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2023.09.12

間違いやすい「和製英語」について紹介|「クレーム」は海外で通用しない?

「和製英語」は、英語をアレンジして作られた日本独自の言葉です。言葉の一部を繋ぎ合わせて作られた和製英語は、海外では通じないことが多いです。本記事では、英語と混同しやすい和製英語について紹介します。

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今や全世界で話されている英語。日本語の中にも、英語に由来する言葉はたくさんあります。日常の会話からビジネスシーンに至るまで、ほとんどの人が無意識のうちに英語に由来するカタカナ語を使っているのではないでしょうか?

本来の英単語をアレンジして作られた「和製英語」ですが、海外では通用しないことが多いです。和製英語だと知らずに使ってしまうと、現地で不便な思いをしたり、相手に誤解されてしまったりするかもしれません。本記事では、多くの人が英語だと勘違いしている「和製英語」について紹介します。

「和製英語」とは?

「和製英語」とは、英単語をアレンジして作られた、日本だけで使われている言葉のことです。私たちが話している日本語は、様々な国からの影響を受けて成り立っています。例えば、漢字は元々中国で使われていた文字が日本に伝来したものであり、漢字に日本独自のアレンジを加えて出来上がったものが、ひらがなとカタカナです。

資料を持って明るく話人と、心配しながら聞いている人のイラスト

また、「カステラ」や「かるたなどは日本語ではなく、ポルトガル語であるとされています。これは、日本が鎖国を始める前、南蛮貿易などでポルトガルと交流を持っていた頃に伝来した言葉です。明治時代に入ると、日本は再び海外と交流するようになり、政治・経済から文化面に至るまで、西洋の影響を色濃く受けることとなります。

そして、この頃から多くの英語が日本に伝来するようになったのです。中国から伝わった漢字と同様、日本に伝来した英語は独自の発音や意味を持つようになり、現在広く使われている「和製英語」として定着したといわれています。

英語圏で実際に使われている言葉に由来する「和製英語」。しかし、月日が流れるうちに、本来の意味とは全く異なる言葉として使われるようになったものも数多く存在します。「元々は英語だから通じるのでは?」と思ってしまいますよね。

ところが、「和製英語」の多くは海外で通用しないのです。「コーヒー」や「ミルク」など、実際に現地で使われている言葉がそのまま日本に伝来した「外来語」なら、海外でも通じます。一方で、日本だけで使われている「和製英語」を外国人相手に使用すると、不思議そうな顔をされてしまうかもしれません。

海外を訪れたり、英会話をしたりする際には、あらぬ誤解を招かないためにも、「外来語(英語)」と「和製英語」の違いには十分注意しておきたいところです。

海外で通用しない「和製英語」

では、日本でよく使われている和製英語には何があるのでしょうか? ここでは、海外で通用しない「和製英語」について紹介します。

男女が何人かが集まって相談をしている様子 イラスト

1:クレーム

「店員の対応が良くなかったので、クレームを入れた」「購入した商品が不良品だったから、店舗にクレームの電話をした」などのように使われることが多い「クレーム」。英語の「claim」に由来する言葉で、日本では「苦情」という意味として広く使われています。

しかし、「claim」の本来の意味は「要求」「請求」「主張」などです。損害賠償を当然の権利として要求するという意味で使われることもあるため、それが「苦情」という形で日本に伝来したと考えられています。

海外では、自分の意見を述べるという意味として使われることも多くあるため、本来の意味も押さえておきましょう。

2:トイレ

お手洗いという意味として使われている「トイレ」。英語の「toilet」に由来する言葉ですが、英会話で使用すると怪訝な顔をされてしまうかもしれません。アメリカ英語の「toilet」は、お手洗いという意味の「トイレ」ではなく、便器そのものを指すことがほとんど。

お手洗いを意味したいときは、「restroom」「bathroom」といいます。ちなみに、イギリス英語では日本で使われている「トイレ」と同じ意味で「toilet」が使われているため、使用しても問題ありません。

3:ノートパソコン

ほとんどの人が日常生活で使用している「ノートパソコン」。ノートのような薄型のパソコンだから、メモを取る「notebook」から来ているなど、名称の由来には諸説ありますが、こちらも和製英語のため、海外では通用しません。

正しくは、「laptop」といいます。「lap」にはという意味があり、「top」は「~の上に」という意味として使われています。そのため、膝の上に乗せて使うパソコンという意味で、「laptop」という言葉が使われるようになったのです。

海外で使われている日本語は?

英語に、日本独自のアレンジを加えて作られた「和製英語」。日本語が、外国語の影響を受けているのと同様、外国語もまた、日本語に影響されているのです。ここでは、海外にも伝わった日本語について紹介します。

日本酒度数

1:弁当

日本の弁当文化は、「bento」として海外で注目されています。サンドイッチや果物などを詰め込んだ、シンプルなランチボックスが主流の欧米では特に、ご飯やおかずを丁寧に詰めた日本の弁当が美しいと話題になっているそうです。

実際に、海外の日本料理店では日本式の弁当が店頭で販売されています。

2:日本酒

日本酒などを扱う酒屋の英語表記が、「sake shop」となっていることを不思議に思ったことはありませんか? 実は日本酒もまた、「sake」として外国人の間で話題になっているのです。2013年、日本の和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、和食は世界中に注目されるようになりました。

それに伴い、和食に合う日本酒も海外で人気を博し、アメリカやフランスでは、世界的な日本酒イベントが開催されているそうです。

3:コスプレ

漫画やアニメのキャラクターに扮する「コスプレ」。元は英語の「costume play」を略したもので、それが海外に逆輸入されて使われるようになりました。日本のアニメが世界中に注目されるようになったことで、コスプレも日本独自の文化として人気を集めたのです。

今や、コスプレ(cosplay)は世界共通の言葉であり、英語圏で使われている辞書には、実際にコスプレについて説明されているそうです。英語の影響を受けた和製英語が、日本語として世界中で使われているのは何だか不思議な感じがしますね。

最後に

今回は、英語と勘違いされやすい「和製英語」や、実際に海外で使用されている日本語について紹介しました。私たちが普段何気なく使っている言葉の多くは、外国語の影響を受けたものであると言えるでしょう。

和製英語の語源について調べることで、効率的に英語を学習することができるのではないでしょうか。

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