相手を迎える場合は「ご来訪いただく」
迎える立場の人が来てもらう相手に対して「来訪してもらう」ことを伝えるときは、「ご来訪いただく」と使います。丁寧な表現なので、ビジネスの相手に向けて使うときに適した言葉です。ただ、「来訪」は少し固い印象を与えることがあります。柔らかい言い回しを使いたいときは、「いらっしゃる」を使うのがおすすめです。
【例文】
・〇〇日に弊社にご来訪いただけるとのこと、承知いたしました。
・それでは明日、〇〇様がいらっしゃるのを楽しみにお待ちしております。
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シーン別にご紹介!「来訪」の使い方
「来訪」は、打ち合わせや面談、会議などビジネスのあらゆる場面で使用できます。先方に依頼するときや確認メールを送るときなど、シーン別に「来訪」の使い方を解説します。
来訪を依頼するとき
会議や打ち合わせなどで、相手に来訪をお願いすることもあるでしょう。そんな依頼をする場面で使える表現には、以下があります。
【例文】
・ご来訪いただきたく存じます
・ご来訪くださいますようお願いいたします ・ご来訪いただけますと幸いです
来訪時に挨拶するとき
来訪日に相手が到着した場合、「ご来訪お待ちしておりました」と挨拶をしましょう。遠方から来訪してくれた場合は、最初に「ご来訪ありがとうございます」と感謝を述べるのがおすすめです。
【例文】
・ご来訪お待ちしていました。遠方からご足労いただき、誠にありがとうございます
来訪後にお礼を伝えるとき
打ち合わせや会議が終わったあとは、来訪してもらったことに対して「ご来訪ありがとうございました」と感謝を述べましょう。もしお礼メールを送る場合は、当日に送るのがマナーです。訪問日から時間を空けないように注意しましょう。
【例文】
・本日はお忙しい中、ご来訪いただきましてありがとうございました。会議の内容は、後日まとめてお送りいたします。
来訪時でお詫びのメールを送るとき
せっかく相手が来てくれたにもかかわらず、担当者が不在で話ができないこともあります。そんなときは、お詫びメールを送り、不在だったことをお詫びしましょう。
【例文】
・本日ご来訪いただいたとのこと、誠にありがとうございました。ご足労いただいたにもかかわらず、不在で対応できずに申し訳ありませんでした。
確認メールを送るとき
ご来訪の日時が決まったあとは、数日前に確認メールを送ることもあるでしょう。そんなときは、「ご来訪お待ちしております」を使用するのがおすすめです。確認メールを送る場合は、1週間前〜3日前に送るのが望ましいでしょう。
【例文】
・〇〇の打ち合わせで確認のご連絡をいたしました。以下の日時で、ご来訪を楽しみにお待ちしております。
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「来訪」の英語表現とは
「来訪」の英語表現には、「訪れる」の意味がある「visit」があります。「visit」は、相手に対しても自分に対しても使うことが可能です。
【例文】
・Thank you for visiting our office today.
(本日は弊社にご来訪いただきありがとうございました)
・We served tea and cakes to the visitors.
(来訪者へお茶やお菓子を出しました)
「来訪」の意味を理解して正しく使おう!
「来訪」は、「相手に来てもらう」という意味です。打ち合わせや会議、商談など、ビジネスのあらゆる場面で頻繁に使われます。正しい意味や使い方をマスターして、状況に合わせて使い分けましょう。
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