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2024.06.19

フローとはどういう意味? ビジネスシーンや分野別の使い方を紹介

フローチャートの種類

プログラミングなどさまざまな分野で活用されるフローチャートですが、特にビジネスシーンで多用される三つのフローチャートを紹介します。

「意思決定フローチャート」は、問題・課題解決や経営上の意思決定などに使われます。想定される対処をした場合に、どうなるかを検討することで、最適な対処法を見つけるのに役立ちます。

「スイムレーン図」は業務フローによく使用されるもので、矢印や線を用いてプロセスの流れを示し、ビジネスプロセスやワークフローを視覚的に表現します。複数の人や部署が携わる業務に有効的です。横並びに配置されたフォーマットが競泳のコースのように見えることから「スイムレーン」と呼ばれています。

「製品フローチャート」は、製品の製造プロセスを可視化したものです。主に原材料の調達から、生産・品質管理・在庫管理・出荷までをカバーすることがほとんどです。

家計にも取り入れたい「キャッシュフロー」

ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも活用できる「フロー」もあります。その一つがキャッシュフローです。どのような意味があるのか解説します。

「CASH FLOW」と書かれた電卓

(c) Adobe Stock

現金の出入りを表す言葉

キャッシュフローは現金の流れを表します。預金や3か月以内に満期になる定期預金などが含まれる場合もありますが、基本的には現金のみが対象です。

ビジネスシーンにおけるキャッシュフローは、主に営業活動・投資活動・財務活動の3つに分類されます。

営業活動によるキャッシュフローは企業の基本項目で、文字通り、営業活動における現金の出入りを指します。投資活動は設備や有価証券への投資状況、財務活動は銀行から受けている融資や社債などの状況を表します。

キャッシュフロー計算書は、この3つのキャッシュフローで構成されます。損益計算書・貸借対照表と併せて「財務三表」と呼ばれる重要な書類です。

企業や個人の資金を把握できる

キャッシュフローは、2つの現金の流れで構成されています。一つは現金が入ってくることを指すキャッシュインフロー、もう一つは出ていくことを表すキャッシュアウトフローです。キャッシュインフローからキャッシュアウトフローを引くと、手元にどのくらいの資金があるか把握できます。

キャッシュフローを可視化したキャッシュフロー計算書は、資金調達の際に企業の評価に対する根拠にもなります。

キャッシュフローは、家計に取り入れるのもおすすめです。現金の出入りを記録することで、家計の現状を把握したり、見直し・改善したりできます。将来の資金計画を立てるのにも役立つでしょう。

【分野別】「フロー」の使い方

フローは、業務フローやフローチャートなどのほかにも、さまざまな分野で異なる使い方があります。それぞれの分野での意味や使い方を解説します。

pcを挟んで会話する男女

(c)AdobeStock

IT分野のフロー

IT分野では、フローチャートのほかにも「フロー」を含む言葉が使われています。

オーバーフローという言葉は「あふれる」という意味です。IT分野では、数値があまりに大きいために規定の領域に収まらない状態を指します。

たとえば、エクセルで「######…」と表示されて困ったことのある人もいるのではないでしょうか。セルのサイズに対して桁の大きすぎる数値を入力したために起こるオーバーフローした状態です。

一方、フローコントロール(フロー制御)は、通信状況に応じて送信を停止したり、通信制限を行ったりする機能のこと。電波の状態が悪いときや、データ通信中に受信側の処理が追いつかなくなったときにも、データの取得漏れを防げます。

経済分野のフロー

経済分野におけるフローは、一定期間の収支を表す会計用語として「ストック」とセットで使われるのが一般的です。フローは一定期間の収入・生産と支出、ストックは土地や預金などの資産を指し、決算書(財務諸表)を読む際には欠かせません。

よく知られている経済分野のフローとして、GDP(国内総生産)や損益計算書があげられます。GDPは、一定期間において国内で生産されたモノやサービスの価値額を集計したもので、国の経済活動の状況を表す重要な指標です。

損益計算書は企業が作成する決算書の一つで、一定期間の収益から費用を差し引いた利益を表します。

心理学分野のフロー

ほかのことが目に入らなくなるほど物事に没頭することを「ゾーンに入る」といわれるケースがありますが、心理学分野では同じような意味の言葉として「フロー状態」があります。

提唱したのは、心理学者のチクセントミハイ氏です。物事に没頭していた人の多くが「大きな流れに乗っているような感覚」と証言したことから、流れを表すフローを用いて名づけたられたようです。

フロー状態になると集中力が高まり、作業効率や創造性アップにもつながるとされています。また、没頭して作業する時間そのものに喜びを感じる人も少なくないようです。

音楽分野のフロー

フローは、音楽の分野では「フロウ」と表記されます。声の高低や強弱・歌詞(リリック)を紡ぐスピードなどに変化をつける歌い回しを指すヒップホップ(ラップ)用語です。

歌い方とも解釈でき、実際の会話や文章では「フロウがうまい」「カッコいいフロウ」のように使われます。

このフロウは、歌詞で韻を踏む「ライム」と併せて使われるラップの技法の一つです。フロウとライムをそろえることで、リズムを作り出し、曲を印象づけられます。そのため「聞かせる」ラップには両方のテクニックが必要とされています。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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