方
加齢とともに気になる頬の間延びは、チークで解消。40代のチークは入れ方にコツがあります。チークには血色感を与えたり可愛らしく見せたりするだけでなく、メリハリを与えて引き締める効果もあるんです!
STEP1:にっこり笑って一番高い部分をチェック
まずはにっこり笑ってみましょう。このときに一番高くふくらむ部分をチェックしておきます。
STEP2:小さな円を描いてチークをのせる
STEP1でチェックしたもっとも高い部分に、小さな円を描くようにチークをのせます。ブラシを置き、上側に弧を描くイメージで半円を加え、元の位置に戻し下側に弧を描くように半円をオン。
STEP3:円の中心から頬骨に入れる
STEP2でのせたチーク、円の中心から頬骨に沿って耳のほうに向かいスッと入れます。このように2段階に分けることで自然な濃淡ができ、よりナチュラルな仕上がりに。
トレンドを意識しつつ痛く見せない【リップメイク】の仕方
スティックタイプは直塗り後、指でトントン
リップにはトレンドがありますが、昨今はシックな色味が人気。特に、大人のかっこよさを楽しみたい40代におすすめなのが「カカオのようなブラウンみを帯びたレッド」。落ち着いた雰囲気と知的さを演出しつつ、肌を明るく見せる血色感も抜群です。初対面でも好印象をもたれやすい色として人気があります。
STEP1:唇に直塗りする
まずは唇全体にリップを直塗りします。
STEP2:指でなじませる
直塗りの後は、柔らかな雰囲気を出すために指でトントンと軽くなじませましょう。なじませる部分は中央のみで、口角はなじませなくてOK。ここは締めておいたほうがきちんと感をキープできます。