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2021.11.22

ビジネスシーンで耳にする【シーズ】ってどんな意味?〝ニーズ〟や〝ウォンツ〟との違いは?

ビジネスシーンで耳にする〝シーズ〟とは、種のことで、企業が持つ技術力やノウハウ、アイデアを意味します。消費者の持つ欲求「ニーズ」に対する言葉として使われることが多いビジネス用語です。今回は「シーズ」について、「ニーズ」や「ウォンツ」との違いも併せてご紹介します。

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【目次】
「シーズ」の意味とは?
「シーズ」、「ニーズ」、「ウォンツ」の違いとは?
使い⽅を例⽂でチェック
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「シーズ志向」のメリット
「シーズ志向」のデメリット
最後に

「シーズ」の意味とは?

マーケティングや商品開発に携わったことがある方は、「シーズ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。まずは「シーズ」の意味を詳しく解説していきます。

シーズ

意味

「シーズ」とは、種(=seeds)のことで、企業が持つ技術力やノウハウ、アイデアを意味します。消費者の持つ欲求「ニーズ」に対する言葉として使われることが多いビジネス用語です。

企業が持つ「シーズ」をもとに生み出される新しい商品やサービスは、市場にないものが多く、人々の生活を変えるくらいの可能性を秘めています

「シーズ」から生まれた商品は?

「シーズ」をもとに生まれた有名な商品として、「iPhone」が挙げられます。「iPhone」は、アップル社の持つ高い技術力により開発された商品です。従来にはなかった高い機能やデザインを備えた「iPhone」は当時の携帯業界を揺るがすものでした。

アップル社を設立したスティーブ・ジョブズの有名な言葉に「消費者が望むものを提供するのは私のやり方ではない」というものがあります。すでに顕在化している「ニーズ」に合わせて商品を開発するのではなく、「シーズ」をもとに商品を開発をする。そして、新たな「ニーズ」を掘り起こすのがスティーブ・ジョブズの姿勢だったといえるでしょう。

こうして生まれた「iPhone」は、大ヒットし、今や全世界で支持される商品になったのです。

ビジネス等で使うときの注意点

シーズ

「シーズ」を起点に新たな商品やサービスをつくっていくアプローチのことを、マーケティングの世界では「シーズ志向」といいます。「シーズ志向」は、まだ世の中にない新しい商品を生み出せる可能性があります。

しかし、どんなに高い技術や革命的なアイデアから生まれた商品・サービスであっても、使うのはあくまで消費者。消費者が興味を持ち、必要としなければ、売れることはありません。そのため、後に説明する「ニーズ志向」と合わせた商品開発やサービスの考案が必要になってくるでしょう。

「シーズ」、「ニーズ」、「ウォンツ」の違いとは?

「シーズ」や「ニーズ」のほかに、「ウォンツ」も聞いたことがあるのではないでしょうか。マーケティングでよく使われる用語ですが、それぞれ意味が違います。

「シーズ」と「ニーズ」の違い

「シーズ」と「ニーズ」の違いをわかりやすくいうと、「シーズ」は生産者視点の考え方で、「ニーズ」は消費者視点の考え方です。

まずは「ニーズ」の意味から解説します。「ニーズ」は「必要」、「要求」といった意味の言葉で、ビジネスシーンにおいては、消費者が求めていることをさします。 例えば、「シワやたるみを解消したい」、「喉が渇いたから飲み物が欲しい」などが「ニーズ」です。

さきほど説明した通り、企業が持つ「シーズ」を起点にしたアプローチを「シーズ志向」というのに対し、消費者の「ニーズ」を起点にしたアプローチを「ニーズ志向」といいます。このことからもわかるように、商品開発やサービスをつくる起点が「消費者」なのか、「生産者」なのかが明確な違いです。

「シーズ」と「ウォンツ」の違い

企業の持つ強みを「シーズ」というのに対し、「ウォンツ」は、具体的なサービスや商品に対する欲求のことです。「シーズ」とは全く違う意味の言葉ですが、「ニーズ」と似ているので、よく混同されがちです。例えば、「ニーズ」が「シワやたるみを解消したい」であれば、「ウォンツ」は「シワやたるみの改善に効く、あのブランドの美容液が欲しい」というように、特定の商品やサービスのことをさします。

使い⽅を例⽂でチェック

「シーズ」は、ビジネスシーンで使われることが多い言葉です。使い方を間違って、恥をかかないよう、例文を参考にして理解を深めてくださいね。

シーズ

1:「弊社の商品開発は、そろそろニーズ志向からシーズ志向に転換しないと成長が見込めない」

「ニーズ志向」によるビジネスは、すでにある需要に対して提供するため、一定の売り上げが見込めます。しかし、ライバルも多く、価格競争に巻き込まれてしまうことも多々。いま行っている事業に行き詰まりを感じたときは、自社独自の強みを起点とした商品開発をしてみると、新たな市場を開拓できるかもしれません。

2:「社会のニーズと、A社が持つ技術のシーズがうまく合致したから、あの商品は大ヒットした」

それまで市場になかった商品がヒットした要因に、「シーズ」と「ニーズ」がうまく合致したから、というのがあるかもしれません。そのような商品を見つけたら、開発背景にある「シーズ」は何だったのか、そしてそれが消費者のどんな「ニーズ」に合ったのか、探ってみるのも面白いでしょう。

3:「新規事業を生み出すシーズは揃っているが、それをニーズとマッチングさせるのが課題だ」

技術力、企画力、経験によるノウハウなど、企業にはたくさんの「シーズ」が眠っています。しかし、それを社会の「ニーズ」とどうマッチングしていけばいいのか、わからないという方は多いはず。そんなときに使える例文です。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?

企業の持つ技術力やアイデアなどをもとに商品やサービスをつくることを「シーズ志向」というと説明しました。同じような意味で、「プロダクトアウト」という言葉があります。「プロダクトアウト」とは、企業が作りたいものを優先して商品開発や生産をすることです。

なお、「プロダクトアウト」の反対の言葉として、「マーケットイン」というものがあります。「マーケットイン」というのは消費者の「ニーズ」を優先して商品開発や生産をすることをいいます 。

「シーズ志向」のメリット

独自の技術や革新的なアイデアなどをもとにした「シーズ志向」。そのメリットには何があるのでしょうか。

シーズ

1:市場を独占できる

「シーズ志向」で生み出された商品は、まだ市場にないケースが多いため、市場を独占できる可能性があります。

2:価格競争に巻き込まれることがない

メリット1で述べた通り、 「シーズ志向」でできた商品は、その時点ではオンリーワンである可能性が高いです。そのため、参入企業が少なければ価格競争に巻き込まれることがありません。また、消費者に受け入れられれば、少々価格が高くても、売れるケースが多いです。

「シーズ志向」のデメリット

メリットが多いように思える「シーズ志向」ですが、もちろんデメリットもあります。次に「シーズ志向」のデメリットを見ていきましょう。

1:前例がなく、マーケティングが難しい

すでに述べたように「シーズ志向」でできた商品であっても、売れるには、消費者の「ニーズ」と合致している必要があります。そのため、「シーズ志向」とはいっても、多少なりともマーケティングが必要ですが、前例がないのが厄介な点。「この商品が受け入れられるのか」、「需要があるのか」といった事前調査が難しいのが実情です。

2:売れるかわからず、費用が無駄になる可能性がある

「シーズ志向」の最大のデメリットは、市場にない新しいものを提供できたとしても、それが消費者に受け入れられなければ、売れないという点です。その場合、開発にかけた費用や時間が無駄になってしまいます。一言でいえば「シーズ志向」は、ハイリスク・ハイリターンなのです。

最後に

ここまで「シーズ」について、言葉の意味やメリット・デメリットなどを紹介しました。市場を揺るがす可能性を秘めている「シーズ」ですが、やはり、商品やサービスは使う人がいて、成り立つもの。そのため、「シーズ志向」であっても、消費者の「ニーズ」をとらえたマーケティングは必要であるといえるでしょう。時代とともに変わっていくマーケティングの世界ですが、まずは基本となる「シーズ」を理解してビジネスに役立ててみてくださいね。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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