「亭主元気で留守がいい」とは?
「亭主元気で留守がいい」という言葉は、夫婦関係を表す表現です。正しい意味や、広く使われ始めた時期について紹介します。
言葉の意味
「亭主元気で留守がいい」とは、夫婦の関係を表す言葉です。文字通り、「夫が元気に外で働き、家を空けている方が妻にとっては都合がよい」ことを表しています。
休日などに夫が家にいるときは、ごみを散らかして掃除が増えたり、買い物を頼まれたりといつもより家事に時間がかかってしまうこともあるでしょう。夫が外出している方が仕事がはかどると感じる妻も一定数いることから、この言葉はポピュラーに使われていると考えられます。
かつては専業主婦の家庭が多かったものの、現代では共働きの家庭も増えてきたため、家事をしない夫に不満を抱く人も多いよう。子育てや日ごろの家事など、毎日の負担が大きいからこそ「夫には外で仕事をしていてほしい」と思ってしまうこともあるのかもしれません。
元はCMのキャッチコピー
「亭主元気で留守がいい」というフレーズは、テレビのCMで使われたことから有名になりました。もともと「亭主は達者で留守がいい」ということわざが存在していましたが、「達者」をより伝わりやすい「元気」に置き換えてキャッチコピーを作成したのです。
現在でも市販されている衣類用防虫剤のCMで登場した言葉は世間に浸透し、1986年の流行語大賞の銅賞にも選ばれました。1986年は男女雇用機会均等法が施行された年でもあり、当時はまだ専業主婦家庭が一般的だったため、この言葉は女性の間で大きな共感を呼んだといえるでしょう。
参考:「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞
実際の意見は?
「亭主元気で留守がいい」という言葉があるものの、夫婦によって理想的な関係はさまざま。世の女性たちはどう考えているのか、アンケート調査もしてみました。異なる二つの考え方をチェックしていきましょう。