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LIFESTYLE レシピ

2025.03.30

ナンプラーを他の調味料で代用するには?家にあるもので工夫しよう

ナンプラーはタイ料理に必須の調味料です。しかし、よほどの料理好きでない限り、ナンプラーを使い切るのは困難かもしれません。持て余して期限を迎えてしまうのが常といえます。「ちょっとタイ料理を作ってみたい」というときは、家にある調味料で代用ナンプラーを作りましょう。ナンプラーの代用となる調味料を解説します。

そもそもナンプラーってどんな味?

ナンプラーの代用品を探している人の中には、ナンプラーの味を知らない人もいるかもしれません。ナンプラーを他の調味料で代用したいときには、ナンプラー自体の味を知っておくのが重要です。ゴールとなる味を思い描けている方が、どんな調味料を代用品として試すべきかがイメージしやすくなります。ナンプラーの味や風味を分かりやすく解説していくのでチェックしてみましょう。

ナンプラーを小皿に出した様子

(c)AdobeStock

魚醤らしい魚介の風味が特徴

ナンプラーとはタイ料理で使われる調味料で、塩漬けした魚を発酵させて作る魚醤の一種です。タイ料理においてナンプラーは基本的な調味料の一つで、日本人がしょうゆを使うのと同じような感覚で使われるそうです。

ナンプラーの味として特徴的なのが、しょうゆのような塩味です。ややきつめな塩味で、そのままなめると明らかにしょっぱいと感じるでしょう。

また、アンチョビやイカの塩辛のような魚介のうまみがあるのもナンプラーの特徴です。魚介のうまみをぎゅっと閉じ込めたような風味は、魚を発酵させた調味料・魚醤ならではの特徴といえます。

さらには、発酵調味料特有のにおいがあるのもナンプラーの特徴です。においが不得意で「ナンプラーが苦手」と感じる人がいるほど独特のにおいがあります。

ナンプラーを単体で味わった経験がないのであれば、タイ料理の「パッタイ」や「ソムタム」の味をイメージするとよいでしょう。

単独でナンプラーの代用になる調味料

ナンプラーは魚醤の一種なので、日本で作られている魚醤で代用が可能です。日本には「日本三大魚醤」と呼ばれる代表的な魚醤が三つあります。日本で昔から使われている魚醤であれば、日常的に和食を作るときに使えるため、購入しても持て余すことはないでしょう。ナンプラーの代用になる魚醤を解説します。

ナンプラー

(c)AdobeStock

単独でナンプラーの代用になる調味料
  1. しょっつる
  2. いしる
  3. いかなごしょうゆ

しょっつる

「しょっつる」とは秋田県で作られている魚醤です。ハタハタ・アジ・イワシなどの魚が原料で、強い塩味と控えめな魚の香りが特徴です。魚醤としてはマイルドな風味なので、魚醤が苦手な人でも試しやすいといえるでしょう。

ナンプラーの代用としてしょっつるを使った場合、やや魚の香りが弱く感じられるかもしれません。人によっては物足りなさを感じることもあるでしょう。

また、ハタハタ100%のしょっつるの場合、イワシで作られるナンプラーよりも甘みが少なく感じられる可能性もあります。砂糖や蜂蜜で味を調整すれば、よりナンプラーの味を再現できるかもしれません。

いしる

「いしる」は石川県能登半島で作られる魚醤です。イワシ・サバ・アジなどの魚が原料で、作り手によって使用する魚の種類や配合割合が異なるのが特徴です。産地ではごく一般的な調味料として愛されています。

いしるは、発酵期間の長さによって生まれる豊かな香りが特徴です。1~2年かけてじっくりと発酵させるため、魚醤らしさあふれる芳醇な香りが楽しめます。

ナンプラーとの違いは、使用するいしるの原料によって異なります。いしるには和の香りが強いものもあるので、ナンプラーの代わりとして使うと「和風なタイ料理」が完成する可能性があると知っておくと良いでしょう。

いかなごしょうゆ

「いかなごしょうゆ」とは香川県で作られている魚醤です。名前から分かる通り、イカナゴを原料としています。

いかなごしょうゆは、一度生産が途絶えていた過去があります。大豆で作った一般的なしょうゆが普及し、いかなごしょうゆを使う家庭が減ったためです。しかし、1998年ごろから地域の特産品として生産が再開され、現在に至ります。

いかなごしょうゆは、他の魚醤よりも塩辛いのが特徴です。料理に品を加えてくれる豊かな風味を持っています。ナンプラーの代用として使う場合は、魚の香りが控えめに感じられるかもしれません。

合わせ技でナンプラーの代用になる調味料

複数の調味料を組み合わせると、身近な調味料でナンプラーの風味を再現することができます。ナンプラーがないときに試したい調味料の組み合わせを4種類解説します。なお、ナンプラーの再現に使うしょうゆは薄口しょうゆがおすすめです。薄口しょうゆは濃口しょうゆより塩分が強いので、塩辛いナンプラーの再現に向いています。

調味料

(c)AdobeStock

アンチョビ・しょうゆ・レモン

アンチョビとはカタクチイワシを塩漬けして発酵させた食品です。そのまま食べるには塩味が強すぎるため、大抵はサラダやパスタなどに加える調味料として使われます。イタリア料理やスペイン料理で重宝される食材です。

ナンプラー独特の風味は「アンチョビのような」と形容されるケースもあるので、アンチョビはナンプラーの代用にもってこいの調味料といえるでしょう。

アンチョビを使って代用ナンプラーを作るときは、アンチョビ5gをたたいてペースト状にし、薄口しょうゆ大さじ1杯とレモン汁小さじ1杯を加えてよく混ぜます。よりエスニックな風味を演出したいのであれば、おろしショウガやおろしニンニクを加えるのもおすすめです。

イカの塩辛・しょうゆ・レモン

イカの塩辛とは、イカの身と肝臓を塩漬けして熟成させた食品のことです。製造方法の違いによって「赤作り」「白作り」「黒作り」の3種類に分けられます。イカの塩辛もナンプラーに似た風味があるので、代用品を作るにはうってつけの食材といえます。

ナンプラーの代用としてイカの塩辛を使うときは、具ではなく汁を使うのがポイントです。液体のナンプラーを再現するには、イカのうまみがたっぷり詰まった汁を使うのが適しています。

イカの塩辛の汁小さじ1/2杯に薄口しょうゆ大さじ1杯とレモン汁小さじ1杯を合わせれば、簡単に代用ナンプラーの出来上がりです。

鶏がらスープの素・しょうゆ・レモン

緊急性が高い場合、普段から料理に使う調味料で代用ナンプラーを作ってみましょう。よりメジャーな調味料でナンプラーの味を再現したいときに重宝するのが、鶏がらスープの素です。

鶏がらスープの素は、鶏がらから抽出されるうまみをぎゅっと凝縮した調味料です。鶏がらスープの素を使えば、ナンプラーの持つコク深さをスープの素が持つうまみで再現できます。レモン汁を加えることで、さらにナンプラーらしさを演出できます。

鶏がらスープの素を使った代用ナンプラーの作り方は、鶏がらスープの素小さじ1杯を薄口しょうゆ大さじ1杯とレモン汁小さじ1杯で溶くだけです。顆粒の鶏がらスープの素はしょうゆとレモン汁にすぐ溶けるので、使い勝手もよいでしょう。

オイスターソース・しょうゆ・塩

オイスターソースとは、塩漬けしたカキを発酵させて作る調味料です。中国の広東省が発祥といわれ、さまざまな中華料理に使われます。オイスターソースには魚介を原料にした調味料独特のコクとうまみがあるため、魚を発酵させて作るナンプラーの代用として適当といえます。

オイスターソースは甘みが強いので、ナンプラーの塩辛さを再現するために塩を加えるのがポイントです。オイスターソースで代用ナンプラーを作るには、オイスターソース小さじ1/2杯を薄口しょうゆ大さじ1杯で溶き、そこに塩を少々加えます。適宜味見をして、加える塩の量を調整しましょう。

ナンプラーは工夫次第で代用可能

タイ料理

(c)AdobeStock

ナンプラーはタイ料理に欠かせない調味料です。しかし、「〇〇を作るのにナンプラーが必要だから」と軽い気持ちでナンプラーを購入すると、そのレシピ以外でナンプラーを使う機会がなく、結局ナンプラーを「冷蔵庫の肥やし」にしてしまう可能性があります。

もしナンプラーを使う機会があまりないのであれば、ナンプラーの代わりに和食で活用できる魚醤を使ったり、家にある調味料を使ってナンプラーの味を再現したりするのがおすすめです。必要性に合わせて工夫をして、おいしいタイ料理を作りましょう。

メイン画像・アイキャッチ/(c)AdobeStock

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