ビタミンたっぷり!キウイの美味しい選び方・食べ方知ってる?
「近所のスーパーで売っているフルーツも、選び方やカットの仕方ひとつでうんと美味しくなるんです」と語るのは、日本橋で1834年の創業から185年、日本の果物のレジェンドを築き上げ続けている『千疋屋総本店』の店舗統括マネージャーの両角 剛さん。両角さんのフルーツに対する審美眼は、日本最高峰といっても過言ではありません。そんな両角さんに、今回は、キウイの美味しい選び方と食べ方を聞きました。
STEP1
まずは、選び方!熟れ具合を確認しよう
ちゃんと熟しているかどうかを確かめるために、指で押して確認していませんか?おすすめなのは、手のひらで包み込むやり方。指の付け根あたりに程よく弾力を感じるものがおすすめ。指で押すとその部分から傷んでしまうこともあるので要注意!
STEP2
食べ慣れたカットで!「輪切り編」
美しくカットされたフルーツは、それだけで十分なデザートになります。輪切りにスライスしたキウイは、皮と果実の間にナイフを差し込んで、まな板を使いながら包丁を滑らせます。ぐるりと一周、輪っか状の皮になるようにむくイメージ。皮の際に旨味があるので、厚くむくのはご法度!固くて口当たりも悪い端っこ部分の白い芯のような部分は円錐状になっていて、トゲのようにスッと抜けるので、カットしたら忘れずに取っておくこと。このひと手間で舌触りも変わってきます。
STEP3
千疋屋総本店のカフェでもやっているジグザグカットも!「半割り編」
一番簡単なキウイの食べ方は、半分にカットしたものをスプーンですくって食べる方法。上の写真のように、ペティナイフなど小さなナイフを中心部分まで差し込み、V字型になるよう、ぐるりと一周。それだけで下の写真のような「千疋屋総本店」のフルーツパーラーでも出されているジグザグにカットされたキウイの完成です。ジグザクにカットされた飾り切りの半割りキウイなら、子どももいつもより美味しく感じるはず、です!
STEP4
切ってみて、もし固かったり酸っぱかったりしたら…?「ジュースにしちゃうのがおすすめです」
一度カットして空気に触れてしまうと追熟がストップしてしまいます。時間をおいても食べごろにはならないので、「あ、まだだった!」のときはジュースにしちゃうのがオススメだそう。種や皮のあるフルーツは、ジューサーを使わずに、上のイラストのような〝シノワ〟と呼ばれる濾し器を使うのが便利。皮や種の近くのおいしい部分も丸ごといただけるテクニックです。
いかがでしたか?次回は、「グレープフルーツ」の美味しい選び方・食べ方をご紹介したいと思います。
イラスト/玉石佳世 取材・文/西道倫子 写真/上阪泰幸(本誌)
教えてくれたのは
日本橋千疋屋総本店 店舗統括マネージャー 両角 剛さん
果物の仕事に携わって30年のまさに〝フルーツ博士〟とも言える両角さん。数々の有名フルーツ専門店で勤務し、現在、日本のフルーツ界No.1と言われる『千疋屋総本店』にて後輩の育成をしながら、全店舗の統括を務める。好きなフルーツは桃!