「ポイントが欲しくて買い物」、そして「死に金」のワナ
Payサービスも電子マネーも「都度チャージ」で使いすぎ防止
Payサービス(コード決済)を始めない人の理由として、「ついムダ使いをしてしまいそう」といのをよく聞きますが、ムダ使いや小遣いの使いすぎに歯止めをかけられるのもまた、Payサービスではないでしょうか。
コード決済の種類や便利さは、こちらの記事で紹介してきましたが、ここにもあるようにポイント還元合戦はますます加熱していて、つい「何か買わなくちゃ」という思いにかられがち。
でも、待った。ポイントが欲しくて買い物をするというのは、ちょっとおかしくないか? 私も使い始めたころは、ちょこまかいろいろ買って、ポイントに喜んで、気づけばそんなに食べないスイーツを買い込んでしまっていたような…。
「そんな人は、Payサービスへのチャージをプリペイド式にしておきましょう。1000円ずつ、3000円ずつと決めておき、使い切ったらまたチャージ。これ、面倒だなと思いますよね。それがハードルとなって、使いすぎ防止になります」(ITジャーナリスト・高橋暁子さん)
便利になりすぎるのにここでいったん立ち止まって、「ちょっと面倒」をあえて残しておく。それくらいで、いいんですね。
「また、プリペイド式のコード払いがいくつもあると、それぞれに少しずつ残ったお金がそのままになって、死に金ができてしまいます。これがまた、新しい問題。そうならないためには、はじめはキャンペーンに乗って、いろいろ試したとしても、自分に合ったものだけ残していく。見極める基準としては、家や職場の周辺など自分がいちばん買い物をする場所で便利に使えるものが、いいでしょう」(高橋さん)
そうやって使うものを絞った結果、私の場合はクレジットカードのほかに、コード決済は1つ、あとはいつも使っている交通系の電子マネーが残りました。
お小遣い帳代わりにマネーフォワード
クレジットカードの利用明細も家計簿代わりになりますが、銀行口座の収支や内訳をちゃんと見て管理したい人には、家計簿アプリの<Money Forward(マネーフォワード)>を、高橋さんにおすすめいただきました。
アマゾンなどクレジットカードで買ったものは使用ごとに表示され、電子マネーSuicaのチャージ、光熱費、さらには自動積立の投資信託も表示されます。ほかにある投資信託や定期預金などの数字も、一覧できます(事前登録が必要)。もちろん、Payサービスにチャージしたときも、ここに表示。有料版では予算管理機能や資産状況の分析があったりするようですが、上のような無料版での一覧でも、お小遣い帳としては十分な気がします。
●家計簿アプリ「Money Forward」について
https://moneyforward.com/
「ついムダ使い派」のためのまとめ
・Payサービスへのチャージはプリペイド式(都度チャージ)に
・行動経路にある使いやすいPayサービスに徐々に集約
・家計簿アプリ<Money Forward>で収支全体をウォッチ
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』発売中! ほかに書籍『今の私は』(後藤真希・著)、Oggi誌面インタビュー連載「この人に今、これが聞きたい!」「お金に困らない女になる!」などなど。