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2022.03.24

読めたらすごい!【楮】←なんと読む?|難読漢字

和紙の原料として知られる植物「楮」ですが、皆さんはなんと読むか知っていますか? 実はこの漢字には様々な読み方があるんです。今回は「楮」の読み方から、「楮和紙」の特徴や何に使われているのかも紹介していきます。

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「楮」の意味や読み⽅とは?

「楮」という漢字は、何と読むかわかりますか? まずは、「楮」の読み方や意味を解説していきます。

「楮」の読み方

「楮」は、「こうぞ」と読むのが一般的です。しかし、さまざまな読み方があり、「たく」「かぞ」「かじ」「と」「ちょ」「しょ」「さつ」「かみ」と読むこともできます。

「楮」とは何なのかも紹介しましょう。「楮」は、クワ科の落葉低木のこと。「楮」の樹皮の繊維は、和紙の原料にも使われています。「楮」は、栽培もしやすく、太くて長い繊維がとれるのが特徴。丈夫な和紙ができることから、和紙の原料のなかでも、一番ポピュラーなんです。

楮

「楮」・漢字の成り立ち

「楮」は、一見「木」と「者」で成り立っているように見えますが、「者」ではなく、「者」と書きます。「日」の右上に「テン」を書くので、間違えないよう注意しましょう。

ちなみに、日本には「楮」の漢字を使った苗字も存在しています。一字の「楮(かじ・こうぞ)」のほか、「楮畑(かきはた・かじはた)」、「楮林(かこばやし)」、「楮原(かごはら・かぞはら・こうぞはら・こずはら)」、「楮本(かずもと・かじもと・かごもと)」、「楮木(かじき)」「楮佐古(かじさこ)」「楮野(かじの)」なども。「楮(かじ・こうぞ)」さんは、兵庫県や青森県、石川県、愛知県、埼玉県などにいるようです。

「楮」はどんな植物?

「楮」は中国が原産で、7世紀の初め頃に、紙とともに日本に伝わったとされ、当時は紙の製造用に栽培されていました。それがやがて各地で野生化し、現在は、本州以西の地域で見られます。名前の由来は2つ。1つは、紙と布の原料であることから「紙麻(かみお)」と呼ばれていたのが転じて、「かみぞ」→「こうぞ」になったとされる説。もう1つは、神様に献上する布「神麻(かみそ)」の材料として使われていたことが由来とされる説です。

「楮」は、高さ2〜5mほどにまで成長し、春になると、枝の下のほうにある葉の付け根部分に雄花を、上のほうにある葉の付け根部分に雌花を咲かせます。6月頃になると赤く熟した果実をつけるのも特徴。この果実は甘く、食べることもできます。

「楮」の育て方

楮

「楮」を和紙の原料として使うまでに育てるには、3年ほどかかりますが、観賞用としてなら、1年目から楽しむことができます。「楮」は、鉢植えも、庭などの地植えもできますが、ここでは、鉢植えの栽培方法を簡単に紹介しましょう。

まず、深さがあり、横に広い形状の植木鉢を選びます。そこに敷石を置いたら、土を入れ、苗を移植しましょう。「楮」は、葉や枝が横に伸びる特性を持つため、1つの鉢には1つの苗だけを入れるようにしてください。

苗を移植したら、芽が出てきますので、土が乾いたら水やりをしましょう。その後、夏に向け暖かくなってくると、本葉へと変わり、枝が横に伸びていきます。雨などで土が減ってきた場合には、土を軽く押して固め、その上に土を追加して入れてください。9月の終わり頃になり、気温が低くなってくると、成長が鈍り始め、葉っぱが黄色くなり、落葉開始。11月中旬以降になると、すべての葉が落ち、枝と茎のみに。秋から冬にかけて、手入れは特に必要ありません

翌年の3月頃にまた新芽が出始めます。2年目は葉っぱも大きくなっているので、新芽や若葉をお茶でいただくのもおすすめです。

「楮和紙」の特徴は?

「楮」でつくった和紙を「楮和紙」と言います。「楮和紙」は古くからつくられており、最も歴史のある紙のひとつ。和紙に使われている原料で有名なのは、「楮」「三椏(みつまた)」「雁皮(がんぴ)」ですが、「楮」はこのなかでも、一番多く使われています。では、「楮和紙」の特徴を紹介しましょう。

1:破れにくい

「楮和紙」の特徴はその丈夫さ。「楮」の樹皮からとれる繊維は10〜15mmで、「三椏(みつまた)」や「雁皮(がんぴ)」と比べても太く長いのが特徴。また、繊維同士もよく絡むため、破れにくい和紙になります。

2:原料を確保しやすい

「楮」は、栽培がしやすいのも特徴で、日本全国でつくられています。収穫量も多いため、和紙の原料として最も多く使われているのです。

3:長持ちする

「楮和紙」に限ったことではありませんが、和紙は通常の紙と比べて長持ちしやすいのが特徴です。時間が経つほどに、水分がなくなり丈夫になるため、100年も200年も持つと言われています。ちなみに、奈良県の正倉院では、約1200年前の和紙が現在もそのまま残っているのだとか。

「楮和紙」の作り方

続いて、「楮和紙」の作り方を簡単に紹介します。工程の初めは、「楮和紙」に使う白皮をとるところから。その白皮を煮て、不純物を除去。煮た皮は、水洗いをし、木々がこすれあってできた傷や、細かなちりを、数日かけて丁寧に取り除いていきます。ここは手作業になりますが、美しい和紙に仕上げるためには欠かせない作業です。

その後、繊維をほぐしたら、粘土のある「ねり」といわれる液とともに、水に入れます。この「ねり」は、繊維同士をつなぐもの。じっくり混ぜ合わせながら、材料をなじませていきます。これが終わると、ようやく紙を漉く作業に。その後、長い時間をかけてゆっくりと乾燥させたら、「楮和紙」の完成です。

楮

「楮和紙」を使った物にはどのようなものがある?

障子などの身近なものから、木版の版画用紙、日本画制作に用いられる支持体や裏打ち紙まで、さまざまな場所で使われている「楮和紙」。ここでは、「楮和紙」を使った物をいくつかピックアップして紹介します。

1:書道用の紙

書道で使われる半紙として一番ポピュラーなのが「楮和紙」です。小学生の頃などに書道で使っていた紙が、「楮」からつくられていたとは驚きですね。

2:障子

楮

和室の減少にともない、現在ではあまり見られなくなりましたが、障子にも「楮和紙」が使われています。ちなみに、「楮」の含有率によってレベルが異なり、「楮」の割合が高いほど、高品質で高級とされているようです。

3:帳簿

日本では昔から重宝されてきた「楮和紙」。江戸時代では、「大福帳」と呼ばれる、日々の勘定を記入する帳簿にも使用されていたようです。

最後に

和紙の原料であり、実はとても身近な植物「楮」。書道の紙や障子など、日本人なら一度は触れたことがあるのは驚きでしたね。「楮和紙」を作るには長い時間がかかりますが、だからこそ美しく、長持ちする和紙ができます。和紙を見る機会は減っていますが、これからも日本の伝統文化ともいえる「楮和紙」を大切にしていきたいですね。

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