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LIFESTYLE 暮らし

2023.02.10

わたしが器にこだわるようになった理由【あの人の素敵な暮らしvol.1|原田沙奈子さん】

 

等身大なのになぜか惹きつけられたり、そこはかとなく漂うセンスにはっとしたり。〝私もこんなふうになりたい〟〝私もこんな暮らしをしたい〟と思わず憧れてしまう人のライフルスタイルを紹介する連載がスタート。

連載第1回目はアパレルブランド『Abel(アベル)』ディレクター兼プレスとして活躍する原田沙奈子さん。自身のリアルな日々を綴ったInstagramも人気で、仕事や子育てはもちろん、友人との旅や家族とのキャンプ、お料理など、自分自身の好きなこともちゃんと楽しむ姿が印象的です。

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原田沙奈子(『Abel(アベル)』ディレクター兼プレス)

短大卒業後、ホテルにウェディングプランナーとして就職し、その後、広告代理店、家業の手伝い、2つのアパレルメーカーを経て、相方である山本麗子氏とともに独立。2011年に自身のブランド『Abel』を立ち上げる。現在は『Abel』のディレクター兼プレスとして活躍。プライベートでは、春に二人目の出産を控えた一児の母。 ▶︎Instagram 

今回、原田さんのご自宅を訪ね、私たちが感じる「素敵」の理由を尋ねました。

FASHION

頑張る自分も、頑張らない自分も、どちらも楽しめるファッションが好き

アパレルの世界に入り、今年で12年め。以前は、着づらくてもおしゃれやスタイルがよく見えることを優先していたそう。7年前に出産してからは、着やすさや心地よさ、そして機能性も考えるように。

「年齢を重ねたことで、うまく抜けるようになった部分もあって。生きてきた自信なのか、自分に似合うものがわかったからなのか。今は、シンプルでナチュラルな、等身大な服を着こなすほうが難しくて楽しいです。たとえばスウェットとスラックスの組み合わせなど、定番ゆえに、いかにゆるゆるな雰囲気でおしゃれに見せるかが、結構難しいんです。でも、靴下一つ、髪型一つ、ちょっとしたことで印象が変わって、おもしろいですよ」(原田さん/以下同)


▲年々シンプルに、心地よさを大事にするように。子どもと一緒に過ごす時間も楽しめるスタイルがしっくりくる。

「でも、時には頑張って気張った自分も楽しんでいます。ファッションのいいところは、自分が『かわいい』と思えればいいところ。自己満でも許されるから、頑張っているときも頑張っていないときも、好きな服を身につけるだけで自分が満足した毎日を送れるんですよね。そういうところがファッションの素敵なところであり、好きな部分です」


▲キッズも展開しているAbelの服でおそろいコーデ。小学校1年生の娘・アマネちゃんと。陽光がたっぷり注ぐリビングでは、一緒にお絵かきや宿題をすることも。

LIFESTYLE

キャンプは、心とからだを解放。とにかく自由に過ごします

原田さんが、家族でハマっているのが「キャンプ」。キャンプといえば、自然の中で普段はできない遊びをしてみたり、アウトドアならではな料理にチャレンジしてみたりするのが定番ですが、原田さん一家の場合は「何もしないキャンプ」を楽しむことが多いそう。

▲2022年の夏に『Snowpeak』のファミリー用の2ルームテントを購入。(原田さんのインスタグラムより)

「2021年の秋から始めてからハマっています。夫は、友人や仕事仲間とも行っているほど。最初はレンタルのキャンピングカーから入って、こんなに気軽で手軽なんだ! と驚きました。2回めで、初めてのテント泊。なるべくハードルを下げたくて、道具も食材もなんでも揃う、手ぶらでOKのキャンプです。その時、初めてテントを立てたら、景色に感動して。キャンプ場の、自分の好きなところにテントを立てるだけで、好きな景色が手にはいるんだ〜って。すごく贅沢で、心が満たされたのを覚えています」

▲左:キャンプ用のイスはHelinoxのもの。一度座ると立ち上がれないほど快適 右:夏のキャンプでの様子。娘のアマネちゃんがホットサンドを作ってくれたそう。(原田さんのインスタグラムより)

「キャンプでは、まったり過ごすのが好きで、ほぼイスから動きません(笑)。家族みんなそうで、とくに食事の時間も作らず、料理する時間もありません。お腹がすいたら、ソーセージを焼いたり、卵を焼いたり、パンを焼いたり。その時、その時で、気のおもむくまま。普段の生活にはない、どこまでも自由な時間もキャンプの魅力。心とからだを解放出来る過ごし方だと思います。二人目が生まれたら、どれぐらい行けるかは、まだ未知数。たくましく育つように、夫と2人キャンプにもいつか挑戦してほしいです」

器にこだわるようになったのは、友人との時間をもっと楽しむため

インスタグラムにもたびたび登場するお料理は、まるでプロのような腕前。盛り付けに使う器やテーブルコーディネートも、さり気ないのに魅力的で、思わず真似したくなります。今や好きが高じて、器に関するお仕事も増えてきているのだとか。

「そもそもは、友達とワイワイおしゃべりするのが好きで。その時間をもっと楽しむために、一緒にお料理をつくるようになったのが始まりです。外食もいいですが、友達とホームパーティーをするのが好きですね」

▲気のおけない友人とホームパーティーをすることも多い。この日の料理テーマは「スペイン」。「自宅なら、子どもが騒いでも気にならず、大人もおいしいお酒を飲みながら心ゆくまでおしゃべりできます」(原田さんのインスタグラムより)

「両親が結構料理をしていたので、子どもの頃から料理は身近で、キッチンに立つのも好きでした。だから、一人暮らしを始めてからも苦じゃなくて。自分のために作るのも好きでしたし、その中で『誰かに料理を振る舞う』っていうのが、大人の階段を登る感じだったんですよね。

お料理を作るときは、お酒が好きだから、何を飲むかでジャンルを決めます。今日はワインが飲みたいからイタリアン、フレンチ。紹興酒が飲みたいから中華。日本酒がいいから和食・・・。まずはカテゴリーを決めて、これにしよう、あれにしようとメニューを考える時間も、食材を買い出しに行く時間も好きです。

両親も器が好きで、一緒に益子へ陶器市に行ったり、金沢へ行って漆の器を見たりして、少なからず影響は受けていると思います。自分から器にこだわるようになったのは、20年近く前です。

お料理の写真を撮ったときに、どうしてこういうふうに写るんだろう? と思って。素敵に見えるものに共通していたのは、うつわに使われる釉薬や土の質感。あとは、レストランに行って、なんでおしゃれに見えるんだろう? と思ったときに、こういうお皿を使ったらおしゃれになるんだと、少しずつわかってきて。そこからハマって、深掘りしていくと、今も好きな作家さんたちの器に辿り着きました」

▲左:SUEKI CERAMICSの平皿。 右:5~6年近く愛用している芳賀龍一さんのボウル型のお皿。「色味、質感、サイズ感すベてが抜群です」

「1番最初に手に取ったのは、代々木上原の『AELU』で手に取ったSUEKI CERAMICSの平皿です。マットな土っぽい質感で、これ一枚で、パスタ、カレー、なんでも合うし、余白が楽しめるお皿。雰囲気もあって、いろいろなお料理に活躍してくれます。

器は、作家さんの個展で手に取ったり、旅先で買うことも多いので、一つひとつにエピソードがあります。どれも大切で、思い出のある物ばかり」


▲中田誠さんの土鍋では、アマネちゃんが大好きなサツマイモと舞茸の炊き込みご飯をよく炊くそう。(原田さんのインスタグラムより)

「だけど使ってこそでもあるので、普段用とおもてなし用、大人用と子ども用など、とくに垣根は設けません。娘にも、赤ちゃんの頃から陶器の豆皿を離乳食用にしたりして、大人と一緒のものを使ってきたので、二人目の子にもそうするつもりです。

子どもにも、少しずつ、素材や見た目などの魅力を教えていけたらなと。割れたら割れるものと学んでくれるはず。おかげさまで娘は今まで一度も割ることもなく、器を丁寧に扱ってくれます。時には『これにオムライス盛って』と選んでくれたりもしますね」

私たちが、原田さんになぜか引きつけられる理由ーー。それは、魅力的なライフスタイルやセンスはもちろん、太陽のような笑顔と朗らかさで、いつの間にか相手の心に飛び込む心地よい空気がにじみ出ているからかもしれません。

そんな原田さんも参加する、POP-UP STOREが2/16から開催されます。Abelの親子服や、原田さんが、日頃から愛用する作家さんの器などが並びます。「いろいろな出店者が集う、ご家族で楽しめるイベントです。どうぞ遊びにきてくださいね」。

ぱぱままぼくわたし
期間 2月16日(木)〜21日(火)
時間 10〜20時(最終日は18時終了)
※営業日・時間は変更になる場合がございます。
場所 伊勢丹新宿店・本館6階催物場 Abelブース

写真/石野千尋 取材・文/ニイミユカ



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