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説得力ってどんなもの?
ビジネスの場において「説得力」という言葉をよく耳にします。まずは「説得力」とは、本来どんな意味を持つ言葉なのか見ていきましょう。
「説得力」の意味
重要な話し合いや営業の場で、自分の意見に賛同してもらおうと言葉を尽くす場面は珍しくありません。懸命に話してもなかなか理解を得られず、もっと説得力のある話し方を身に付けたいと思った経験がある人も少なくないでしょう。
「説得力のある意見」とよくいわれますが、そもそも説得力とはどんな意味を持つのかご存じでしょうか。小学館のデジタル大辞泉には「会話や文章などで、相手を納得させたり受け入れさせたりする力。」と記載されています。
説得力とは相手を欺いたり利用したりするものではなく、誠意を持って自分の考えを伝え、理解を得た上で相手を説得する能力のことです。人の行動や意思決定を促す説得力は、うまく利用すれば周りによい影響を及ぼせる重要なスキルといえます。
説得力のある話し方とは?
聞く側に説得力を感じさせる話し方には、ポイントがあります。説得力を持たせるために重要である、振る舞い・話し方・内容に関して、それぞれ解説します。

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自信と余裕をもって話す
自分の意見を正しく伝えるためには、話している内容だけでなく、話す際の振る舞いも重要です。話す人の口調や態度に自信が感じられない場合、聞く人に「本当に大丈夫かな?」と不安な思いを抱かせてしまいます。
言葉に説得力を持たせるには、相手によい印象を与えようと意識することが大切です。余裕のある表情やしぐさで、堂々と意見を述べましょう。「たぶん」「だろう」などの曖昧なフレーズを使わず、普段より断定的な口調で話してみるのも効果的です。
緊張で声が小さくなったり、目が泳いだりすると自信のない態度に見えてしまいます。姿勢にも気を配り、相手の目を見て大きな声で話しましょう。
ゆっくりと分かりやすい言葉で話す
どんなに中身のある話でも、相手がうまく聞き取れなければ意味がありません。基本的なことですが、聞き取りやすい声量でゆっくりと話すように心がけましょう。発声や滑舌にも気を付けて、早口にならないよう、はきはきと話すことが大切です。
また聞く人の理解を助けるには、話の分かりやすさも重要です。説明なしには伝わりにくい専門用語や、難しい言葉を多用するのは避けましょう。必要なときには比喩や格言などを取り入れるのもおすすめです。
家庭では、子どもに向けて重要なことを言い聞かせる場面もあります。誰にでも理解しやすい平明な言葉を使うことに慣れておけば、子どもの説得にも役立つかもしれません。