結婚式の乾杯挨拶とは?
披露宴では、大抵の場合「乾杯の挨拶」が行われるものですが、中には乾杯の挨拶が長すぎて場の雰囲気を悪くしてしまう場合も。では、いい乾杯の挨拶にするには、どうしたらよいのでしょう? せっかくスピーチをするなら、新郎新婦やゲストに喜ばれるスピーチをしたいものですよね。
まずは、基本的なことから確認です。結婚式の乾杯の挨拶とは、披露宴の開始の合図の乾杯の際に、新郎新婦から指名されたゲストが行う挨拶のこと。単なる乾杯の音頭ではなく、新郎新婦とのエピソードを話したり祝辞を述べたりします。以下では、乾杯挨拶のポイントについて解説していきます。
乾杯挨拶の流れとは?
乾杯の挨拶の役割は、披露宴の開始の合図を盛り上げること。長々としたスピーチは避け「明るく、分かりやすく」を心がけて盛り上げ役に徹しましょう。
乾杯の挨拶は誰がする?
結婚式での乾杯挨拶を誰がするかについて、厳密な決まりはありません。しかし、ほとんどの場合は主賓に次ぐ人や職場の上司、盛り上げるのが上手な親戚や友人、同僚が依頼されることが多いです。一般的な結婚式での乾杯をお願いするときは、新郎新婦共通の知人、もしくは新郎側のゲストの中から1人が選ばれます。カジュアルな結婚パーティーや、親族だけの少人数の結婚式の場合は、新郎自らが行うことも。
乾杯の挨拶の流れ
乾杯の挨拶にも一連の決まった流れがあります。「その通りに必ず動かなければならない」ということはありませんが、把握しておくと安心できるでしょう。
初めに司会者から紹介されたら、同じテーブルのゲストに一礼して立ち上がります。新郎新婦の近くのマイクがある場所に進み、マイクの前に立ったら、新郎新婦と会場のゲストの方に顔を向けて一礼。
スピーチ中、グラスは胸の下辺りを意識して持っておくとスマートな印象です。スピーチが終わったら、乾杯の発声の合図を出します。司会者も同時にゲストに準備を促してくれるので、ゲスト全員がグラスを持って立ち上がるまで少々待機。全員が立ち上がったら、乾杯の発声をしましょう。
乾杯のタイミングがバラバラにならないよう、発声の前に一呼吸おくと会場全体にタイミングが伝わりやすいです。乾杯の際はグラスを目の高さまで上げて、新郎新婦の方を向いた後、ゲストの方を向いてからグラスの飲み物に口をつけます。
自分の席に戻る際は、新郎新婦とゲストに向けて一礼してから戻りましょう。テーブルに戻ったら、同じテーブルのゲストに一礼するとより丁寧な印象です。
結婚式の乾杯挨拶に入れるべき内容と立場別の例文
乾杯挨拶を行う際のポイントは、姿勢をよくし、はきはきとした口調で、明るく堂々と振舞うこと。人前に立つと、ほとんどの人は緊張するかと思いますが、にこやかな表情を意識してみてください。カンペがあってもいいですが、ない方がスマートです。練習を重ねて、暗記しておきましょう。多少の失敗は、勢いで乗り切ればOK!
乾杯挨拶で話す内容
乾杯挨拶の基本的な構成としては、以下の流れで文章を作成します。
・初めに、挨拶と自己紹介。新郎(もしくは新婦)との間柄を述べます。その後に「僭越(せんえつ)ではございますが、ご指名を頂戴しましたので乾杯の音頭を取らせていただきます」などと一言添えましょう。
・祝辞
・新郎(新婦)とのよい思い出やエピソードを述べる
・新郎新婦に向けてのメッセージ
・ゲストが着席している場合は起立を促し、乾杯の発声「それではご唱和ください。乾杯!」
時間としては約2分以内におさまるよう、400字詰め原稿用紙1〜2枚ほどを目安に考えてみてください。