子どもの箸の練習はいつごろ、どう始める?
子どもがフォークやスプーンでの食事に慣れてきたら、いずれは箸の練習を始めます。箸の練習を始める時期の目安や、始め方について見ていきましょう。
タイミングは明確には決まっていない
子どもが箸にチャレンジするタイミングは、明確に何歳からとは決まっていません。2~3歳頃が目安とされているものの、箸を持つのに興味を示しているなら、それより早く始めることも可能です。
箸を支えたり動かしたりするトレーニングは、指先を細かく動かす練習としても役立ちます。まずはスプーンやフォークと併用しながら、じっくりと練習を進めていくのがおすすめです。
初めはなかなかうまく持てないかもしれませんが、厳しく教えることは避けましょう。正しい持ち方ではなかったとしても「よく持てたね」「頑張ったね」などと声をかけることで、子どもは達成感を得られます。
練習にはトレーニング用の箸を使おう
子ども用の箸の中には、指を入れるリングが付いた練習用タイプもあります。指の位置や、手の形が自然に理解できるため、小さな子どもが初めて使う箸としてもぴったりです。
こうした箸は「矯正箸」「トレーニング箸」とも呼ばれており、まだ箸になじみがない子どもでも使いやすくなっています。サポーターを取り外しできるアイテムなら、普通の箸としても利用できるのがメリットです。
箸の表面にくぼみがあり、そこに合わせて指を置くことで、正しい持ち方になる箸もあります。持ち方を矯正するのではなく、自然に正しい持ち方が身に付けられるアイテムがほしい人に適しています。
子どもに合った箸の長さとは?
箸を使い始めて間もない子どもには、扱いやすい長さの箸を選ぶことも大切です。子どもの手の大きさに合わせた、持ちやすい箸の長さを解説します。
初めての箸は13~14cm程度が目安
扱いやすい箸の長さは「一咫半(ひとあたはん)」が目安になるといわれています。一咫とは、親指と人差し指を広げたときの幅を指しており、その約1.5倍にあたる一咫半がちょうどよい長さです。
手のサイズにもよりますが、子どもが初めて使う箸には、13~14cm程度のアイテムが適しています。ただし、長すぎると箸先をうまくコントロールするのが難しいため、これはあくまで目安として考え、実際には現在の手の大きさに合わせましょう。
特に子どもの場合は、大人よりも個人差が大きいため、購入前に手のサイズをチェックしておくのがおすすめです。使い勝手のよさにこだわりたいなら、手に取って使い勝手を確かめてみるのもよいでしょう。
年齢に合わせて買い替えよう
子どもが成長するとともに、手のひらの大きさや、指の長さは徐々に変化していきます。箸が短くなったと感じたら、子どもの年齢に合わせて少しずつ長い箸を購入していくのが一般的です。
小学校に入学すると、学校で給食やお弁当を食べる際に、箸を利用する機会が多くなります。買い替える箸の長さに迷ったら、手のひらの大きさよりも3cmほど長い箸を選ぶようにしましょう。
手に対して箸が短すぎると、食べにくいと感じる恐れがあるので、いずれは大人用の箸を利用します。個人差はありますが、早ければ小学校高学年になる頃には、子ども用の箸を卒業する子どもも珍しくありません。
子ども用の箸の選び方
子ども用の箸には、かわいいデザインや機能的な素材のアイテムがそろっています。子ども用の箸を選ぶときに、気を付けたいポイントを見ていきましょう。
すべりにくい素材を選ぶ
子ども用の箸だからこそ、食べものをつかんだときのすべりにくさも重要です。箸は、木とプラスチックという、軽量で持ちやすい2種類の素材が主に使われています。
木や竹など、自然由来の素材を使用したものは、すべりにくく食べものをしっかりつかめるのがメリット。表面が漆などでコーティングされた箸は、比較的水に強いので耐久性に優れています。
プラスチックや樹脂製の箸は、洗いやすく衛生的に利用できるのが魅力的です。色や模様など、子どもの好みに合わせて豊富なデザインが選べるのも、プラスチック製ならではのメリットといえます。表面がつるつるした箸も多いので、すべり止め加工されたものを選ぶのがおすすめです。
デザインや機能性もチェック
まだ小さい子どもの場合、使いやすさはもちろん、デザインが気に入るかどうかも重要です。キャラクターがプリントされたものや、カラフルな色使いのものなど、好みに合わせて選ぶようにしましょう。
箸先の形状が細かったり、平らになっていたりすると、食べものをつかみやすいといえます。箸を落としてしまった際に、転がりにくい形状になっているなど、機能性の高さを重視する選び方もおすすめです。
箸は毎日のように利用する食器なので、手入れのしやすさといった実用的なポイントを意識して選ぶのも大切。食洗機での洗浄に対応している箸なら、忙しいときもさっと洗えて手間がかかりません。
携帯しやすいケース付きもおすすめ
箸とケースがセットになったものなら、幼稚園や小学校にも持って行けます。箸を入れるケースがあれば、外出時にかばんの中が汚れにくいため、ケース付きのアイテムを一つは持っておくと便利です。
容器を別途購入するのもよいですが、ケースが付いたものなら、サイズが合うかどうかを考える必要もありません。箸とケースに同じ柄がプリントされ、見た目にも統一感があるアイテムが多く展開されています。
リングなどのパーツが付属したトレーニング用の箸は、通常の箸よりも大きめなので、専用のケースが適しています。学校に持って行くなら、カチャカチャと音がしにくいものを選ぶのも実用的でしょう。
木製・竹製の子ども用箸3選
天然の素材を使った木製の箸は、大人っぽい見た目と使い勝手のよさが特徴です。子どもが使ってもすべりにくい、木製・竹製のアイテムを紹介します。
箸匠せいわ「六角知能ばし」
オリジナルキャラクターのポポとミミがプリントされた、さりげないデザインがかわいらしい子ども用の箸です。六角形のフォルムを採用しているため、落としても転がりにくく、手にフィットしやすくなっています。
国産の竹素材を使用しており、ポリエステルを塗装することで耐久性を高めているのがメリット。スリムな作りで、軽さにこだわることで指や手にかかる負担を抑えています。
箸先にすべり止め加工を施すことで、小さな食材もつまみやすいのも実用的なポイントです。13~19cmまで7種類のサイズがそろっており、2歳頃から小学校高学年頃まで長く利用できます。
商品名:箸匠せいわ「六角知能ばし」
イシダ「三点支持箸 右利き用」
箸のくぼみに沿って指を置くことで、自然に正しい持ち方が身に付くトレーニング用の箸です。くぼみに合わせてラインやドットが描かれており、目印として使える上に、見た目もおしゃれに仕上がっています。
あたたかみのある国産の天然木に漆をコーティングしており、水や汚れに強いのも魅力。使った後は水洗いして、柔らかい布で拭き取ると、長くきれいに愛用できます。
箸先が四角くなった先角加工で、食べものをつまみやすい作りが特徴です。子ども用の14cmを始めとした幅広いサイズがそろっており、左利き用※ の箸も販売されています。
※14・15・23.5cmサイズを除く
商品名:イシダ「三点支持箸 右利き用」
スケーター「子ども用 竹安全箸 チップ&デール スイーツ」
箸の先端にすべり止め加工を施した、機能性の高さが特徴です。チップとデールの顔とスイーツがあしらわれた、かわいらしいキャラクタープリントも目を引きます。
アクリル塗装を採用しているため、竹製ながら水や汚れに強いのがメリット。すべり止め加工に加え、先端部分に溝が付いており、小さな食材もつかみやすくなっています。
小学生でも使いやすい16.5cmサイズなので、学校に持って行く箸としてもおすすめです。ディズニーのキャラクターが好きな子どもや、かわいい竹製の箸がほしい子どもに適しています。
商品名:スケーター「子ども用 竹安全箸 チップ&デール スイーツ」
プラスチック製の子ども用箸3選
プラスチック製の箸は洗いやすいため、普段使いに適しているのがポイントです。手入れしやすいプラスチック製のおすすめ子ども用箸を紹介します。
ののじ「はじめてのちゃんと箸SS」
2本の箸同士が、カプラと呼ばれるパーツで連結された「手つなぎ構造」が特徴的な子ども用の箸です。カプラを2カ所に装着することで、先端が開きやすくなるバネ設計を採用しています。
ハードカプラとソフトカプラの2種類が付属しており、上達具合に合わせて付け替えられるのがポイント。リングなどのパーツが付属していない設計で、自然に正しい持ち方を学べます。
食洗機に対応しているので、さっと洗えて衛生的な状態がキープしやすい点も実用的です。2歳頃から利用できる16cmのSSサイズと、5歳頃の子どもに適したSサイズ(18cm)の2種類があります。
商品名:ののじ「はじめてのちゃんと箸SS」
エジソンママ「エジソンのお箸mini」
代表的なトレーニング箸として知られる「エジソンのお箸」シリーズは、3本の指を入れるリングと、薬指をのせるサポーターを備えており、それぞれの指を正しい位置にサポートします。
箸先が幅の広い形状になっており、深い溝も入っているため、さまざまな食材がすべりにくいのが特徴です。子どもが箸を使うのに慣れてきたら、リングを外して普通の箸としても利用できます。
小さく軽い14cmのminiサイズは1歳半頃からが対象年齢です。そのほかにも、2歳頃〜大人用まで全部で6種類のサイズがそろっています。
商品名:エジソンママ「エジソンのお箸mini」
まるくぱーじゅ「子ども用 六角箸」
軽量で耐久性に優れたSPS樹脂を採用しています。熱にも強く、食洗機に対応しており実用的な箸です。
箸先にノンスリップ加工が施されているほか、先角仕様で麺類も食べやすくなっています。手になじみやすい六角形のフォルムなので、鉛筆と同じような感覚で持てるのも使いやすいポイント。
ラムネやピーチなど、ニュアンスカラーがおしゃれな5色から選べます。3歳程度の子どもに適した16cmと、4歳以上に適した18cmの2サイズがあるため、子どもの成長に合わせて買い替えも可能です。
商品名:まるくぱーじゅ「子ども用 六角箸」
ケース付きの子ども用箸3選
幼稚園や学校など、子どもが箸を携帯する際には、箸を入れられるケースが必要です。外出時の持ち運びにも役立つ、ケース付きのアイテムをチェックしましょう。
スケーター「トレーニング 箸 右利き用」
指を入れても痛くなりにくい、柔らかなシリコン製のリングを採用したトレーニング箸です。リングを一つずつ取り外すことで、それぞれの指の動かし方を練習するのに役立ちます。
箸先にいくつも溝が刻まれており、小さな食材をつかんでもすべりにくいのが特徴。14cmと小さな子どもでも使いやすいサイズなので、初めて箸の練習にチャレンジする際にも適しています。
箸を固定するカバー部分とケースの前面に、子どもが好きなトミカがプリントされたデザインが印象的です。トミカ以外にも、ハローキティやスヌーピーなど、個性豊かなキャラクターのデザインから選べます。
商品名:スケーター「トレーニング 箸 右利き用」
レック「アンパンマン 持ち方覚え箸 Mサイズ 15cm」
レックの「持ち方覚え箸」は、アンパンマンをかたどったキャップがかわいいトレーニング箸です。2本の箸を固定するキャップと、開閉をサポートするバネが付いているため、自然に箸先が開くようになっています。
カラフルな指のせに親指をのせることで、指を添える正しい位置が分かりやすいのも特徴。箸を持つのに慣れてきたら、バネやキャップを外して少しずつステップアップできます。
アンパンマンと仲間たちの顔があしらわれたクリアケースも、子どもに喜ばれるポイントです。天然の竹を使用しており、サポーターを外すと、普通の箸としても利用できます。15cmのMサイズは2〜4歳頃が目安で、右利き用・左利き用から選べます。
商品名:レック「アンパンマン 持ち方覚え箸 Mサイズ 15cm」
コンビ「はじめておはし 木箸 右手用 コンパクトケース付き」
コンビの「はじめておはし」は、品質にもこだわった能登産のヒノキを使用しています。バネを内蔵した「おはしアシスト」などのパーツが付属しており、押すだけで箸先が開くのが特徴です。
親指を支えるサポーターや、指を入れるリングを利用することで、正しい手の形を学べます。付属パーツにキュートなひつじが描かれた、ほっこりするような見た目もポイントです。
薄型のコンパクトケースが付属しており、パーツを装着したまま箸を収納できます。かばんに入れられるのはもちろん、そのままポケットに入れて携帯できて便利です。対象年齢は2歳頃からで、右手用のほか、左手用もそろっています。
商品名:コンビ「はじめておはし 木箸 右手用 コンパクトケース付き」
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