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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2024.03.01

【3月の時候の挨拶】ビジネスやプライベートでの結びの挨拶を解説

 

「時候の挨拶」とは、手紙やメールで「拝啓」などの頭語のあとにくる季節を表す言葉のこと。日本には春夏秋冬だけではなく細かく二十四もの季節があり(二十四節気)、四季ごとに風物詩もあることから、時候の挨拶も月によって変わります。本記事では3月の時候の挨拶について紹介しましょう。

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3月の時候の挨拶

3月の「時候の挨拶」には、長い冬を超えた春の喜びが感じられます。

「時候の挨拶」には漢語調と口語調があり、ビジネスや目上の方への挨拶、改まった文書などでは「〇〇の候(〇〇のみぎり)(〇〇の折)」と書く漢語調を使うのがマナー。また、地域により春の訪れにも差があります。手紙などを送るエリアの季節感に合わせて挨拶を選ぶようにしましょう。

漢語調の時候の挨拶

「時候の挨拶」には、使うのに適した時期がありますので、ぜひ参考にしてください。口語調への言い換えも紹介します。

<3月全般>
弥生(やよい)の候=「弥生3月となりました」

萌芽(ほうが)の候=「草木の新芽の美しい季節ですね」

<初旬>
浅春(せきしゅん)の候=「まだ寒さの残る時期ではありますが」「まだ寒さの残る浅い春です」

早春(そうしゅん)の候=「少しずつ春の気配を感じるこの頃」

桜

(c) Adobe Stock

<上旬~中旬>
3月6日頃~20日頃
啓蟄(けいちつ)の候=「冬ごもりしていた生き物たちが目覚める頃」

3月上旬~4月初旬まで
仲春(ちゅうしゅん)の候=「春も半ばとなりました」

<下旬>
春分~4月3日頃
春分(しゅんぶん)の候=「暖かな春になりましたね」

麗日(れいじつ)の候=「麗らかな春の日」

春色(しゅんしょく)の候=「本格的な春の到来を告げる色鮮やかな時期ですね」

春光(しゅんこう)の候=「日差しもきらめく春」

春風(しゅんぷう)の候=「春風が心地いい季節です」

桜花(おうか)の候=「桜の花の美しい季節となりました」

3月の季節の話題

親しい相手には、季節の話題や風物詩を取り入れるのもおすすめです。

<季節の話題の例>
・卒業式、入学式、新居準備(引っ越し)など

・椿、桃、桜、菜の花、たんぽぽ、すみれ、ひばり、つばめ、ウグイス、つくし、山菜(わらび、ぜんまい、うど等)など

・ひな祭り、桃の節句、お水取り、ホワイトデー、お彼岸、お墓参り、春休み、お花見など

・春一番、啓蟄、春分、菜種梅雨、桜前線など

散歩、旅行などよい季節を連想させる話題や、たとえば相手が花粉症なら体調を気遣う言葉もいいかもしれませんね。

メールを持つ女性

(c) Adobe Stock

【ビジネス編】3月結びの挨拶

ビジネス文書の結びの挨拶には定型があります。それをベースに、3月にふさわしいアレンジをしてみるのもいいでしょう。

1:「末筆ながら貴社のますますのご発展(一層のご隆盛)を祈念いたします(お祈り申し上げます)」

押さえておきたい、一般的な結びの挨拶です。

2:「〇〇様のますますのご活躍を祈念いたします」  
「末筆ながら、みなさまのご健康とご多幸をお祈りいたします」

ビジネスでも個人や社員の方々に向けた結びの挨拶の例です。

3:「引き続きご高配を賜りますよう、よろしくお願いいたします」
「引き続きご高配の程よろしくお願いいたします」

かねてから配慮をいただいている相手、つまり、日頃お世話になっている取引先に対しての挨拶です。「程」を使うと断定的でなくやんわりとした印象になりますよ。

4:「お取り計らい(お力添え)の程よろしくお願いいたします」
「引き続きご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします」

具体的に何かをお願いした場合、依頼した場合などの結びの挨拶です。

5:「春の息吹が感じられるこの頃、貴社のますますのご発展を祈念いたします」

一般的な挨拶をこのようにアレンジするのもおすすめです。

6:「新年度に向けご多忙と存じますが、体調にはくれぐれもご留意ください」

年度末は何かと忙しい時期。個人に向けてはねぎらいの言葉で結ぶのもいいのでは。

7:「躍動の春、新天地でますますご活躍ください(新天地でのますますのご活躍をお祈りいたします)」

転勤、転属など、環境の変わる相手へ挨拶の例です。

【プライベート】3月口語調の時候の挨拶

まずは、先に紹介した漢語調を言い換えた口語調を基本に。ここでは季節の話題を盛り込んだパターンを紹介します。

富士山と桜

(c) Adobe Stock

1:「先日、春一番が吹きました。まだ寒さが残りますが、季節は確実に前に進んでいますね」

日々、実感する季節感を素直に時候の挨拶で述べてみましょう。

2:「春とはいえ寒暖定まらない時期、お元気でお過ごしでしょうか(お変わりなくお過ごしのことと思います)」

季節の変わり目には、相手の健康を気遣う言葉を挨拶に入れるのもいいですね。

3:「もうすぐ〇〇ちゃん(君、さん)の卒業式(入学式)ですね。おめでとうございます」

卒業式、入学式など節目を迎えた相手にはまずそれを祝う挨拶を。

4:「心華やぐ季節になりました。みなさま、ご健勝のことと存じます」

「みなさま、ご健勝のことと存じます」は、改まったイメージ。相手により「お元気ですか?」などに言い換えてもいいですね。

5:「桜の季節も間近、胸がワクワクしています」

北国の人には「桜前線も北へと向かっています」など、相手の住む地域の気候を意識してみてください。

6:「散歩日和が続き、趣味のウォーキングを楽しむ毎日です」

相手の趣味や、自分の近況を時候の挨拶にするのもOKです。

【プライベート】3月結びの挨拶

春らしくお出かけのお誘いや、新たな門出を迎えた人へのエールなど、いくつかの「結びの挨拶」を紹介します。

・「今年はお花見に行きましょうね」
・「いよいよ球春! 球場で一緒に応援しましょう」
・「(旅立ちの春)(門出の春)、新天地でのご活躍を心よりお祈りいたします」
・「(新居準備等で)お忙しことと思います。くれぐれもお体を大切に」
・「春寒が続いています(花冷えの季節です)。お風邪など召されませんように」
・「花粉舞う時期です。ご自愛くださいね」

最後に

3月は生き物がイキイキと活動し、花便りも聞かれる華やかな季節。一方で季節の変わり目で体調を崩しがちだったり、新しい環境に緊張感を持って臨む人もいます。特にプライベートでは、相手のことを思いながら「時候の挨拶」を選ぶようにしたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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