Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE雑学

2021.12.26

【天晴】はなんと読む?「遖」と表記することもあるって知ってた?

天晴とは、人をほめたたえる時に使われる言葉です。強く驚いたり大いに感心したりした際に、この言葉が使われる傾向があります。日常的によく耳にする言葉ですが、読み方が難しい語句でもあります。本記事では天晴の読み方や語源、使い方などをチェックしましょう。

Tags:

「天晴」とは驚くほど見事であるという意味

「天晴」は驚くほど立派なさまという意味の言葉です。

【天晴:あっぱれ】驚くほどりっぱであるさま。みごとなさま。
ほめたたえる気持ちを表すときに発する語。すばらしい。みごとである。
強く驚いたときに発する語。ああ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

天晴

「天晴」は相手を賞賛する時に使う言葉ですが、言葉を発した側の人間が、大いに驚いたり心が動いたりしている状態を伝えるというニュアンスももちます。

「天晴」の表記はこの他に「遖」があり、「遖」は国字(日本独自に作られた漢字のこと)です。つくりに南という文字が使われており、南の方に進んで行くと、空が晴れ上がってきて明るく輝いているという意味があります。

「天晴」の読み方は「あっぱれ」

天晴」の読み方は「てんせい」や「あまばれ」ではなく「あっぱれ」です。当て字で「天晴れ」と表記することもあります。「天晴れ」と書いた場合にも「あっぱれ」と読みます。

使われているのは天と晴というなじみ深い漢字なのですが、読み方を間違いやすい難読漢字でもあるので、漢字と読み方をセットにしてしっかり覚えておきたい語句です。

「天晴」の語源は「あはれ」

「天晴」の語源は「あはれ(哀れ)」です。「あはれ」を促音化して、意味を強調したものが「天晴」となりました。言葉の意味から考えると、意外な語源と思われるかもしれませんが、もともと「天晴」はほめる場合だけで使われる言葉ではありませんでした。

「ああ」という感嘆や悲哀の感情を表す時にも使われており、この場合には語源のニュアンスと近いものになります。驚きの賞賛という意味の場合も、感嘆や悲哀という意味の場合も、つい自然に出てくる感情という点では共通しているといえるでしょう。

「天晴」の使い方と例文

「天晴」はほめたたえる気持ちを表す時につい自然に発してしまう言葉です。じっくり考えた末に出てくるというよりも、反射的につい出てしまったというケースが多いといえるでしょう。スポーツ競技など、評価がはっきり現れる場面でよく使われる言葉でもあります。

天晴

【例文】
・オリンピックの水泳競技の400メートルリレーで応援していた選手が1位でゴールした瞬間に、つい【天晴!】と叫んでしまいました。
・どんなに点差をつけられても最後まで諦めずに全力で戦うとは、敵ながら【あっぱれ】なチームだと感心しました。
・算数が苦手な息子が生まれて初めて100点を取り、その答案を見せてくれた時に、【天晴】だったね!と大いにほめました。

日本文学に登場する「天晴」

「天晴」という言葉は日本の古典文学でも数多く登場しています。いくつか見ていきましょう。

鎌倉時代に書かれた「平家物語」の中にはこんな一節があります。「あっぱれ、この世の中は只今乱れ、君も臣もほろびうせんずるものを」です。この場合のあっぱれは悲嘆の気持ちを表しています。

同じく「平家物語」の中で「あっぱれ剛の者かな。是をこそ一人当千の兵ともいふべけれ」という一節があり、この場合は驚くほど立派という賞賛の意味です。

室町時代に書かれた「虎寛本狂言・八句連歌」では「天晴な御手跡で御座る」という一節があります。この場合の「天晴」も賞賛の気持ちを表した言葉です。

「天晴」を使った熟語

「天晴」を「あっぱれ」という読み方をした場合には、この言葉を使った熟語は1つもありません。しかし、「てんせい」という呼び方をした場合には、1つだけ四字熟語があります。

天晴

「雨過天晴」です。

この熟語で使われている「天晴」は2つの文字をひっくり返した「晴天」に近いニュアンスといえそうです。この「雨過天晴」の意味を説明します。

【四字熟語】雨過天晴(うかてんせい)

雨過天晴」は雨があがって、空が晴れてくるという情景から、悪かった状況がだんだん良い方向へと向かっていくという意味になります。「雨過天青」とも書き、読み方は「うかてんせい」です。

この語句の由来は、中国・五代後周の世宗柴の「雨過天青雲破處者般顔色作将来」という発言でした。「雨上がりの空に現れた青のような色を焼き物で再現しなさい」という意味で、中国の青磁の色をたとえる言葉でもあったとされています。

数多くある「天晴」の類語

「天晴」は、驚くほど立派であるという意味です。賞賛の意味を持った語句は数多く存在しています。褒め言葉を使う場面は少なくありません。さまざまなバリエーションを押さえておきましょう。

天晴

ここでは「天晴」の類語の中で、漢字表記のものから「絶妙」「秀逸」「最高」という3つの語句と、もともとは英語だったものが今ではカタカナの日本語となっている「ナイス」「ワンダフル」という2つの語句をご紹介しましょう。

【漢字の類語】「絶妙」「秀逸」「最高」

「絶妙」とはきわめて巧みであること、この上もなく優れていることという意味の語句です。「ぜつみょう」と読み、「絶妙の技だ」といった使い方をします。

「秀逸」とは、他のものよりも抜きんでて優れているという意味の語句です。作品や言動を評価する時にこの言葉が使われる傾向があります。「しゅういつ」と読み、「秀逸な演奏」といった使い方をします。

「最高」はもっとも高いこと、位置や程度が一番であることという意味です。これ以上はありえないという時に、「最高の仕上がり」といった使い方をします。

【カタカナの類語】「ナイス」「ワンダフル」

「ナイス」は相手の言動をほめる時などに使う言葉で素晴らしい、素敵、かっこいいなどの意味があります。使い方としては、「ナイス・タイミング!」「ナイスな発言です」「ナイス・ショット!」などが挙げられます。

「ワンダフル」は驚嘆すべきさま、素晴らしいさまという意味があります。「なんとワンダフルな建物なのでしょう!」「ワンダフルな風景だ!」というふうに使います。

「天晴」の読み方と意味を知って正しく使おう

「天晴」は「あっぱれ」と読み、驚くほど立派なさまという意味をもちます。賞賛する言葉として使われますが、発する側の驚きや感動や高ぶりも同時に伝わるところが特徴的です。言動に対して瞬間的に反応して発せられることが多い言葉でもあります。

天晴

もともとの語源は「あはれ(哀れ)」で、「ああ」という感嘆な悲嘆の気持ちを表す語句でもあり、日本の古典文学などでも多く使われてきました。「天晴」の読み方と意味を知って、正しく使いましょう。

こちらの記事もおすすめ!

大人なら知っておきたい当て字!【天晴れ】← この漢字、あなたは読めますか?
【大団円】の意味や正しい使い方とは?2パターンの類語や対義語も押さえておこう

写真・イラスト/(C) shutterstock.com

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら

Read Moreおすすめの関連記事