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2023.10.30

知ってる? 「三行半」の意味とは? 由来や例文、英語表現や原因も紹介

 

相手に愛想をつかせて、関係性を解消することを「三行半を突きつける」などといいます。この「三行半」とは何のことなのでしょうか? 実は江戸時代に使われていたものが由来になっています。本記事では、三行半の意味や由来、英語表現、女の人が男の人に三行半を突きつける理由などを紹介します。

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「三行半」とは?

不誠実な行為や性格などによって、相手を見限る際に「三行半を突きつける」という言い回しをすることがあります。この「三行半」とは一体何のことなのか、詳しい意味など疑問に思っている方も多いのではないでしょうか? まずは「三行半」の意味や読み方、由来をチェックしていきましょう。

割れたハートや天秤、離婚届などが描かれ、左右に2人の人が立っているイラスト

「三行半」の意味や読み方は?

「三行半」は「みくだりはん」と読み、意味は「離婚すること」。離婚といえば婚姻関係を解消することですが、最近では夫婦が離婚することだけでなく、恋人が別れることや会社を辞める際など、関係性を断つ場合に用いられています。

「三行半」の由来は?

ではなぜ、離婚することなどを「三行半」と表現するようになったのかというと、それは江戸時代まで遡ります。もともと江戸時代に「三行半」といわれるものがありました。それは、夫から妻に送る離縁状のこと。この離縁状の内容が3行半で書かれていたことが多いため、「三行半」というようになったとされています。

江戸時代、一般庶民は夫婦関係を解消する際、「三行半」の交付が必要でした。この「三行半」には、離婚するという意思と、妻の再婚を許可するということが書かれていました。この江戸時代の離縁状である「三行半」という言葉が現代にも残って、離婚することや、別れるという意味合いで使われるようになったとされています。

「三行半」の使い方を例文でチェック

「三行半」は「突きつける」をつけて、「三行半を突きつける」と使われることがほとんどです。「三行半」の使い方を例文でチェックしていきましょう。

言い争う2人のイラスト

例文1:「何度いってもギャンブルをやめてくれない夫に三行半を突きつけた」

「三行半を突きつける」は「離婚をいい渡す」ということ。「突きつける」ということで、強く相手に離婚の意思を示すことを表していて、「もう愛想をつかせた」というニュアンスが込められた表現になります。

例文2:「もう次の就職先は探し始めている。決まり次第、あの会社には三行半を突きつけるつもりだ」

「三行半」は夫婦や恋人が別れることをいうだけでなく、会社を辞めることをいう際にも使われることがあります。

例文3:「長年仲の良かった夫婦なのに、彼女が彼に三行半を下した理由は一体何だったったんだろう?」

「三行半を下す」は「離婚を決定する」ということ。別れるという強い決意を伝えることができます。

「三行半」は英語ではなんという?

前述した通り、「三行半」は「離婚」「関係の解消」を意味する言葉です。英語で「離婚」をいう場合は「divorce」、恋人と別れることは「break up」を使って表現することができます。また「三行半を突きつける」ということを表現したい場合は、「slap 〇〇 with divorce papers」や「thrust a letter of divorce at 〇〇」という言い回しをするのも手です。

「divorce」「break-up」

婚姻関係にある人たちが別れる場合は、離婚を意味する「divorce」を使い、恋人たちが別れる場合は「break up」を使うことが一般的です。

【例文】
・He decided to break up with his girlfriend.(彼は彼女と別れることを決めた)
・My parents got divorced when I was 9.(両親は私が9歳のときに離婚した)

「slap 〇〇 with divorce papers」

「slap」は「平手打ち」や「叩きつける」という意味、「divorce paper」は「離婚届」のこと。「slap 〇〇 with divorce papers」は直訳すると、「〇〇に離婚届を叩きつける」となり、強い離婚の意思を表すことができます。

【例文】
・I slap my husband with divorce papers.(私は夫に三行半を突きつける)

「thrust a letter of divorce at 〇〇」

「thrust 」は「突っ込む」や「押しつける」「突きつける」という意味がある単語。「a letter of divorce」は「離婚届」を意味します。「thrust a letter of divorce at 〇〇」を訳すと、「〇〇に離婚届を突きつける」という意味になり、誰かに三行半を突きつけることを表現できます。

【例文】
・I thrusted a letter of divorce at my wife.(私は妻に三行半を突きつけた)

女性から「三行半」を突きつける主な理由は?

もともと、「三行半」は夫から妻へ渡すものでした。しかし現在では、女性から男性に対しても「三行半」を突きつけるという表現が使われます。女性が男性に対して「三行半」を決める理由はそれぞれですが、考えられる主な理由を見ていきましょう。

喧嘩をする6組のカップルのイラスト

性格の不一致

性別に関わらず、離婚したいと思う理由で特に多いのは、性格の不一致なのだそう。夫婦といえども、それぞれ、生まれながらの気質や育ってきた環境は異なり、物事の価値観も違います。長い時間一緒にいると、価値観のズレなどを感じるようになり、そのことがだんだんと大きな溝となるのでしょう。そしてもう一緒に生活するのが嫌という状態になって、離婚につながるケースも。

モラハラ

「モラハラ」は「モラルハラスメント」の略で、相手を傷つけるような言動を繰り返し、精神的に追い詰める行為。精神的暴力ともいわれ、過度の束縛や相手を支配するような言動もモラハラにあたります。精神的に追い詰められることで、メンタルの不調にもなりかねません。もちろん妻から夫へ行われる場合も含まれます。

DV

家庭内や親密な間柄での身体的・精神的などの暴力を意味する「DV(ドメスティックバイオレンス)」。夫が被害を受けることももちろんありこちらも無視できませんが、女性は男性よりも力で勝ることが困難な場合が多く、一般的には女性の方がDV被害を受けやすい傾向にあります。

もちろん、ここで挙げたような理由で離婚を求めるのは女性に限らず、夫からの場合もあります。

参考:
第1-5-5図 婚姻関係事件における申立ての動機別割合|内閣府男女共同参画局
第1節 配偶者等からの暴力の実態|内閣府男女共同参画局

最後に

離婚や関係の解消を意味する「三行半」。江戸時代の離縁状が元になった言葉だということがわかりました。本来は夫婦やパートナーとの別れをいったものですが、現在では会社など、それ以外の関係を結ぶ相手にも使われることがあります。しかし、「三行半」は俗語にあたるため、あらたまった場面での使用は避けた方がよいかもしれません。

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