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時短勤務は働きやすい?それとも働きづらい?
「はい(働きやすい)」と答えたが全体の70%超え。気になるのは「いいえ」と答えた「働きづらさ」を感じている人たち。その実態を、このあとさらに詳しくみていきましょう。
はい(働きやすい)…70.8%
いいえ(働きづらい)…29.2%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)
【反対派】時短勤務は働きづらいと思った原因を聞いてみた
「頼みづらい」「帰りづらい」「声をかけづらい」…など、周囲への気遣いで、本来の仕事になかなか集中できないという人が多数。また、時短によってキャリアアップへの影響を心配したり、先々を考えるほど、「働きづらさ」はつのるようで…。
周りに気を使う
・うしろめたさと、時短する分必死に働いて仕事を終わらせないといけない (40代・熊本県・子ども1人)
・帰りづらい (40代・神奈川県・子ども1人)
・周りに迷惑をかける (40代・新潟県・子ども2人)
・周囲の人たちに気を使うから (40代・千葉県・子ども1人)
・早く退社しにくい雰囲気があります (40代・東京都・子ども1人)
・白い目で見られる (30代・石川県・子ども2人)
・まわりのスタッフが頑張っている時に途中から出勤したり退勤したりしたら申し訳なく思ってしまう (30代・沖縄県・子ども2人)
仕事の調整が大変
・仕事が終わらない (40代・愛知県・子ども1人)
・業務量を調整することが大変 (30代・宮城県・子ども1人)
・限られた時間で、仕事を終わらせなければいけないから。 (40代・埼玉県・子ども1人)
・確認作業などが面倒だし、仕事している時間がながくなる (40代・大阪府・子ども5人)
・時間が短い分、仕事が詰まる (30代・大分県・子ども2人)
給料が減る
・給料が減るのは嫌です。だから時短勤務は、それほど頻繁にはしないようにしています (40代・岡山県・子ども2人)
休みづらい
・何かあったときに休みづらい (30代・北海道・子ども1人)
手間が増える
・時短することで、今までやっていた業務を別の日にやったり、ほかの人の仕事を振り分けてこなさなければいけない (40代・岡山県・子ども2人)
キャリアアップできない
・時短勤務になることで給料的な制裁は受けているのにもかかわらず、周りに遠慮したり気を遣ったりしなければならない。キャリアアップも見込めない(30代・宮城県・子ども1人)
リズムが狂う
・仕事のリズムが狂うから (40代・新潟県・子ども1人)
仕事への情熱が減る
・仕事に情熱がなくなるから (30代・大阪府・子ども2人)
「かつては<フルタイムのキャリアウーマン>か<時短のアシスタント>という二択でしたが、近年は変化と多様化が見られます」というのは、組織コンサルティングの石井千晶さん。管理職でも時短勤務を取り入れている人もいるし、いっときの時短勤務を経てまたフルタイムに戻るという人も増えている今。賛成派・反対派が共存するための移行期にあるようです。
【賛成派】時短勤務は働きやすいと思っている人の意見もチェックしよう
多数派を占める「賛成派」は、多かれ少なかれ時短勤務のメリットを感じている様子。特に時間的余裕をあげた人が多く、育児世代にとっては「助かる」制度であることは、間違いなさそうです。
家のことと両立しやすい
・家に帰ったあと、夕食を余裕をもって作れる (30代・東京都・子ども1人)
・家のことと両立しやすい (40代・東京都・子ども2人)
・家の事などに時間を使えるから (40代・山形県・子ども1人)
・朝の時間に余裕ができたり、早く帰れたりで、隙間時間に家事ができる(40代・大阪府・子ども3人)
・特別有給休暇が時間ごとにもらえるため、昼から休みをとることで家事ができる (30代・群馬県・子ども2人)
・家事との両立がしやすく、心身のバランスを保ちやすくなると思います (40代・長野県・子ども2人)
・家事との両立をするのに、フルタイムは体力がもたない (40代・静岡県・子ども2人)
・会社で育休開けの社員が時短勤務を実践していますが、家庭と両立できているようなので (30代・神奈川県・子ども1人)