「来訪」の意味と読み方
「相手に見てもらう」の意味がある「来訪」。会社以外で会うときにも使える表現で、ビジネスの場では頻繁に使用されます。ここでは「来訪」の正しい意味や読み方をご紹介します。
■「相手に来てもらう」という意味
「来訪」は「相手に来てもらう」の意味で、読み方は「らいほう」と読みます。自分ではなく相手が出向いてくれるときに使える表現で、外部を交えて自社で会議をする場面などで使用することが可能です。「来訪」は、対象が人である場合しか使用できないので注意しましょう。
■会社以外で会うときにも使える
「来訪」は、自社に来てもらう時にしか使えないわけではありません。会社以外で会う時にも「来訪」は使えます。例えば、会議を兼ねたレストランでの会食やイベントブースでの商談など、ビジネスで使える場面は多いです。「来訪」は、場所を制限する言葉ではないことを覚えておきましょう。
「来訪」の類義語と反対語
「来訪」の反対語には「訪問」「往訪」があり、類義語には「来場」「来社」の2つがあります。それぞれ意味合いが少し異なるので、正しい意味を理解して状況に合わせて使い分けましょう。
■反対語は「訪問」「往訪」がある
「来訪」の反対語には、「訪問」「往訪」があります。「訪問」は、「自分が(相手がいる場所に)行く」という意味があります。相手に来てもらう「来訪」とは真逆の意味になるので、混同しないように注意が必要です。「往訪」も、自分から訪問する意味があるので「来訪」とは対義語になります。
■類義語は「来社」「来場」がある
類義語は、「来社」「来場」の2つがあります。両方とも「先方から来てもらう」という意味ですが、来る場所に違いがあります。例えば「来社」は会社、「来場」は会場に来てもらうという意味です。 一方で、「来訪」は場所を気にせず使用できます。場所によって使い分けが必要な類語があることを覚えておきましょう。
「来訪」の敬語表現とは
「来訪」の敬語表現には、「来訪者」「伺う」「ご来訪いただく」などがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
来訪する人のことを「来訪者」
来てもらう人のことを「来訪者」といいます。ただ、「来訪者」は来てもらう本人を目の前にして使われることはありません。来訪する本人に向けて使いたいときは、「ご来訪者(様)」を使用するのが一般的です。本人に向けて使える言葉と使えない言葉があることを理解しましょう。
【例文】
・本日の来訪者は、〇〇名です。
・大変お待たせいたしました。ご来訪者様はこちらの会議室にお集まりください。
自分が出向く場合は「伺う」 自分が出向くときは、相手の場所に向かう意味で「伺う」を使います。「来訪」と混同する人もいますが、真逆の意味になるので使用するときは十分に注意しましょう。
【例文】
・それでは、明後日〇〇時に御社へ伺います
・こちらは、昨日〇〇の打ち合わせで伺ったときに取引先から受け取った資料です