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2024.01.11

「ピックアップ」とは? ビジネスでの使い方や英語で使う場合の注意点を解説

「ピックアップ」とは、「拾い上げること。また、多くの中から、いくつかを選び出すこと」。日常会話では、「車で友人をピックアップする」「主な話題をピックアップする」と言いますね。本記事では、「ピックアップ」の複数の意味や使い方を解説します。

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車を運転する時や何かを選ぶ時に、「ピックアップする」と言いませんか? 日常的に使われている表現なだけに、あまり意味を理解しないまま使っているという方も多いかもしれませんね。英語では、「pick up」と書きますが、日本語とは違う意味も含まれているため、使う際は注意が必要です。

そこで本記事では、「ピックアップ」の意味や使い方、類語、英語表現を解説します。

ピックアップとは?

「ピックアップ」という言葉には、複数の意味があります。辞書で意味を確認していきましょう。

[名](スル)
1 拾い上げること。また、多くの中から、いくつかを選び出すこと。
「送迎バスで園児を―する」「主な話題を―する」
2 レコードプレーヤーで、レコードの溝に刻まれている音声を電気信号の形で取り出すこと。
3 荷物の集配・運搬などに用いる、無蓋(むがい)のボディーを取り付けたトラック。ピックアップトラック。
4 ラグビーで、反則の一。スクラムやラックの中にあるボールを拾い上げること。または、タックルされた選手が、立ち上がらないでボールを拾い上げること。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「ピックアップ」には、大きく分けて4つの意味合いがあります。いずれも、「拾い上げる」という意味から派生して、レコードやスポーツのルールなど、さまざまな分野に用いられるようになったのでしょう。

日常生活では、1つ目の意味である「拾い上げること」「選び出すこと」として使われることが多いですね。2つ目から4つ目の意味は、専門用語になるので、使う機会は少ないかもしれません。

ブロックを選ぶ

(c)Adobe Stock

使い方を例文でチェック!

「ピックアップ」は、ビジネスシーンでも馴染みのある言葉ですね。どんな状況で使うのが適切なのか、例文を見ながら確認していきましょう。

1:お客様のお好みに合いそうなデザインをピックアップしました。

ビジネスシーンで「ピックアップ」を使う場合、「(複数あるものの中から)選び出す」という意味合いで用いられることが一般的です。例文だと、数あるデザインの中から、お客様の要望に合うデザインを選んだということになりますね。営業職やデザイナーなど、お客様の要望にあった商品を提案する職業の人は、馴染みのある表現ではないでしょうか?

2:資料の中から、来週の会議で使えそうなものをピックアップしておいてよ。

職場で上司から「〜を選んでおいて」という意味合いで、「ピックアップしておいて」と指示されることもあります。物だけではなく、人やデータなどを選ぶ場合にも用いられることがありますね。選ぶものが厳密に決まっているわけではなく、条件に合うものであれば、細かい部分は相手に任せて問題ない場合に用いられる傾向があるでしょう。

3:時間がないので、駅でピックアップしてもらえない?

車で誰かを「拾い上げる」という意味合いで、「ピックアップ」を使います。道の途中で、家族や友人を拾って、一緒に目的地に向かう時に、「じゃあ、駅でピックアップして行くよ」などと表現しますね。

車で送迎

(c)Adobe Stock

類語や言い換え表現は?

「ピックアップ」は、日常生活やビジネスシーンで使える便利な表現ですが、カタカナ語なので状況によって、ややカジュアルな響きに感じてしまうこともあるはず。かしこまった場面や相手によっては、別の言葉に言い換えるといいでしょう。

1:選ぶ

「ピックアップ」の言い換え表現として一番使いやすいのは、「選ぶ」でしょう。わかりやすい表現なので、相手にこちらの意図が伝わりやすいメリットがありますね。

(例文)
・この中から、採用する人材を選んでください。
・視聴者が興味を持ちそうなコンテンツを選んでください。

2:取り上げる

申し出や意見を受け入れる際や、問題として扱う時に「〜を取り上げる」と表現します。報道などのメディアでは、時代の流れを読んで、「〇〇を話題に取り上げましょう」と提案することがありますね。むやみやたらに選んでいるのではなく、何かしら意図があってテーマや話題を選んでいる場合に使うのがポイントです。

(例文)
・雑誌では、30代の働く女性に人気のある商品を取り上げました。
・8月は終戦記念日の話題について取り上げましょう。

3:見繕う

「適当に選んでととのえる」ことを、「見繕う(みつくろう)」と言います「祝いの品を見繕う」というように、相手の好みや注文に合わせて、ものを選んで用意することがポイントです。ありあわせの中から、ささっと良さそうなものを選ぶことは、簡単なように見えてそうではありません。相手の求めているものを察知して選ぶセンスが必要です。

(例文)
・叔父の好みに合いそうな酒とつまみを見繕ってほしい。
・母は父の好みに合うものを見繕うのが得意だ。

イエスとノー

(c)Adobe Stock

「選ぶ」の英語表現

「ピックアップ」は、日常会話の中で浸透している表現なので、英語でも同じように使ってしまいがち。しかし、英語の「pick up」には、日本語の「ピックアップ」のような、「選び出す」という意味はありません

もし英語で、「資料の中から〜をピックアップしてください」などと言いたい場合は、代わりに「pick out」「choose」「select」などを使うといいでしょう。1つずつ意味を確認してみてください。

1:pick out

「pick out」は、「〜を選ぶ」という意味。次に紹介する「choose」や「select」に比べると、カジュアルな話し言葉として使われます。個人的な根拠をもとにして、選ぶ時に使われる傾向があるようです。

(例文)
・I picked out a piece of jewelry that I thought she would like.(彼女が気に入りそうなジュエリーを選んだよ)
・My dad picked out the perfect book to read at the cafe.(父は、カフェで読むのにぴったりの本を選んだ)

2:choose

「choose」には、「〜を選ぶ、選択する」「(人を)選出する」などの意味があります。たくさんある可能性の中から、ある1つのものを自分の意思で選びとる、というニュアンスが強い単語です。

(例文)
・I’ll choose you a good book.(あなたに良い本を選んであげましょう)
・They chose him chairman.(彼を議長に選んだ)

3:select

「select」には、「(最適な人・ものを)選び出す」という意味。「えり抜きの」という意味も含まれているため、とりわけ品質の良い、優秀なものを選ぶ際にも用いられます。「セレクトショップ」という言葉からも、そのニュアンスが理解できますね。

(例文)
・I want you to select the right gift for my wedding celebration.(結婚祝いにふさわしいプレゼントを選んでほしい)
・They select the best among many works.(多数の中から最優秀作品を選ぶ)

英語の「pick up」はどんな意味?

それでは、英語の「pick up」には、どのような意味があるのでしょうか? 「pick up」には、「拾い集める」「荷物をまとめて出て行く」「自分の持ち物を受け取る」などいろいろな意味があります。また、「車に人を乗せる(拾う)こと」としても使われるので、日本語と同じように使うことができますね。

(例文)
・I picked up some lumber for firewood.(私は薪用の材木を拾い集めた)
・I pick up and leave.(荷物をまとめて出て行く)
・I picked up my own luggage at the airport.(空港で自分の荷物を受け取った)
・She picked me up at my house.(彼女は家に車で迎えにきてくれた)

最後に

日本語の「ピックアップ」と英語の「pick up」には、複数の意味があります。ビジネスシーンでは、上司やお客様の要望に従って何かを選ぶ際に用いられることが多いので、正しい使い方を覚えてみてください。もし、英語で「〜を選ぶ」と言いたい場合には、「choose」や「select」などを状況に応じて使い分けることで、英語力がアップすると思いますよ。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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