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2024.05.01

「NR」とはどんな意味を持つ言葉? 意味や使い方、業界別に使われる意味を解説

 

NRとは「No Return」の略語であり、直帰という意味で使われるビジネス用語です。映画やスポーツなど、さまざまな業界においてNRは異なる意味を持っています。ビジネス用語としてのNRの使い方や、業界別の意味について解説します。

「NR」とは?

ビジネスシーンなどでよく見かけるNRという言葉はどういう意味があるのでしょうか。NRとは何の略称で、どのような意味で使われているのかを解説します。

直帰を意味する言葉

NRは「No Return」を略した言葉であり、直帰することを意味しています。本来英語の「No Return」にそのような意味はありませんが、会社に戻らず帰宅するという意味合いで使われるのが特徴です。

エヌ‐アール
《(和)no+return》出かけたまま戻らない、の意。
引用:小学館 デジタル大辞泉

直帰とは、取引先などに出向いて仕事をした後に、会社に戻らず自宅に帰ることを表します。一度会社に戻る時間を挟まず、出先や自宅で仕事を済ませる方が効率的な場面も少なくありません。

そのまま「エヌアール」と読むケースもありますが、「ノーリターン」「直帰」と読む方が広く使われている傾向にあります。口頭でエヌアールと言っても伝わりにくいため、直帰の際はホワイトボードにNRと記載する方が無難です。

「NR」と逆の意味を持つ略語は?

NRは直帰を意味する略語ですが、取引先で用事を済ませてから会社に行くことを直行といいます。直行は「GS(Go Straight)」などの略語で表されることがあります。出勤前に取引先に出向き、その後再び出社するのが直行の特徴です。

これらの言葉は、自分のスケジュールを分かりやすく表現するのに役立ちます。社外で重要な用事があるときは、スケジュール管理として使ってみるのもよいでしょう。

ビジネス「NR」の使い方と例文

ビジネスシーンでよく使われるNRですが、使いこなすには正しい意味を把握したいところ。NRの使い方と、具体的な例文を紹介します。

カレンダーと時計のイラスト

(c) Adobe Stock

社内スケジュールの共有

企業によっては、従業員のスケジュールを一目で見られるよう、ホワイトボードや表を用いているケースも。直帰の予定があるときは「NR」と書き込んでおくだけで、その日の予定を伝えられるので便利です。

直帰が決まった場合、自分が属している部署に連絡を入れるなどの手続きが必要になります。あらかじめ直帰になると示しておけば、不在の理由をわざわざ確認する必要がないため、企業にとっても効率的といえるでしょう。

業務内容によっては、社外での仕事が多くなる人も少なくありません。周囲に予定を伝えることは重要なので、NRを使いこなして効率を図るのも一つの方法です。

「NR」を使った例文

実際の会話の中でNRを使うときは、口頭でノーリターンと言うケースが一般的です。「今日の予定はノーリターンです」「明日ってノーリターンですか?」と言う方が、相手に伝わりやすいかもしれません。

社内でNRが直帰だという認識で統一されているなら、「Aさんは明日NRだから、今日のうちに話を聞いておこう」「課長またNRなんですね」というようにも使えます。

NRはビジネス用語として知られていますが、比較的カジュアルな表現という考え方も。上司とのやりとりで使うと失礼だと思われる可能性もあるため、場面や相手を考えて使うのがポイントです。

「NR」を使うときの注意点

NRはスケジュールの把握に役立つ表現ですが、実際に使うときに覚えておきたいポイントがあります。NRを使う上で注意したい点をチェックしましょう。

部屋に入る女性のイラスト

(c) Adobe Stock

「NR」は和製英語

NRは「No Return」を略した言葉ですが、英語では直帰という意味にはなりません。「No Return」を直訳すると「もう戻らない」であることから、返品不可の商品や使い捨てのものを意味する言葉です。

直帰という言葉は英語で「go straight home」と表現されます。日本では直帰を意味するビジネス用語としてNRが使われているものの、和製英語であることに注意が必要です。

そのため、海外の人にNRを使っても意味を理解されない可能性が高いでしょう。誤解によってトラブルが起こるのを避けるためにも、和製英語であることを認識しておくことをおすすめします。

話し言葉としては基本使用しない

NRは基本的に文字上で使われる言葉であり、口語として使われることは少ないでしょう。口頭で伝えるときは、略語にせず「直帰」と言い換えて表現する方が無難かもしれません。

また、NRはカジュアルな表現のため、社外などで使用するのはNGとされています。取引相手や上司など、立場が上である相手がいるようなフォーマルな場で使うのは避けるのがベターです。

会話の中で「エヌアール」と言っても通じにくい可能性があるため、基本的にはスケジュールを書き込むときに使います。

業界別「NR」の意味

業界を問わず、NR=直帰という意味合いで使われますが、業界によって異なる意味を持つ場合も。業界別によく使われるNRの意味や、使い方について紹介します。

ネットショッピングのイメージ、スマホからショッピングバッグがカートに運ばれている3Dイラスト

(c) Adobe Stock

小売業界

小売業界においては「Non-Returnable」の略語であり、「返品不可」を表しています。これは英語での意味に近い使い方であり、和製英語には当たらないのが特徴です。

日本の通販サイトでよく使う返品不可は、英語で「non-returnable」「can’t be returned」などと表記されます。

また、和製英語では「No Claim, No Return」という表現も。「ノークレーム・ノーリターン」は「苦情・返品不可」という意味で、フリーマーケットなどのサイトでは「NCNR」と略される傾向にある言葉です。

IT業界

IT業界においては「Noise Reduction(ノイズリダクション)」の略語として使われ、動画や映像などのノイズを軽減・抑圧することを指しています。

ノイズリダクションとは、ノイズを軽減することそのものや、軽減する機器のことを表しています。「reduction」は「減少」「補正」などの意味を持ち、NRは動画や音声のノイズに対する補正を意味しているのが特徴です。

イヤホンなどでよく耳にする「ノイズキャンセリング」は、ノイズを除去する機能のことを指します。似たような意味の言葉ですが、ノイズの除去ではなく軽減を表すのがNRの特徴といえます。

スポーツ業界

スポーツにおいては「National Record」の略語としても使われます。国内での記録を意味しており、陸上競技や水泳などで新記録が出たときに目にする機会が多いといえる言葉です。

また、ゴルフにおけるNR(No Return)は棄権を意味しており、途中でプレーを棄権したときに使われます。なお、NRはスコアを提出しなかったときに使われるのがポイントです。スポーツにおけるNRを理解すると、観戦をより楽しめるでしょう。

映画業界

映画業界では、レーティングに関してNRという略語が使われています。レーティングとはそれぞれの作品に推奨される対象年齢を定める仕組みであり、「R-18+」であれば「18歳未満は閲覧不可」となります。

NRは「Not Rated」の略語であり、レーティング指定がされていないことを意味する区分です。NRの映画は全年齢の人が鑑賞できるため、ファミリー向けの映画としても楽しめるでしょう。

レーティング指定なしを表す表記には、NR以外にも「G」「ALL」などがあります。全年齢向けを表すGは「General Audience」の略語です。

メイン・アイキャッチ画像:(c) Adobe Stock

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