Q:プレゼンや発表で緊張しがちです。どう克服する?
答える人/浅倉利衣(フードインストラクター)
A:自分の言葉になるまで、繰り返し準備するのみ!
私も人前で講演をさせていただく機会や、クライアントさんへのプレゼン機会が増えましたが、実はひと昔前まで赤面症で心臓がバクバクするぐらい緊張しぃでした。
私自身の経験から言うと、いちばんの克服法は「徹底的に事前準備をする」。これが効果的だと思います。
世界的規模の講演「TED」を観るのが好きなのですが、『TED 驚異のプレゼン』の著者であり、コミュニケーションコーチでもあるカーマイン・ガロは、「優れたスピーカーは、リハーサルは1度や2度ではない。20回でもない。200回である」と言っています。普段の生活の中で200回は大変だとしても、それぐらい準備が大切だ、ということを語っています。
私の準備方法としては、伝えようと思うことを、紙に書くでもPCに打ちこむでも、文脈など気にせずまずバーッと書き出す。そこから、文章をそぎ落としたり書き足したり書き直したりの作業。そしてさらに大切なのは、自然な語り口で話せるように、実際に何度も声に出して練習すること。書いた文章と話し言葉では、言葉の使い方も異なってくるので、自分の語り口としてしっくりいくまで何度も練習します。また、想定される質問事項のQ&Aも事前準備しておきます。
ここまでやると、「これだけ準備したんだから、あとはどうにかなる!」と、不安が姿を消し、でーんと構えられるようになるんです。準備に費やした熱意や情熱は、自然と言葉にのって伝わり、やりきった自信は堂々とした雰囲気や聴衆をひきつける話し方を生み出すのだと思います。
フードインストラクター
浅倉利衣(あさくら りえ)
エルメスジャポン(株)に入社し、販売とバイイングを経験。その後、ミス・ユニバース・ジャパン元ナショナルディレクター、イネス・リグロンのパーソナルアシスタントをつとめる。長女妊娠をきっかけに、食について本格的に学び始め、Smart Foodヘッドインストラクターを経て独立。講演にも定評がある。プライベートでは、アメリカ人の夫と国際結婚し、6歳・3歳の娘をもつ。インスタ上でも垣間見せる飾り気のない性格やもの言いが人気。Instagram:@rietokyo_
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