こんにちは、editor_kaoです。
ある程度大人になると、最低限のワードローブはそろい、買い足すアイテムが少なくなってきます。紺ブレ、白ブラウス、ボーダーカットソー、デニム、カーゴパンツ、黒ワンピース……いわゆる「着回しワードローブ」的なベーシックアイテムは、ひととおりお試し済み。自分に合う/合わないもわかるようになり、お気に入りの服だけを残し、クローゼットをすっきり心地よくさせる方向へ、気持ちがシフトしている人もいるのでは。私だって、そんなふうにできたら、どんなにいいかと思っています。ミニマルなワードローブにずっと憧れていますし、「いつかは!」という気持ちも、まだなくしていません。
職業柄、手持ちの服の数は多いほうでしょうし、仕事でもプライベートでも、あらゆるシーンに対応できるアイテムはそろっているはず。だから極端にいえば、もう買い足す服なんて、ないのかもしれません。
……それでもやっぱり、季節が変わると新しい服が欲しくなる。とほ。
時代に合わせてアップデートしたいアイテムも
理由のひとつは、服にはやはり時代性というものがあって、すでにもっているアイテムでも買い替える必要が。つい先日も、手持ちのデニムを見直して、数本ほど区の古着回収に出したばかり。その代わりに、今っぽいシルエットのカーブデニムを買い足すかどうかを、考えあぐねているところです。まだ暑いから、そこまで気持ちがないけれど、秋になったら急激に欲しくなるかもしれません。
あと、ずっと欲しいけどまだ買えていない、厚底の白スニーカーというのもあります。これも手持ちのものが古くなったので、買い替えたいのですが、白スニーカーに関しては、それとは別に、ベーシックなタイプがもう3足あるという……。だけどそれではカバーできないバランスというものが、厚底デザインには備わっていて。こちらも、よいものが見つかったら買ってしまうと思います。
私は服じゃなくて「ワクワク」を買っているのかもしれない
と、散々言い訳がましいことを連ねてきましたが、本当は、もっとシンプルな理由があるんです。それは、ただただ自分のワードローブに「飽きてしまう」から。結局これが、新しい服が欲しいという気持ちの根本ではないでしょうか。いつも不思議なんです。ミニマルなワードローブの人は、自分の着こなしがつまらないと感じることはないのかと。たとえどんなシーンにも対応できるワードローブがそろっていたとしても、「もうこの服、飽きたー!」って、ならないのでしょうか。私だったら、すぐになってしまいそうだけど。
トレンドにすぐ乗りたいというタイプではないけれど、せっかく服を着るなら、ウキウキワクワクした気持ちでいたいもの。だから今の私はきっと、「必要だから」ではなく「楽しみたいから」、お買い物をしているんだなと思います。だからいつか、私の中でおしゃれに別の価値観が生まれたときに、初めてミニマリストに進めるのかもしれません。それが何かは、まだわからないけれど。
【今日のひと手間】
とはいうものの、手持ちのアイテムも大切に。先日、ワードローブを見直してみたら、こんなアクセサリーを発見しました。随分前に原宿の雑貨屋さんで購入したであろう、プラスチックの大粒ビーズネックレス。決してラグジュアリーではないけれど、このポップな佇まい、白いTシャツやネックレスと同色のニットと合わせたら、かわいくなりそうです。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト/柿崎こうこ
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