こんにちは、editor_kaoです。
ニッチな流行語大賞発表！「今がいちばん安い」
あるファッション誌の編集部（Domaniではありません）で、ちょっとした流行語となっているのが「今日がいちばん安い」。これは、近年の値上がり傾向を揶揄するような表現で、生活必需品などと同様、ハイブランドのバッグやジュエリーも、どんどん価格が上がっていることを表しています。最近は商品を撮影してから雑誌が発売される間にも、金額が変わることが多々あり、最終段階での価格チェックも、より気をつかうようになってきました。
空前の値上がり現象が、逆にお買い物を加速させる!?
以前は、ジュエリーは金やプラチナの相場によって価格が変動していたので、まれに安くなることもあったんです。それも今となってはウソのよう。円安の影響なのか、瞬く間にあのバッグもこのジュエリーも、驚くような比率で価格が上がっています。だから「今日がいちばん安い」というのは、割とリアリティのある言葉。そういえば先日、あるブランドへお財布を見に行ったときに、「○日から価格が上がりますので、それまでにぜひご検討くださいませ」と、店員さんに教えていただいたことがありました。今や値上がりは、お買い物を後押しする、キラーコンテンツにすらなっているのかもしれません。
「いつかは欲しい」とかいってる暇はないのです
特に「名品」と呼ばれるアイテムは、シーズンを通して店頭に置かれているので、価格の差が顕著に現れます。時代や世代を超えて愛されている、一生大事にしたいバッグ、時計、ジュエリー。おしゃれが好きな人なら誰もが憧れ、「いつかは手に入れたい……」と思っているかもしれませんが、今の時代、そんな悠長なことはいってられない！というのが、正直なところです。だって、どんどん値上がりしちゃうんだもん！私の体感では、ここ10～15年くらいで、倍くらいになっているものもある印象です。
人生短し、おしゃれせよDomani世代
さらに思うのは、手に入れてから一生の間で、いったい何日、そのアイテムを身につけることができるかということです。よくよく考えると「一生もの」とはいうものの、人生の本当の終盤には活躍しないかもしれませんし、今から「おしゃれして出かけたーい！」と思うことのできる年齢までって、いったいあと何年あるんでしょう。また歳を重ねなくても、急に自然の中で生活したいなど、大幅にライフスタイルを変更する可能性もあるかもしれません。そう考えていくと、いつか絶対に欲しいと思うアイテムがあるなら、そのいつかは今！なわけです。洋服は、シーズンごとに登場するアイテムが違うから、それほど危機感はありませんが、定番的なトレンチコートやカシミアアウターは、秋冬しか活躍できないという、さらなる季節の制限もあるので、のんびりもしていられません。
ちなみに私の場合、今のところファッションアイテムは特にないのですが、少し前にお気に入りだったワイングラスを割ってしまったので、それを買い直したいです。ただこちらもネットで調べたところ、しっかり値上がりしていて、焦っているところ！エラそうに講釈を垂れている場合ではないのでした。みなさんも、お急ぎくださ〜い！
【今日のひと手間】
今、チョーカーにハマっています！ネックレスより顔まわりがシャープな印象になりますし、着脱が楽なのもうれしい。特に華奢でシンプルなデザインが気に入っていて、シルバーとゴールドの両色を愛用中。シルバーは頂き物、ゴールドは“パピヨネ”のものです。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム＠editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura（クフラ）でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト／柿崎こうこ
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