ダイエットを長く続けるための「6つのルール」【ダイエット母さん・にーよん流】

ダイエットは「ゆるく長く」がいちばん痩せる！

にーよんさんのおすすめする痩せプログラムは、5日間限定。そこで結果が出た人も、安心して元の生活に戻ると、すぐに以前の体型に戻ってしまいます。ダイエットは終わらない挑戦！ だからこそ、5日間完走した後は、ゆるく長くヘルシー生活を続けることが肝心なんだとか。「5日間のダイエットで少し結果が出たからといって、『じゃ、その生活を一生続けて』などと言われたら、正直地獄ですよね。ですから、ここからはゆるく長くダイエットを続けるための【ゆるルール】をご紹介します。適度なヘルシー生活でも余分な脂肪はどんどん落とせるのでご安心を！」（にーよんさん 以下同）

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【ゆるルール１】とにかく副菜をいっぱい食べる

「野菜だけ、プロテインだけ、ごはん抜き…など、いろいろなダイエット方法がありますが、食べない系のダイエットは脂肪以上に筋力が落ちる、骨も痩せる、しかもメンタルやられるのどん底3兄弟。われわれママ世代は栄養不足で風邪をひくわけにはいかないし、老け見えも全力で阻止したい！ ですから、さまざまな副菜から満遍なく栄養を摂取する【代謝爆上げダイエット】が重要です」

でも、副菜をつくるのって面倒ですよね…

「副菜なんて秒でできますから！ なぜなら、買って出すだけの【まんま副菜】でOKだからです。メインをつくるついでにつくる【ながら副菜】もおすすめですよ」

【まんま副菜とは】
納豆、サラダチキン、ミニサイズの豆腐、キムチ、めかぶ、きんとき豆のように、スーパーで買ってきて、そのまま食卓に出せる副菜のこと。

【ながら副菜とは】
メインをつくるためにキャベツやにんじん、玉ねぎなどを切ったら、そのままの勢いでもっと切っておく。レンチンしてツナやおかかと合えたり、そのままサラダにしたりして使う。使うアテがない野菜は、ひとまずジッパー付きの袋に入れて冷蔵庫へ。

【ゆるルール2】「まごわやさしいこ」を意識して食べる

「健康的な食生活に役立つ、和の食材の頭文字を並べた『まごわやさしいこ』。このラインナップは、ダイエットにもおすすめです。ダイエットは、食べる量以上に食べる内容を変えることが大事。1日3食で全項目を制覇できれば、痩せ体質になること間違いなし！」

こんなに食べて大丈夫ですか？

「1食の目安は、体格に応じてごはん100〜150g、肉や魚などのたんぱく質はにぎりこぶし大、そして副菜が3〜4品です。甘いもの食べたい、お腹空いたという欲求は、何らかの栄養素が不足しているサイン。だから『まごわやさしいこ』でしっかりと栄養を摂っていれば、不思議と甘いもの欲求も落ちつきいてきます」

【ゆるルール3】運動は服のままでいい！ 隙間時間にチリツモる

「これまでの私は『運動は30分以上やらないと意味がない』とか『筋トレがんばらなくちゃ』とか、無理な目標を立てては挫折してきました。でも、20秒、30秒の運動を毎日積み重ねるだけでも十分変われることが、実体験でわかりました」

短時間で効果的なトレーニングを教えてください

「ベッドでスマホを見ながら、あるいは寝かしつけしながらできる筋トレがおすすめです」

【寝ながらくびれトレ】

横向きに寝て上側の脚をゆっくり後ろ上方に引き上げる。

【ゆるルール4】体重計にとらわれない！ その代わり写真を週１回

「ダイエットというと『まずは3kg』などと数字で目標を立てがちですが、体重計の数値なんて水を飲んでも変わるもの。それに体重なんてだれにも言わなきゃバレません。でも見た目は違います。だからこそ、7〜10日に1回写真を撮ってください。写真のいいところは、スタイルが良くなったと自分で実感できること。逆に、サボってぽっこりお腹に戻っているところも見逃しません。そんなときは、初心に戻ってダイエットを再開しましょう」

【ゆるルール5】土日は休む。でも後悔するほど休みすぎない

「土日は家族の楽しみを優先したいので、ゆるっと休みにしています。ひとり暮らしの方は、外食などの予定が入りやすい金曜や土曜を休日にするといいですよ」

定休日は何を食べてもOKですか？

「お菓子や外食もOKです。ただし、羽目を外しすぎないことが大事。普段の反動で異常な量食べてしまうと、ダイエットに戻れなくなる可能性があるからです。自炊でも外食でも、『野菜と副菜多め』というバランスだけでも守っておくと、無理なくダイエット習慣が続きます」

【ゆるルール6】ヘルシーは1か月のうち45食でOK

「1か月の食事回数は、1日3食計算でおよそ90回。それ全部をヘルシーな食事にするのは苦行すぎる！ だったら、2回に1回ヘルシーできれば花丸。実際、自分の生活を見直してみたときに、半分くらいしかヘルシーじゃなかったんですよ。それでも痩せられた！ だから、完璧にやらなくても大丈夫です」

ちょっとゆるすぎるようにも感じますが…

「人は1回失敗すると挫折したと思いますよね。でも、また立て直せばそれは挫折ではなく、通過点になる。だから、『できなかった』を数えるのではなく、『できた！』を数えてほしいんです。そういう思いもあり、最初から完璧を目ざすのではなく、ダイエットをロングスパンで捉え、半分できればOKという気持ちで取り組んでもらいたいと思っています」

最後に、仕事に子育てに忙しいDomani読者へメッセージをお願いします

「家事や育児に必死なときに『ダイエットしたい』と思うだけでパワフル！ 自分を変えようと思うこと自体がスゴイことです。なんだかんだ子供を優先してしまうママたちには、家族に寄り添うように自分も大切にし、自分にも目を向けてあげていただきたいと思います。

ダイエットを続けてみてわかったのは、ダイエット＝生活習慣を変えること。これは、性格を変えるレベルの大仕事です。でも、今のうちに自分を良いほうへ修正しておくと、スタイルが良くなるだけでなく、健康にも繋がります。ダイエットというのは健康貯金でもあるんですよね。生活習慣が整うと自然と身の回りも整いすごしやすくなるので、忙しい方にこそぜひ、このダイエットに挑戦していただきたいです」

仕事が忙しいから、子供との時間を優先したいから…ダイエットを先延ばしにする理由はいくらでもありますが、結局は「やるか、そのままか」。「子供に手をかけるのと同じように、自分にも手をかけてほしい」というにーよんさんの言葉が心に残りました。ダイエットはもちろん辛いけれど、「できた」を数えることで、ポジティブに楽しめそうですね！

ダイエット母さん、20kgの脂肪をちぎり捨ててみた。
マネするだけ5日間痩せプログラム

産むたび太る、時間なし、環境なし。5児の母、太め人生だった著者が、ジムにもエステにも行かず、なるべくお金も時間もかけずにできたダイエット法をご紹介。にーよん流食べ痩せ黄金比率の元、約5日間で痩せられる食事プログラムを掲載。忙しくても実践できる、マネするだけのダイエット本。¥1,540(KADOKAWA)

ダイエット母さん

にーよん

27歳から妊娠、出産を繰り返し20kg増。ダイエットを決意し、食事改善とチリツモ運動を約100日続け、ジムにもエステにも通わず、見事脂肪をちぎり捨てた。その後、リバウンドも経験し、試行錯誤の結果をInstagramで公開したところ大反響。フォロワー全員でダイエットする「によ部」企画では、毎回ダイエット成功者が続出している。Instagramアカウントは@sango_diet24

取材・文／木戸恵子