Q:私の仕事を自分の手柄にしてしまう上司。どう対応する?
答える人/新井千晶(キャリアコンサルタント)
A:戦おうとせず、後の自分のためにインプットを
頭にくるとは思いますが、戦っても自分自身が消耗するだけ。そんなときは、「自分の力をためるとき」と考えを変換してみませんか。
アウトプット(成果)だけに目を向けてしまうと気持ちが焦ってしまうので、そんなとき私は、インプットに時間を大きく投下しようと考えます。たとえば、新しいジャンルの勉強や本を読んだり、憎き上司がまだ知らない新しい業界情報を集めたり。
上司が変わったとき、もしくは自分が異動したとき、自分が転職をしたとき、何かがきっかけで状況が変わったとき、蓄えていた力を発揮できるはずです。
余談ですが、私は後輩たちに「お局っぽくない」と言われたことがあります。振り返ってみると、自分が新卒の頃、お局的な先輩からイヤ味を言われたりして、イヤな思いをしたことがあって…。だからこそ、「いつか自分がベテランになっても、あんなふうには絶対にならない!」と決めていました。考え方によっては、反面教師がいたからこそ、今、自分がお局化せずにすんだ部分もあります。
イヤな上司も同じこと。今、自分が感じていることは自分が上司になったとき、経験として生きるはずですよ!
キャリアコンサルタント
新井千晶(あらい ちあき)
エンワールド・ジャパン株式会社シニアコンサルタント。人材業界で約15年。現在はミドル・シニア層の転職相談やヘッドハンティングをしている。グロービス経営大学院経営学修士(MBA)。プライベートでは30代後半で結婚し、1歳の子どもを育てるワーキングマザー。
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