ワーママ歴10年。日頃感じる「モヤっ」とした気持ち…皆様はどのように対処していますか?
久しぶりに金曜日の夕方に繁華街エリアを歩く機会がありました。一週間の終わりらしいワイワイ・ウキウキしたあの空気感は他の平日とは一線を画し老若男女がガヤガヤと夜の街にあふれています。今晩、きっと夫も、飲みに行ってるのでしょう。人混みをすりぬけながら、私は長女の学童のお迎えに急ぎます。長男は習い事から帰宅するころ。晩ご飯はすぐに準備できるかな、金曜日にドラえもんのTV放送がなくなったから、子供たちはがっかりするかな、とか。そのときに、ふと”やっぱり夫はずるい”と思いました。
「そんなに飲みに行きたいなら行っておいでよ」
「ぼくが子供たちみてるよ」
と彼はさらりと言うでしょう。
でもね、私ね、厳密には「飲みに行きたい」わけじゃないのよ。駆け抜けた一週間、緊張が続いたプロジェクトが終わり仲間たちと”一杯飲んでく?”みたいな流れになって、それになんてことなく躊躇することなくのっかれてしまうことがズルいと思う。私が飲みに出かけるときは、一週間以上前から夫のスケジュールを確認するし、それでもどうにもならない場合はシッターさんを探し、引き渡す準備をしてご飯を用意して「ああ、こんな面倒なことになるくらいなら飲みになんていかなくてもいいや」なんて思ったりしたことだってある。
妻が飲みに行くけど自分の都合がつかないから、と自らシッターさんを予約する夫というのはどのくらい存在するんだろう?多分、まだ、かなり少ない気がする。
私が心底、夫をずるいと思うのはその時の流れや空気感で、仲間とワイワイ飲みに行くことや、元気がない後輩を飲みに誘うこと、さらっとそれができてしまう自由。私には、それができない不自由。でも…それが私もできるようになるころにはやっぱりそれも少し寂しくてこの不自由さを懐かしく思う日がくるのかな?
学童のお迎えにかけよってくる笑顔や、温かく汗ばんだ手で ”かあさん、今日の晩ごはんなあに?”と、まとわりついてくる手を懐かしく思うんだろうな。この手の温かさを1番知っているのは夫ではなく、かあさんである私だから!
なんて、やや不謹慎な優越感にひたることで留飲を下げ、子供たちが寝静まった後とっておきの最近お気に入りのクラフト缶ビール片手に、アマゾンプライムで映画を見る金曜日の晩は、それはそれで至福の時間だったりするのです。みなさんは「もやもや」どうやって解決されていますか?
Domanist
福吉彩子
2児(男児と女児)の母。外資系企業で15年働き、独立。現職はフリーのマーケティングコンサルタント。メークセラピストの一面ももち、自宅でレッスンを行っている。「ワーママ・オブ・ザ・イヤー2016」受賞者。
IG:https://www.instagram.com/fuku44aya/