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2023.10.12

渉外の意味と使い方は? 折衝・交渉との違いや英語表現を紹介

 

ビジネスシーンでよく見聞きする「渉外」とは、どのような意味なのでしょうか。「渉外」という言葉の意味や使い方を解説します。意味を理解するために、類義語や英語での表現も覚えておくのがおすすめです。あわせて、間違えやすい言葉も確認しましょう。

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渉外(しょうがい)とは?意味や使い方を解説

ビジネスシーンで、渉外(しょうがい)という言葉を耳にすることは少なくありません。適切に使えるよう、意味や使い方を詳しく解説します。

お客様に説明するビジネスパーソン

外部と取引し交渉すること

渉外とは、外部の人と連絡をとり、相手方と交渉を行うことを表す言葉です。「渉」という漢字には、「渡り歩く」「関係する」といった意味があります。

そのため、ビジネスシーンで使う渉外という言葉は、外部の企業や関係者と連絡をとったり、交渉をしたりして相手との関係を築くことを指しています。

また、辞書によると「法律の内容が国内だけではなく外国にも関係していること」という意味もあるとされています。

ビジネスシーンでの使い方

渉外という言葉は、銀行などの金融業界や百貨店でも使用されています。例えば、銀行員の仕事は、大きく分けて「窓口」「融資」「渉外」の三つに分かれています。

この中で、自分が担当する顧客の元を訪れ、お金に関する悩みやライフプランを聞きながら、投資信託や保険といった金融商品の提案・販売をするのが「渉外担当」です。

一方、百貨店で渉外担当というと、顧客のところへ出向いて商品を販売したり、百貨店で取り扱っているさまざまなサービスを提供したりする人のことを指します。

百貨店の渉外担当が受け持つ顧客は主に富裕層で、渉外担当ではなく「外商(がいしょう)」という言葉で聞きなじみがある人も多いかもしれません。百貨店により、外商員や渉外担当といった呼び方があります。

弁護士業界でも使われる言葉

渉外は、「外部と連絡をとって交渉する」という意味で用いられる言葉ですが、弁護士業界では「渉外弁護士」という肩書きがあります。渉外弁護士とは、基本的に海外との企業法務を請け負う弁護士のことです。

渉外弁護士と混同しやすい、「国際弁護士」という肩書きもあります。

一般的に、国際弁護士とは以下のいずれかです。

●日本と他国の両方の弁護士資格を所持しており、国内外の案件を請け負う弁護士
●日本の弁護士資格を所持しており、海外の案件にも対応する弁護士
●外国で弁護士資格を保有し日本国内で働く弁護士

国際弁護士は、国内で法律業務に携わる外国人弁護士も含みますが、渉外弁護士は日本の弁護士資格を所持している人のみである点が異なるといえるでしょう。

また、弁護士を抱える法律事務所を渉外事務所と呼ぶケースもあります。一般的に、渉外事務所とは、外国に関連する業務案件を多く抱えている法律事務所のことを指しています。

渉外(しょうがい)の類義語

渉外と似た意味の言葉に、「営業」「交渉」「折衝」などが挙げられます。それぞれの言葉の意味や、渉外との違いを解説します。

打ち合わせしているビジネスパーソン

営業

渉外と営業は重複する部分が多く、その区別が難しい言葉です。一般的に営業は、取り扱っている商品やサービスを顧客に販売する活動など、企業や個人が営む商売自体のことを表すために使われます。

一方で渉外は、取引先と連絡をとり、相手方に対して交渉や提案を行うこと。営業は商品やサービス自体を販売することなので、それぞれの言葉の指す業務内容が主な違いです。

交渉

交渉とは、ある目的を達成するために相手と話し合ったり、相談したりすることを意味します。また、「相手と関わりを持つこと」という意味もあります。

交渉や話し合いには、個人同士から対企業まで幅広く含まれていることが特徴です。交渉には社内での話し合いも含まれる一方で、渉外は外部の関係者に限定されるという点で異なります。

折衝

折衝とは、相手方との利害や意見が一致しない場合に、話し合いを通じて折り合いをつけることや、駆け引きすることを指します。

渉外や交渉とも似た意味を持っており、混同しやすい言葉ですが、折衝は個人間のやりとりで使われることはほとんどありません。組織間や国同士などに限定される場合が多いため、言葉の細かい意味や対象となる範囲で使い分けましょう。

渉外(しょうがい)を英語でいうと?

ビジネスシーンで英語を使う機会が多い人もいるかもしれません。渉外を英語で表現することはできるのでしょうか?

握手する手のイラスト

該当する英単語は複数ある

渉外という言葉を英語で表したいときは、「external affairs(渉外業務・渉外事務)」「public relations(広報・広報活動)」が挙げられます。

externalは「外部の・外国の」、affairは「仕事・業務」という意味があり、渉外を直訳すると「external affairs」と表現できます。

public relationsは、日本では「PR」と略して使われることの多い言葉です。publicは「大衆・公衆」、relationsは「関係・交渉」という意味があり、社会との関係を構築するといった意味で用いられます。日本語では、渉外のほかに「広報」と訳される場合もあります。

広報とは、顧客や取引先をはじめとした社外の人たちに、企業の名前や事業内容を知ってもらうための活動をすることです。自身の従事する仕事内容によって、適切な表現を選びましょう。

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