嫌いなのについ目がいってしまう…そんな経験皆さんもありませんか? どうしてそうなるのか、どうしたら気にしなくなれるのか、調査結果と専門家の意見を交えてご紹介します。
【質問】あなたには嫌いな人がいますか?
嫌いな人が「いる」と回答した人は58.3%、「いない」と回答した人は41.7%となりました。約6割の人が、嫌いな人がいるということになります。
「はい」…58.3%
「いいえ」…41.7%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
嫌いな人がいることは残念なことではありますが、仕方がないこと。気になるのは人は「どうして嫌いな人を気にしてしまうのか」ということ。これに関して臨床心理士・吉田美智子さんにお話を伺いました。
「嫌いな人は、自分にとって〝 違和感〟のある存在なので、気にしないでいたいと思っても注意が向いてしまうことはあると思います。しかし、気にしないようにしようと思えば思うほど、気になるのが人間。気にしないでいられるようにするには、違和感を解消することが重要です」(吉田さん)。
読者の皆さんが嫌いな人を気にしてしまう理由を調査。その理由に対し、臨床心理士・吉田美智子さんからアドバイスをいただきました。
働く女性の「嫌いになってしまう理由」
どんなことで嫌いになってしまうのか調査。また臨床心理士による、対処法もそれぞれお聞きしました。
「いい加減」
・適当な人。口は軽いは、相手の気持ちは考えられないは、挙句、自分の仕事は超適当に終わらせて帰っちゃう人 (40代・東京都・子ども3人)
・全てにおいていい加減な人です。仕事内容も、人間関係もいつも自分の都合を優先するので、全部が中途半端でいい加減(40代・長野県・子ども2人)
吉田さんのアドバイス
「大人として適切な言動が取れないのは、自己中心的な人で、能力面や性質面での限界があるのかもしれません。また適当そうに見えて、意外と本人も悩んでいるかもしれません。サポートしなければならないときは、サッとやってしまって、深く悩まないでいられるといいかもしれませんね」
「嫌がらせをするから」
・嫌がらせをしてくる人。ある特定の人を会話に参加させないとか、ランチや飲みに誘わないなど、子どもじみた真似をする (30代・群馬県・子ども2人)
・自分の嫌いな人に対し、書類の再提出を求めたり、無理難題を押し付けたり、嫌がらせしている人。見ていて見苦しいです (30代・広島県・子ども3人)
吉田さんのアドバイス
「人に対してハラスメントをしてくる人は自己肯定感が低く、不安の強さを人への攻撃で埋めようとしている人です。でも本人は、本当は信頼されたい、好きになってもらいたいと願っています。まずは嫌がらせをされても反応しない。嫌がらせをしているところを見ても同様です。周りの人はちゃんと見ているので、そのツケは本人が負うことになります」
「そもそも仕事をしないから」
・仕事をしないくせに、何かお願い事をしても融通を効かせてはくれないし、周囲を見てないためなんの役にも立たない (40代・山口県・子ども2人)
・なんだかんだ文句ばかり言って、自分の仕事を人に押し付ける。本人の仕事の質は低く、とても上司や後輩には見せられない (30代・東京都・子ども1人)
吉田さんのアドバイス
「職場ではそれぞれ役割分担を果たしながら、気持ちよくお仕事したいですよね。それができないのは、何か相手にもできない事情があるのかもしれませんね。仕事のしわ寄せが来てしまうときは、自分の心の安定を第一に考えてみてはどうでしょうか。つまり、相手が仕事しないことに目を向けるのではなく、割り切ってこちらで仕事をやってしまう。そしてやった自分を労うことです」
「悪口、陰口を言っているから」
・人の失敗や言われたくないことを平気で言いふらす人。そういう人は大抵、相手によって態度を変えるし、自分ファーストな人 (40代・千葉県・子ども1人)
・陰口、噂話しが大好きな人。嫌いというか、もうそんな人には信用がなく、そばにいたくありません (40代・東京都・子ども1人)
吉田さんのアドバイス
「口が軽くて、相手が傷つくことも平気で言ってしまう人は衝動性が強い人です。表裏を取り繕っていても、人から信頼されるのは難しいでしょう。悪口を聞かされると不快な気持ちになってしまいますが、雑音と割り切ってしまいましょう。悪口の内容に心を傷めたり思い悩む必要はありません」