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2024.06.19

フローとはどういう意味? ビジネスシーンや分野別の使い方を紹介

 

「フロー」はビジネスシーンをはじめ、さまざまな分野で使われています。「業務フローを確認して」など日常的に使っている人も多くいますが、フローという言葉自体の意味は案外知らないという人もいるかもしれません。類義語・使い方も併せて紹介します。

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「フロー」とはどういう意味?

「フロー」という言葉を頻繁に見聞きする機会はあっても、意味や由来まで知っている人はあまり多くないかもしれません。意味や由来、また「フロー」と区別がつきにくい類義語も併せて解説します。

フロー

(c) Adobe Stock

英語の「flow」が語源

フローの語源は「流れ」「流れる」という意味の英語「flow」です。川のように、液体や物事がスムーズに流れるさまを指します。たとえば、以下のように表現されます。

・flow of river(川の流れ)
・flow of information(情報の流れ)
・Blood flows through the body.(血液が体内を流れている)

flow
[動]自
1〈液体が〉よどみなく流れる(解説的語義)
〈水・川などが〉(…から/…へ)流れる≪from/to≫,(…に)注ぐ≪into≫,流入する(in),流出する(out);〈潮が〉満ちる(⇔ebb);〈電気が〉通る
2〈気体が〉よどみなく流れる(解説的語義)
〈空気・ガスなどが〉流れる
2a〔方向の副詞句を伴って〕〈衣服・髪などが〉なびく,はらりと垂れる
3〈交通などが〉なめらかに進む(解説的語義)
〈車・人などが〉スムーズに流れる,〈人などが〉(…に)流入する;〈資金が〉(…に)流れる≪into,in≫
4〈言葉・感情などが〉流れ出る(解説的語義)
〈考えなどが〉わき出る(on),〈情報・感情などが〉(…を)さっと伝わる≪through≫;〈会話などが〉なめらかに進む,〈話が〉うまくつながる
4a((略式))〈酒などが〉次々と出される
(引用:小学館 プログレッシブ英和中辞典 第5版)

また、さまざまな分野で人・ものの流れや、流入・流出という意味でも使われています。ビジネスシーンでも「作業のフロー(流れ・手順)を確認する」のように使用されます。

フロー(flow)
1 流れ。流量。
2 一定期間に生産され流動する経済数量。国民所得・投資など。
3 プリント基板に電子部品を実装する際、部品を基板に仮留めした状態で、溶融した半田の槽の上を滑らせて接合を行うこと。
(引用:小学館 デジタル大辞泉)

ただし、使用する分野によっては意味が少し異なる場合があるため、注意が必要です。

フローの類義語

フローには似たような意味を持つ言葉がいくつかあります。中でもビジネスシーンでよく使われるのが「スキーム」「プロセス」です。適切に使い分けられるよう、それぞれの意味を解説します。

スキーム(scheme)は、「計画・運用の手段」を指す英単語が語源です。英単語としては「陰謀」「悪だくみ」といったネガティブな意味を含むケースがありますが、日本では主に「全体の枠組み」を表すビジネス用語として使われています。

プロセス(process)は「処理」「加工」「経過」といった意味です。物事の過程や業務工程を表す際にも用いられます。

プロジェクトの枠組みがスキーム、その中の業務工程がプロセス、フローはプロセスを構成する業務一つ一つの流れだと考えるとよいかもしれません。

ビジネスで多用される「業務フロー」とは

フローを含む言葉の中で、ビジネス用語として定着しているのが「業務フロー」です。どのような流れを表すのか、また業務フローを作成・実行するメリットと作り方も併せて紹介します。

資料を見ながら話し合っている人々のイラスト

(c) Adobe Stock

業務の流れを明確にする手段のこと

業務フローは、業務の始まりから完了までの流れを、手順別に「フロー図」という図で表したものです。「ワークフロー」とも呼ばれています。

フロー図には、丸や長方形などそれぞれ意味のある数種類の図形と、矢印を使います。業務の流れが一目で分かるだけでなく、全体像をつかむのにも有効です。

その業務に関わるのが初めてという人でも、フロー図を見れば理解が容易になるでしょう。手順が分からなくなったり「次はどうすればいい? 」と迷ったりしたときにも役立つほか、新しい業務の説明やマニュアルに用いるのにも適しています。

業務フローを作成する目的

業務フローを作成する主な目的は、業務を可視化して分かりやすくすることです。

業務の流れが明確になるため、作業の漏れや無駄、あいまいな部分の発見や改善につながります。ミスを防げるだけでなく、効率化も期待できるのもメリットの一つ。また、業務の新しい進め方を検討するきっかけにもなり得ます。

業務の関係者間での情報共有も、業務フローを作成する目的の一つです。複数の人や部署が関わる業務では、連絡漏れや認識の相違が起こる可能性も。流れの中で誰がどのような作業をしているのか、関係者同士で把握すれば、業務のスムーズな進行や引継ぎにも有効といえます。

業務フローの作り方

業務フローを作成するときは、まず何のために作るのかを決めます。「現在進めている業務の課題を洗い出す」「マニュアルとして使う」など、目的を明確にすることが大切です。

目的を定めたら、業務の開始から完了までの手順や、発生する作業の処理や内容などを細部まで書き出し、分類します。無駄や重複がないかのチェック、業務関係者へのヒアリングも必須です。

リストアップした手順や作業から必要なものだけを選び出して、業務の流れと時系列に沿って並べていきます。適切な図形や矢印を用いて、フロー図も作成しておく方がより理解しやすいでしょう。

「フローチャート」もよく使われる

フローチャートも「フロー」を含む言葉として知られています。よく使われる分野や、ビジネスシーンでの使い方を紹介します。

フローを眺めているビジネスパーソン

(c) Adobe Stock

システムやプログラムの流れを図にしたもの

フローチャートは、システムやプログラム、業務を実行する流れを図で表したものです。IT企業や製造業、販売業など活用される分野は多岐にわたります。さまざまな種類があり、業務フローに使われるフロー図もフローチャートに分類されます。

特にプログラムの設計にフローチャートは欠かせないといえるでしょう。プログラムを書く十分なスキルがあるエンジニアでも、いきなり書き始めると処理の漏れや無駄が発生する恐れがあります。

フローチャートはプログラムの全体の流れだけでなく、どのタイミングでどのような処理をするかなどを整理するのに必須な作業といえるのです。

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