肌がしぼんでお疲れ顔に見える→乾燥対策でツヤ肌を死守
しっかりスキンケアしても、日中うるおいがどんどん逃げてしまうのが40代の肌。乾燥は肌のハリが消失し、さらにはそれによって出た皮脂が酸化してくすみも発生…。そんな40代にぴったりなのが美容液成分豊富なベースメイクアイテムを使う乾燥対策です。
使用するのはスキンケア下地。指の腹全体に広げた後、頰の内側→外側へ塗り広げ、そのまま額→鼻→口まわりやあご、と顔全体に塗布します。塗布後は手のひらで優しくハンドプレスを忘れずに。しばらく時間を置いたら、下地をもう一度指の腹にとり、頬のようなツヤがほしいパーツに重ねます。その後さらに時間を置き、ファンデーションを塗布。次のアイテムを重ねるタイミングはそれぞれ、ティッシュを肌に軽く押し当てた際、肌につかず自然に落ちるくらいの状態になってからです。
ファンデーションは濡れスポンジで塗布します。水を含ませしっかり絞ったスポンジを、手のひらに出したファンデーションにつけて吸い取り、それから肌へとなじませます。頬骨の高い位置から内側に向かってトントンと塗布し、次に顔の外側へ。フェイスライン、額、鼻、口まわり、あごはツヤを強調しなくていいので、スーッとすべらせてから軽くトントンしましょう。
ツヤ肌をキープするときもパウダーは必要。ポイントは大きなブラシでつけること。粉をとったらティッシュでトントンと余計な粉が落ちなくなるまで何度もオフし、顔にのせます。
サラッと仕上げたいフェイスラインや生え際からつけ、ツヤを残したい頬や目のまわりは最後に塗布します。肌にブラシが軽く触れる程度にサッとつけるのもポイント。
最後は発光感高めのリキッドハイライターでツヤをレイヤード。目尻下の頬骨部分・鼻根・あご先の4カ所に、指でなじませましょう。
リップをつけると顔が濃くなる→目元をライトに仕上げて
濃いめのリップを使うときは、リップ以外のメイクで引き算すると顔全体が濃くなる現象を防げます。おすすめはなじみがよく肌に明るさが出る「イエローアイシャドウ」。
指でアイホール全体に薄く伸ばしたら、再度アイシャドウを指にとり、二重幅に重ねます。
同色を下まぶたにもオン。小指の先で黒目の下あたりにアイシャドウを塗り、そのまま目頭へ伸ばしましょう。目頭5mm程度はつけずに、派手さを抑えます。目尻にも薄く伸ばし、最後はアイシャドウを少量小指に足して黒目よりやや目頭寄りのところでトントン重ねます。
目元をもう少し引き締めたいという方はこの後、透け感のある赤みブラウンカラーのアイラインで軽やかに締めましょう。
クマが濃くて疲れて見える→オレンジリキッドコンシーラーでカバーして
目元は美肌ゾーンと言われています。ここがきれいだと肌全体もきれいに見えるもの。クマが濃くて顔がくすんで見えたり、疲れて見えることいお悩みの方は、リキッドのオレンジコンシーラーでカバーしましょう。
リキッドを選ぶ理由は動きやすい目元にもなめらかにフィットするから。クマに沿ってコンシーラーを直接つけ、その後指で軽くトントンとなじませます。涙袋にまでコンシーラーをつけると、厚塗り感が出て目が小さく見えるので注意して。
夕方になると顔が一気に老けて見える→保湿とハイライトでハリ肌を復活させて!
メイクしたてはいいものの、夕方になると頬が下がって見えたりのっぺり見えたり… 老けを感じてしまうことが多い40代は、保湿とハイライトを使ってふっくら立体肌を復活させましょう。
まずはミストを顔から15〜20cmほど離して吹きかけ、手のひらを軽く当てなじませます。
お直しパウダーは、パールや色の効果で繊細な輝きをまとえる「ハイライト効果のあるフェイスパウダー」。パフに粉をとり、頬の内側にやさしくのせましょう。ここに明るさが加わるだけで頬が上がって見え、立体感がアップ。
パウダーではなくハイライトを使うと輝きが強すぎることもあるので、お直しにはこのハイライト効果のあるフェイスパウダーがおすすめです。
40代メイクで垢抜けたみんなのBefore・After
Domani Labメンバー 菱沼阿弥さんの場合
普段は単色シャドウを重ね塗りする時短メイク。ブラウンメイクを少しアップデートする程度で目をぱっちり見せる方法を模索中。
さりげなく目ヂカラを出す方法を探しているという菱沼さん。彼女の普段メイクを見たヘア&メイクの佐伯エミーさんは「アイシャドウの色が薄い」とひと言。
「菱沼さんは普段、ブラウンの単色シャドウを重ね塗りしているそうですがつける量が少なくて色が薄いので目元があっさりして見えるのかも。『ブラウンメイクに近い感じで目ヂカラアップ』がリクエストなので、今回はゴールドベージュをベースにしてカーキで深みを出しました。カーキは難易度が高いイメージですが、ブラシでふわっと入れると色が強く出ず40代のデイリーメイクにもぴったり。さらに、アイライナーの代わりにカーキで締めます。こうすると目元がキツく見えないですし、今っぽい抜け感も出ます」(佐伯さん)
▲SUQQU シグニチャー カラー アイズ 09 ¥7,700
今回使ったのは、右上のゴールドベージュと右下のマットカーキ。深いコクのある色味ながらも、くすんだり重く見えないのはさすがスック。左の華やか秋カラーも大人にマッチする上品発色でお出かけメイクなどに最適。
【POINT】
上で紹介したアイシャドウパレット右上のゴールドベージュを太めのブラシにとり、アイホール全体にのせます(A)。二重幅〜二重幅やや上でブラシを左右に動かし、ここに色をしっかりのせてからアイホール全体に徐々に広げると薄くも濃くもならずにつけられます。次に右下のカーキを太めのブラシにとり、二重幅よりオーバーめにいれます(B)。ここでもまずは二重幅でブラシを左右に動かして色がある程度ついてから上に広げます。奥二重さんは二重幅がまぶたで隠れやすいのでややオーバーめに入れてすっきりさせます。最後に細く平たいブラシでカーキをとり、目頭から目尻までキワに沿って細くライン状に入れます(C)。アイライナーは使わず、マスカラはダークブラウンを使用。
Domani Labメンバー 飯島美穂さんの場合
普段メイクは眉・アイライン・マスカラのみで、出かける時は薄いピンクシャドウをのせる程度。大人の色っぽさのあるメイクをしたいけれど、若づくり感や頑張ってる感が出そうでなかなか挑戦できない。
正統派美人顔の飯島さん。40代半ばにも似合う色っぽいメイクのリクエストを受け、ヘア&メイクの佐伯エミーさんが選んだのは意外にもニュアンスカラー。
「40代半ばという年齢もですが、飯島さんは目鼻立ちがはっきりしているので、鮮やかな色を使ったメイクやアイラインやマスカラを強調したメイクだとやりすぎ感が出てしまいます。今回はグレイッシュピンクのアイシャドウ、ピンクベージュのチークを選びました。アイシャドウは下まぶたにも入れて光をとり込み、潤み感と目力を出しています。アイラインやマスカラはダークブラウンにしてニュアンスカラーの目元にキレを加えていますが、食事などのおでかけ仕様メイクなので目尻だけ赤マスカラをつけて華やかさをプラス。目元とチークに合わせてリップもニュアンスカラーに寄せますが、淡い発色だとメイク全体があっさりして疲れ顔に見える場合も。そこで、リップはややマットで深みのあるヌーディベージュにし、メイク全体に品格が出るようにしました」(佐伯さん)
▲SUQQU シアー マット リップスティック 14 ¥5,500
ほのかな透け感のある穏やかなマットリップは大人も使いやすいと人気。14番は、唇にナチュラルに溶け込みながらも血色感と女らしさを添えるヌーディベージュ。
【POINT】
40代半ばになると唇がやせて薄くなってきがちに。そこでリップブラシでふっくらしたラインに整えながら色をのせると若々しく仕上がります。上唇の口角から山部分までは丸みをつけながら塗布。山部分も鋭角にせず丸みをもたせます(A)。下唇は中央部分のみ、唇下の凹みにかぶるくらいオーバーめに塗ります(B)。
Domani Labメンバー 杉山迪子さん
チークの入れ方がわからないためメイクはいつもチークレスで、ピンクとブラウンのアイシャドウ、眉マスカラ、赤ティントリップのみ。夕方になると疲れて見えるのが悩み。
チークが悪目立ちするのは避けたいけれど、顔色の悪さはなんとかしたい。杉山さんもそんな悩みをもつひとり。あえてチークレスなメイクは20代などでは見かけるけれど、「40代になったらチークは必須です!」とヘア&メイク佐伯エミーさん。
「40代になると肌がくすみやすくなりますし、午後になるとハリツヤもなくなってくるので顔色が悪く見えたり、疲れて見えやすいんです。そんな大人肌をフォローしてくれるのがチークです。杉山さんのようにチークの入れ方や色選びがわからない方は多く、そういう方におすすめなのがピンクと血色ベージュの2色使い。ピンクはフレッシュな明るさを肌にまとえますが、ピンクだけだと浮いて見える場合も。そこで血色ベージュでピンクチークと肌をうまくなじませます。ほんのり赤みがあるベージュなら肌にとけこみながらピンクとの境界線をぼかせますし、ベージュ自体にも血色感があるので顔色が明るく見えます。また、チーク以外にアイメイクや眉、リップも血色ニュアンスで華やぎを加えるのがおすすめです」(佐伯さん)
▲アンプリチュード コンスピキュアス チークス 12(現在は廃盤)
ピュアピンクとコーラルベージュのセット。どちらのカラーも軽やかで透け感のある発色で色がベタッとつかないのでチークが苦手な人にもおすすめ。淡い色づきながらも抜群の色持ち。
【POINT】
上で紹介したチークパレット下のベージュをブラシにとり、手の甲でトントンとなじませてから黒目の下で小鼻の高さの位置へブラシを置きます。そこからもみあげに向かってやや斜めに細い楕円状に入れます(A)。ブラシを2〜3回往復させて色がほんのりつく程度に。次に。上のピンクをブラシにとり、手の甲でトントンとなじませたらベージュチークを最初に置いたところ(黒目の下で小鼻の高さの位置)に重ねるようにします。こうするとピンクが強く出すぎず、さらに立体感が出てフェイスラインがシュッと締まります。
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