衣替えの季節……衣類のお手入れは大丈夫?
暖かくなってきて、春の気配が近づいてきましたね。ということはそろそろ衣替えの季節。みなさんは衣類をしまう前にきちんとお手入れしていますか?衣替えはしまう前のお手入れや準備が大切です。ということで、今回は家事のプロに聞いた「衣替え前の衣類のお手入れ方法」をご紹介します。
衣類をしまう前に確認!衣替えの4つの鉄則
1:収納する前に、しっかり衣類の汚れを落とす
クローゼットに衣類をしまっておいたら、次に出したときに身に覚えのないシミや黄ばみができていたり、臭いが付いていたりしたことはありませんか?そんなときは、ただしまっておいただけなのに……とかなりショックですよね。その原因は、洋服の繊維の奥に残った皮脂汚れなんだとか。シミや臭いを防ぐには、収納する前に洋服を繊維からしっかりきれいにすることが重要です。
2:収納する前に、衣類を乾燥させる
湿気はカビや虫食いなど様々な問題を引き起すため、衣類は収納する前によく乾燥させる必要があります。衣類を乾燥させるには、湿気の少ない風通しの良い場所で、最も湿度の低い「午前10時から午後2時頃まで」の時間帯に干すのが◎です。
3:収納場所の掃除をする
衣替えをするときは、衣類だけでなく収納場所もきれいにしておくことが大切。タンスの中や収納場所は、虫食いなどから衣類を守るために掃除しておきましょう。とはいえタンスの中を全部空にするのはなかなか大変……そんなときは、服を入れたまま扉や引き出しなどを開けて風通しをよくし、湿気がこもらないようにしておくのがおすすめです。
4:直射日光は避ける
収納した洋服に直射日光が当たっていると、次に出すときまでに色あせしてしまう可能性が。収納スペースが窓に近いところにあるという人は要注意です。衣類に日が当たってしまっていないか、1度確認してみましょう。
こんなときどうする? 家事のプロが【衣替え】の疑問にお答えします
続いて、こんなときはどうすればいいの?どっちが正しい方法?といった衣替えにまつわる疑問にお答えします。
次の季節まで着ない洋服は、ハンガーに吊るす?畳んでしまう?
A.基本的にはどちらでもOK。ただハンガーに吊るしておく場合、素材によっては伸びてしまうこともあるので、特にニットやカーディガンなどは注意が必要です。ハンガーを使うのであれば、滑り止めがあるような、素材の伸びを防止するハンガーを使用するのがおすすめ。
型崩れを防ぐためには、どうやってしまうといい?
A.衣類をしまっている間に特に気になるのが、型くずれしてしまうことですよね。型くずれを防止するには、衣類を重ねて収納するよりも、縦に並べて収納する方が◎。そのほうが衣類に重みがかからないので、しわも付きにくくなります。とはいえ、収納スペースの都合でどうしても重ねてしまわなければならない場合もありますよね。そんなときは、しわが付いても自宅のアイロンがけで元に戻せるような洋服を下段にしまうようにしましょう。
衣類をクリーニングに出したら、衣類についてくるビニールのカバーはすぐ取ったほうがいい?取らないほうがいい?
A.クリーニングに出したときについてくる、ビニールのカバー。冬物のコートなど、つけたままでしまっているという人もいるのでは?実は多くのクリーニング店のビニールカバーは移送の際にホコリが付かないようにするためのもので、収納時の使用には適しません。ビニールを付けたままにしておくと湿気がたまり、カビや黄ばみが発生したり、型崩れが起こる可能性も。また、万が一クリーニング店がドライ溶剤を乾燥しきれていなかった場合、そのまま換気をせずに収納してしまうと、着用したときに皮膚が赤くなったり、溶剤のニオイがとれなかったりすることもあります。衣類をしまう前にはビニールを外し、1度換気させるようにしましょう。
大切な洋服が傷んでしまわないために、衣替え前にはきちんとお手入れすることが大切。1年後、しまっていた洋服を出してみてがっかり……なんてことにならないように、ぜひ衣類のお手入れ方法や収納の仕方を見直してみてくださいね。
あわせて読みたい
▶︎運動会あるある「うちの子の体操服が黄ばんでる」を避けるためにすべきこと【洗濯の選択】
▶︎室内でも油断大敵! 掃除のプロが教える【室内の花粉対策】5つのポイント