ボワッと重い伸びっぱなしロングを約20cmカット。レイヤーミディで春の美人顔に♡
黒髪ロングの印象が強い、ビジュアル・エディターの山岡ひろ子さん。「毛量が多くてクセも強いので、重さで広がりを抑えるようにしています。軽くすると逆に広がっちゃうので…。でも気づいたらどんどん長くなっていました」。たしかに、髪が多くて長いので、下ろすとボワッと野暮ったい印象。結んでしまえばごまかせるかもしれないけど、うーん、いかにも「伸ばしっぱなしにしています」という感じが拭えない…。
ということで、今回ヘアカットを決意!モデルも通う表参道にある人気ヘアサロン「SUNVALLEY」の代表、渋谷謙太郎さんにお願いすることに。
▲有名人も足繁く通う「SUNVALLEY」。トレンドを取り入れつつ、上品できれいめなヘアスタイルを提案してくれる。
山岡さんの髪のお悩みは…
✔︎とにかく毛量が多い
✔︎クセが強い、特に顔周り
✔︎広がりやすい
【Before】
以上のお悩みと、「結べる長さを残して、顔周りはクセが気になるので前髪は作らない」という希望を伝えつつ、渋谷さんに相談。
「ご本人の言うとおり、生えグセがあって毛量もたっぷり、髪もしっかりしていますね。段をつけずに内側で毛量調節をして、毛先の厚みは残しましょう。長めの前髪をほんの少しだけ作ると顔周りに動きが出て、おしゃれなニュアンスになります」と渋谷さん。
それではいよいよカットを始めていきましょう!
1.まず全体の髪をカット。結べる長さを残しつつ、スッキリ見える長さに
長くて多く、おまけに黒髪。かなりヘビーに見えるのはもちろん、髪が多いためカールがつきにくく、扱いにくいためアレンジもひとつ結びするだけに。とりあえず全体の長さは、トレンドのミディアムに決定。巻いたときに鎖骨ラインになるように、カットしていく。
▲シャンプー後にカウンセリング。渋谷さんの確かな目で髪質やクセを見極めて、おおよその長さと方向性を決める。カウンセリング時は、「絶対にこれはやってほしい」ということは必ず伝えるようにしましょう。例えば、「全体的にはお任せでいいけど、絶対に前髪は目の上より短くしたくない」など。山岡さんのオーダーは、「結べる長さはほしいけど、印象は変えたい」ということ。
▲まずは、後ろの内側からカットしていく。とりあえず15cmほどカット。
▲後ろの髪をやや前に落とし、サイドにつなげてカットしていく。
▲だいたいのベースがカットできたら、毛先がきちんとなじむように整える。
2.前髪も少しだけカットして、あごラインの長さにする
前髪を薄く取り、全体の長さより少しだけ短くすることで独立した動きがつけられるようにしておくと、巻いたときもアレンジしたときも、グッと気の利いた印象に。オールバックにすることもできるので、ひとつ結びのバリエも広がりそう。
▲前髪を薄めに取り分け、あごの長さにカットする。
▲薄さと長さはこのくらい。
3.レイヤーと毛量調節で軽やかな動きを出しやすくする
全体の形ができたら、細部を整える。レイヤーを入れすぎると髪が浮いて広がりやすくなるため、あくまでも低めの位置にさりげなく入れるのがコツ。動きを出したい顔周りにもレイヤーをプラス。大事なのは、毛量調節。内側の髪をしっかり削って、まとまりをよくして扱いやすい状態に。
▲あごラインにカットした前髪にレイヤーをプラス。巻いたときに動きが出やすくなり、全体のアクセントになる。
▲内側部分は、すきバサミを使ってしっかり毛量を削る。表面でなく内側を軽くすることで、表面の髪の重みで広がりにくく、まとまりもアップ。
4.乾かしてから細部を調節して、仕上げは外ハネスタイリングに!
乾かすと長さが少し短く見えるため、その状態にして細かい所を整える。重さを残しながらもなじみがいいように、毛先や顔周りを最終調整。毛量が少なくなった分、ややパサついて見えることもあるため、最後は毛先だけ熱を加えてツヤを出しつつまとまりよく見えるように。
▲生えグセを矯正するように根元からしっかり乾かしたあと、毛先など細部を整えてカットは終了。
▲少し短くした前髪はマジックカーラーで巻いておき、全体をブロー。ロールブラシで軽く引っ張りながらドライヤーの風を当て、ツヤを出す。
▲ストレートアイロンで、顔周りと毛先をナチュラルな外ハネにする。
【After】
「頭が驚くほど軽くなりました!髪をひとつにまとめてみると、少なくなったのがわかります。これならある程度長さがキープされているので、鬱陶しくなったときは結べるしアレンジもしやすそうです」と山岡さん。
ミディアムは、それだけでおしゃれに見える長さ。髪型を変えたいな、と思ったらこんなスタイルに挑戦してみてはいかがでしょうか。
担当してくれたのは…
SUNVALLEY 代表
渋谷謙太郎
数多くのタレント・モデルをてがけ、様々なメディアで活躍中のトップクリエイター。彼のつくるヘアメイクデザインは、まさに“旬”をもりこんだムードのあるスタイル。時代をよむ力と研ぎ澄ました技術力で、瞬く間に流行の発信源となる。その技術を学びたいと講師依頼はあとを絶たない。
▶︎SUNVALLEY
▶︎@shibuken.86
撮影/フカヤマノリユキ 構成/斉藤裕子